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犬小屋を使用した柴犬の飼育

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柴犬は、歴史が古く日本古来から山岳地帯で獣猟犬として活躍していた犬種です。古くから日本の住環境になじんでいますので、犬小屋を使用して飼育することも可能で比較的育てやすいといわれています。柴犬は、主人や家族に対して忠実で深い服従心を持っており、判断力を持ち合わせているという魅力があります。縄文時代の祖先犬に近いキツネ顔と愛嬌のあるタヌキ顔に分類されており、体高より体長がやや長く均整のとれた体形が特徴的です。

温暖な地域や涼しい気候のところでは、雨風をしのげる心地よい犬小屋を用意することで屋外で飼育することも可能ですが、柴犬の健康面に充分配慮する必要があります。

犬小屋を使用した柴犬の飼育について

柴犬は、比較的丈夫ですが、体力のない子犬期に屋外で犬小屋を設置して飼育することは避けましょう。充分な社交性を身につけるためにも子犬の時期は、室内でしっかりとしつけをする必要があります。成犬になり犬小屋で飼育する際には、きちんと体格のサイズを測り設置する場所や柴犬の特性を考慮したものを選ぶ事が大切です。柴犬は、背中がどこかに触れていると落ち着くことができますので、横に寝転んだ時に背中が壁に接するサイズが良いといわれています。

冬場は、高さがある犬小屋の場合は暖かい空気が上の方へ逃げてしまいますので、手作りする際には高すぎないように注意することが大切です。換毛期には、毛が大量に抜けますのでこまめにブラッシングを行いアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を予防する必要もあります。汚れが目立つ時は、蒸しタオルで体全体を包み込みながらしっかり拭いてブラッシングをします。

柴犬は、温暖な地域や涼しい気候のところでは雨風をしのげる心地よい犬小屋を用意すると屋外で飼育することもできますが、屋外と屋内にる時間をバランス良く配分できることが理想的といわれています。柴犬は、忠実で従順な性格をしており、素朴で利口な犬種ですが、神経質で頑固な一面もありますので体格に合った落ち着ける犬小屋を用意することが大切です。最初は、犬小屋に慣れさせるトレーニングを行い新しい環境にゆっくり慣れさせてあげるとよいでしょう。

柴犬に最適な犬小屋の素材について

柴犬に最適な犬小屋の素材としては、プラスチックや木、スチールがあげられます。プラスチック製のものは、劣化しやすいですが安価で手入れがしやすく気軽に買い替えをすることができます。木製のものは、柴犬にとって最もリラックスできるという魅力があります。木製の犬小屋は、カビや湿度が気になりますので、選ぶときはきちんと塗装をしているものを選ぶことがポイントになります。

柴柴犬は、皮膚がデリケートで皮膚疾患を患いやすい犬種ですから、カビや湿度から守ることが大切です。スチール製のものは、丈夫でカビや湿度の問題がありませんが効果なため、柴犬の体格を考慮して慎重に選ぶとよいでしょう。犬小屋の両サイドに窓を設けると風通しがよくなり夏は涼しく過ごすことができます。窓に網戸が付いていると虫よけになり、フタが付いていると冬の時期は密閉できて温かく過ごせます。犬小屋の入口は、体がぶつからない程度の高さと幅があれば柴犬はストレスなく使うことができるでしょう。

違う犬が使用していた犬小屋の場合は、縄張り意識が強い柴犬にとって心地悪さを感じてしまいますので、お古の犬小屋は与えないで新しいものを用意してあげることもポイントになります。柴犬は、キレイ好きな犬種といわれており、犬小屋など自分の身の回りを排泄物で汚すことはめったにないのが特徴ですから、長めのお散歩や広々とした屋外で遊ばせてあげることが大切です。

柴犬を外で飼育する場合の犬小屋


柴犬を自宅のお庭などの外で飼育する場合は、できる限り良い条件を満たしてあげることが重要です。外で飼育する場合の犬小屋には、紫外線による老化や皮膚がんのリスクを高めないためにも屋根を必ず設置する必要があります。屋根を設置することによって、雨や雪から身を守ることができますので、体温が奪われず被毛のなかに湿気がこもらないため皮膚炎の予防にもなります。屋外で犬小屋を使用して飼育する場合でも、柴犬と触れ合う時間を持つことが大切です。

飼い主さん達が家の中にいて、自分だけが外にいる状況は柴犬にとってストレスになります。特に、体力のない子犬やシニア犬ほど気温や精神的なストレスに敏感になりますので外で飼育する際は、こまめにブラッシングを行ったりスキンシップして体調の変化に注意することが大切です。また、柴犬は、内に燃えるような闘志を秘めており鋭い感性を持ち合わせているため、番犬としても優秀な犬といわれています。

運動不足になると、攻撃的になったり精神面で不安定になりますが、毎日十分な運動をしていると犬小屋で落ち着いて過ごしてくれます。十分な運動やスキンシップは、怪我や病気の早期発見につながりますので、柴犬の健康状態を把握するためにもお散歩をして触れ合う時間を必ず持ちましょう。屋外飼育では、トイレは寝床以外の好きな場所にしてしまうため定期的に水で流すようにすると臭いが気にならず衛生的です。

柴犬の犬小屋を設置する最適な場所

柴犬の犬小屋を設置する場所としては、騒音のないできるだけ静かな場所に設置することが理想的です。柴犬が1日の大半を過ごす場所になりますので、騒音が気になる場所は犬にとって大きなストレスになります。駐車場付近や人通りが多い場所は、騒音が気になる場所といわれています。人通りが多い道路側に設置する場合は、高い塀を設けて視界を遮る工夫が必要です。高めのプランターを置いて目隠しをする方法もあります。

熱風や電磁波の影響を受けやすい室外機付近も避けてあげましょう。犬小屋は、できる限り家族と近い場所に設置して常に犬の様子がわかるようにしておくと犬も安心してくつろぐことができます。柴犬は、寒さに強いですが暑さに弱い体質ですから、夏は風通しがよくて陰のある場所に設置しましょう。一方、冬は日当たりがよくて北風や西風を防ぐことができる湿気のない場所を選ぶことがポイントです。

特に夏は、直射日光が当たらないように気を植えたり日陰になるトタン屋根をつけてあげるとよいでしょう。柴犬は、飼い主さん以外の見知らぬ人に対しては距離を置いた態度で接しますので、縄張り意識が強い特性を考慮して犬小屋を設置することが大切です。アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を患いやすい体質ですから、湿気を避けて清潔な場所に設置する必要があります。特に梅雨の時期は、湿度がこもらない材質の犬小屋を使用して風とおしが良い場所に設置するとよいでしょう。

まとめ

天然記念物に指定されている柴犬は、体が丈夫できちんとしつけを行うことによって飼い主さんに忠実な犬に成長しますので、日本では飼育しやすい犬といわれています。設置場所や材質に注意することで屋外で犬小屋を利用して飼育することも可能です。柴犬は、縄張り意識や警戒心も強いため静かで心地よい場所に自分の居場所を設けてあげると落ち着いて過ごすことができるでしょう。皮膚疾患を患う場合もありますので、湿度や風通しに注意してあげることも大切です。

さらに、十分な運動やこまめなブラッシングに加えてスキンシップを行うことで、犬小屋を使用して飼育することが可能です。

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