飼い方・しつけ

柴犬のメスの飼い方

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柴犬は日本人のパートナー的存在としての歴史がとても長く、古来より狩猟犬や番犬、近年では家族の一員としてとても可愛がられている日本犬です。頭がよく、丈夫なことから病気にもなりにくいため飼いやすく、日本のみならず海外でもその人気を誇っています。一度上位者と認めた飼い主の言うことを忠実に守るので忠誠心も高いことが特徴です。

ダブルコートと呼ばれる二重構造の被毛を持っているのでブラッシングが欠かすことができないことと、運動が大好きなので散歩にも毎日行く必要はあります。このように大切に育てると甘えてきてくれるようになります。

柴犬はオスとメスで性格の違いはあるの?

人間でも男性と女性では若干の性格の違いがあるように、柴犬にもオスとメスでは性格の違いが見受けられます。オスのほうが比較的競争心が旺盛であり、縄張りを守らなければいけないという反応から来ている性格です。自分がしっかりしなければならないと思ってしまうことが多く、独立心がありますが甘えてくる一面はメスに比べて少ないこともあるでしょう。一方でメスは、オスと比べておとなしい性格を持っていますが、競争心の高さはほかの犬種と比べると旺盛です。

そして、警戒心が強くて頑固な一面も持ち合わせていますので番犬として向いているのはメスであるとされています。飼い主以外の知らない人が近づいてくると、唸り声をあげ吠えます。そのため無駄吠えや噛むなどの行為が問題行動として認知されてしまいがちですが、ちゃんとしつけることができれば直すことは可能です。警戒心から噛んだりすることはありますが、基本的には攻撃的な性格ではありません。

おとなしいためお留守番中でも静かに遊ぶことができますので、多頭飼いする場合やドッグランなどたくさんの犬が集まる場所でも問題を起こさずに過ごすことができるでしょう。また、飼い主に対してはとても従順であり、忠誠心を持って接してくれるので、甘えん坊な一面を見ることもできます。上記の性格はもちろん個体差もありますが、統計的に見ると初めて柴犬を飼う人にとってはメスの方が適しているのかもしれません。

柴犬メスの生理の時期や対処方法は?

犬の生理はヒートと呼ばれ、人間と同じように出血を伴うものになります。発情期を迎えると外陰部が2倍から3倍ほど腫れていき、そこから出血をします。人間の生理は受精卵を受け入れるための緩衝材としての役割がある子宮内膜が剥がれ落ちることで出血しますが、柴犬の場合は受精卵を受け入れるための出血ではありません。そのため、排卵前の発情期に出血が見られます。

また人間は妊娠可能時期を過ぎると生理が終わる、いわゆる閉経を迎えますが、柴犬の場合は生涯寿命がくるまで生理があるとされています。柴犬の生理は生後6ヶ月から10ヶ月ほどで始まり、年に2回の周期で生理がやってきます。出血が少量の場合だと、自ら舐めて綺麗にするので気づかない飼い主もいます。しかしソワソワと落ち着きがなかったり食欲が減退した場合には生理を違うようにしましょう。

出血が多い場合には散歩に連れて行くこともままならないことがありますので、生理用ショーツや紙オムツなどで対処することが望ましいです。出血中はフェロモンを出しており、この時期にオスと接触があると妊娠してしまう可能性がありますので注意しましょう。生理中には人間と同様で精神的にもイライラしてしまったり元気がなくなってしまったりすることがありますので、愛犬が快適に過ごせる環境を作る必要があります。愛犬の妊娠を望まないのであれば、生理が始まる前に避妊手術を受けるのもいいかもしれません。

柴犬のメスの適正体重とダイエット方法は?


柴犬のメスの平均体重は7kgから9kgとされています。柴犬は子犬期に成長するスピードが速いため子犬のころはたくさんのエサを与える必要があります。しかし、成犬になってからは日頃の運動量にもよりますが、子犬期と同様にたくさん与えすぎてしまうと肥満になってしまいますので気をつけましょう。便の状態でエサの量をコントロールすることができ、柔らかい場合はエサの量が多く、固すぎる場合はエサの量が少ないと判断できるのです。

理想の重さから大幅に上回ってしまった場合は肥満の可能性があります。肥満になるとあらゆる病気にかかる可能性がグンと高くなってしまうのです。肥満と判断されたら低カロリーのダイエットフードに切り替えることと、おやつなどを控えることをおすすめします。従来のフードを減らすということも可能であり、その場合は細かく刻んだ野菜などを盛り込むことで満腹を感じることもできますが、野菜によっては健康を害してしまう恐れもありますので与えても大丈夫かどうか確認する必要があります。

また消費カロリーを多くすることでも肥満防止となり、散歩などの時間を増やしたりおもちゃで遊ばせたりなどで運動させるようにしましょう。逆に平均体重を大幅に下回っている場合には健康状態が悪い可能性がありますので獣医さんに診てもらう必要があります。ダイエットは時には必要ですが、無理はしないように心掛けるようにしましょう。

柴犬のメスに起こる可能性がある病気は?

柴犬はオスおよびメスに限らず基本的には丈夫なので病気にかかりにくい犬種ではありますが、飼い方によっては病気にかかる可能性もあります。メスの生殖器といえば卵巣・膣・子宮・乳腺がありますが、これらの生殖器系の病気にかかってしまうことで最悪の場合死に至ることもありますので注意しましょう。メスの代表的な病気として挙げられるのが子宮蓄膿症です。子宮に膿が溜まってしまい、お腹がどんどん膨らんでからといった特徴があります。

そのまま放置しておくと子宮内で炎症を起こし、膣から膿が出てくるようになり、立つこともままならないといった状態になります。膣から膿が完全に出されれば治療は簡単ですが、膣から膿が出ない蓄膿症もありかの場合は治療が遅れると手遅れになります。子宮蓄膿症を予防するためには避妊手術として卵巣や子宮を摘出してしまうことです。さらに代表的な病気には膣炎があります。症状としてはおりものの量が普段よりも多くなることが挙げられます。

膣洗浄や座薬などの投与で完治することもありますが、外科的手術が必要になる場合もあります。また、偽妊娠という病気もあります。メス犬がお腹に胎児が宿っていると錯覚してしまい、乳腺の発達およびお乳も出るようになります。放置しておくと乳腺炎などの病気に発展してしまう可能性があります。妊娠を抑えるためのホルモン剤や、避妊手術でふせぐことができます。メス犬特有の病気は死に至る可能性があるということを意識しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。柴犬のメスはオスよりも初めて飼う人にとっては飼いやすい特徴があります。比較的おとなしい一面と、警戒心が強く頑固な一面も持ち合わせていますので番犬としてはとても重宝されるでしょう。また、一人遊びもできるのでお留守番も可能です。生理などの時期があり、愛犬の状態を都度把握しておく必要はありますが、ストレスのない環境を作ってあげることで改善できます。

メス犬ならではの愛らしい性格を伸ばしつつ、上下関係をはっきりさせるように飼育することで生涯のパートナー的存在となります。柴犬のメスの特徴を押さえておきましょう。

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