飼い方・しつけ

柴犬の躾には表情を読むことも必要です

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日本犬の中でも人気が高い柴犬を飼う時は、躾をまずしておくようにしましょう。そのためには飼い主との信頼関係が不可欠です。元々が猟犬ですので、飼い主がきちんと躾をしてさえいれば、特に困るということはまずありません。柴犬にも表情がありますので、その表情から気持ちを読み取ってあげるようにするといいのです。また運動量が多い犬ですので、必ず散歩に連れて行くようにします。

この時もとかく注意が散漫になりがちで、飼い主を引っ張ったりもしますので、それはいけないことだときちんと教えることが大切です。躾さえできていれば飼いやすい犬なのです。

柴犬とはまず信頼関係を築きましょう

柴犬をペットとして飼う場合には、いくつか気をつけたい点があります。この犬は元々は狩猟犬で、古来より日本人に飼われて来ました。縄文時代には既に柴犬の原種といえる犬が、猟をする時に活躍していたといわれています。そのため、飼い主の言うことには絶対服従します。そして賢い犬でもあります。この性質を生かして番犬にすることもできます。その反面躾をいい加減にすると、飼い主の言うことを聞かなくなってしまうこともあります。

ですから子犬の頃から服従訓練をするようにしましょう。訓練のポイントは、まず信頼関係を築くことです。飼い主の言うことに従ったら、きちんとほめたり、おやつを与えたりするようにしましょう。体罰を与えるのは、効果がありませんので避けるようにしてください。せっかく築いた信頼関係が壊れることにもなりかねません。ほめる時だけでなく、「待て」を教える時もおやつを利用し、指示にきちんと従った場合にはおやつを与えるようにします。

それから犬を叱る時に、名前を呼んではいけません。その後名前を呼んでも無視するようになるからです。飼い主と飼い犬の関係は、人間同士の関係にも通じるものがあります。もし相手の目をじっと見て話せたら、信頼関係がうまく行っているといえるでしょう。柴犬の方もあなたを、信頼して間違いない飼い主だとわかってくれるようになります。こうしておけば、後々のコミュニケーションはうまく行くようになります。

表情から気持ちを読み取るようにします

柴犬または日本犬だけでなく、すべての犬には表情があります。これは実際に犬を飼ったことのある人はご存じでしょう。柴犬の場合、嬉しく感じているとかリラックスしている時は口を開け、目の形がアーモンド形になります。その反対に口を閉じている時は、威嚇や恐怖を表しています。この場合目は見開いていますし、耳の形も違います。威嚇の時は前を向き、怖がっている時は後ろに引いています。訓練をする時は、このような柴犬の表情を見ながら行いましょう。

他にも鼻にしわを寄せて歯をむき出している時は威嚇、それもかなり強いものなので、気持ちを静めるように注意したいものです。もしあくびをしたり目を細めたりしている時、白目を出している時は緊張しているとか、不安を感じている時の表情です。このように色々な表情を見せますので、それも信頼関係を築くうえで役立てるようにしましょう。犬が怒ったり不安に思ったりしているのに、無理に服従させようというのはよくありません。

犬の表情を見て取れることも、信頼される飼い主の条件の一つです。それから目を細めて口を閉じている時は、警戒しているということです。犬に対して、何らかのアクションを取ろうとする時に見せることが多いです。また犬が涙を流すこともあります。これは悲しいからではなく、目にごみが入ったとか体の具合が悪いということです。犬が本当に悲しい時は、むしろ同じトーンで長時間吠えることの方が多いです。

外に出した時にはどのように躾けるべきか


柴犬は元が猟犬なので、運動量が豊富です。そのためできれば頻繁に散歩に連れて行き、運動させるようにしましょう。しかしこれにも気をつけておきたいものです。散歩をするのは当然外です。外は色々な人がいて、犬が見たこともないような物があります。なのでどうしても気が散ってしまい、つい違う方向へ歩いて行くこともあります。そういう犬はまず家でリードをつけ、歩く練習をさせるようにします。

しかしそれでも外の様子に気を取られてしまい、リードを持っている飼い主を引っ張ってしまうこともあります。この場合犬は、特に悪いことをしているとは思っておらず、自分が飼い主を引っ張るのは当然と思っていることもあります。特にあえぐような呼吸をしたり、目を見開いていたりする時は、かなり興奮していると考えられます。このような時は、犬を牽制するようにしましょう。あらかた引っ張り終えた頃に歩き始める、または別方向に行くなどするといいでしょう。

あくまでも飼い主が犬に従うのではなく、犬が飼い主に従うということを教えるようにします。もちろんこの時も犬の表情を読み取り、気持ちを察知してあげるようにしてください。信頼できる飼い主の言うことはよく聞くのが柴犬ですから、やみくもに注意するのではなく、犬の気持ちを踏まえたうえで言い聞かせるのが大事です。また雨の日にはレインコートを着せ、寒い時には防寒着を着せるようにした方が、犬の健康管理にはプラスになります。

柴犬の種類と足を噛む時の対処方法

ところでこの柴犬ですが、どのような毛色があるのかご存じでしょうか。まず真っ先に思い浮かぶのは明るい茶色の種類です。こういう色の柴犬を赤柴といいます。それから黒い毛色の柴犬もいます。こちらは黒柴といいますが、部分的に白い色が見られます。目の上には白い斑点状のものが見られます。そしてあまり見る機会はありませんが、白とかクリーム色の柴犬がいます。これを白柴といいますが、アルビノとは違います。

さらにかなり珍しい例として胡麻毛の柴犬がいます。胡麻毛というのは茶色と黒、白が混じった毛色のことですが、大人になると茶色などに変わることも多いです。また茶色の場合、何度も交配をして行くと徐々に毛の色が薄くなることがあります。どのような色を選ぶのかはお好み次第ですが、やはり一番多いのは茶色の品種です。顔は大別してキツネのような顔と、タヌキのような顔があります。前者はシャープで、後者は癒し系とよくいわれます。

寿命は15年ほどです。柴犬はとにかく運動させ、躾をきちんとしておけば特に困ることはありません。ただ時と場合によっては、自分の足を噛むことがあります。これには精神的な理由や炎症、さらに空腹などの理由も考えられます。足を噛む前に「待て」の指示を出すと治まることが多いです。しかし炎症などの場合はそれでも噛むことをやめませんので、獣医に診せるようにしましょう。特に散歩から帰った後は、足の指をよく拭いて清潔にし、ブラッシングも忘れずに行ってください。

まとめ

ペットとしての人気が高い柴犬ですが、子供のころから躾をきちんとしておきたいものです。元が猟犬で古い時代から飼われていたので、飼い主の言うことはよく聞きます。また飼い主の方も、犬の表情をよく読んで、無理やりに従わせることがないようにしましょう。健康管理にも気を配りたいものです。品犬には4種類の毛色がありますが、茶色い犬が一番ポピュラーです。運動と躾をしておけば特に問題はありませんが、足を噛んだりすることがあります。

このような時には「待て」の指示を出す、餌を与えるなどの方法がありますが、噛むのをやめない時は獣医に診せましょう。

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