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知っておきたい柴犬のメスの子犬が持つ特徴

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柴犬を飼うとき、見た目だけで選んでいる飼い主さんもいるのではないでしょうか。しかし、選ぶときには性別をよく考えたほうがよいです。なぜなら体型や性格に多少違いがあり、飼育していく上での注意点も異なってくるためです。メスはオスに比べて、少し体が小さいため室内飼いに適しています。豆柴が好きで育てたいと考えたとき、より小さい子犬が欲しかったらメスを選んだほうがよいです。

でも成犬になったときの健康リスクなどを知らずに選ぶと、後から問題を抱えることになりかねません。では、メスを飼育していく上で知っておくべき特徴にはどんなものがあるのでしょうか。

柴犬のメスの子犬に多い性格を知ろう

柴犬は日本に古くからいる犬種で、猟犬や番犬としても活躍してきたことから従順な性格と考えている飼い主さんもいるでしょう。しかし自己判断して行動することを得意としているため、自立心が強く、成犬に成長すると甘えることは少なくなっていきます。飼い主さんと信頼関係を築けないと、攻撃的になる可能性も考えられます。早めに人と暮らしていくためのルールを、覚えてもらわなければなりません。

柴犬のメスの子犬はオスほどやんちゃではない子が多いため、犬の飼育に慣れていない飼い主さんが育てたいとき適しているといえるでしょう。特徴的なのは愛嬌があって、喜びはしっぽをいっぱい振って表現したり、全身を使って表したりすることも多いです。その可愛らしさから、おやつやフードをねだられたときつい食べさせてしまう飼い主さんが多いので、太らせないようにしましょう。

とても慎重で危険なことを回避するのは、子育てするようになったとき、子供を守る必要性があるためです。子犬のうちは、慎重な行動がとても臆病に感じるかもしれません。ストレスを発散させるには、刺激が大切だとよくいわれています。でも、あまり刺激が強いことを柴犬のメスにさせると余計ストレスをかかえる心配がありますので、注意が必要です。

初めは警戒していた人や犬に対して、危険がないと分かればとてもフレンドリーに変わります。お友達と遊ばせたり、同居犬を新たに迎え入れたりしたいと考えているなら、メスのほうがすぐに馴染むでしょう。

柴犬のメスの子犬は成長が早いから家族で情報を共有しよう

小さくて可愛いからといつまでも子犬扱いをしていては、対応が後手に回ってしまいます。成長が早い特徴があり、生後6ヶ月をすぎれば妊娠できる状態、つまり生理が始まる子もいます。1歳にもなっていないのにと驚く飼い主さんもいるでしょう。でも犬の寿命を考えれば、この成長速度は至って普通です。メスは発情期と無発情期が一定の期間で繰り返されるようになり、発情期のときにホルモンの作用で発情出血が起こることがあります。

半年に1回から年に1回と個体差があり、出血が見られるのはおよそ1週間です。他に体の変化もあり外陰部が膨張してくるので、病気と勘違いしてしまう飼い主さんもいます。情報が共有できていないと柴犬にストレスを与えてしまう可能性があるので、成長が早いことや体の変化についても共有しておくとよいです。出血を自分で舐め取りきれいにすることがほとんどですが、床などに汚れがつくことが不安であれば犬用おむつを準備しましょう。

ずっとおむつをつけたままにするとかぶれることがあるため、汚れが気にならないなら付けずに自然のままにします。ホルモンのバランスにより、いら立ったり体がダルそうになったりするのは人も犬も同じです。生理中にお散歩なども可能ですが、オス犬が興奮する可能性があるため、室内で過ごさせたほうが無難です。妊娠してしまうリスクを避けるため、柴犬が子犬のうちに避妊手術を受けることも早めに検討しましょう。

柴犬のメスの子犬が発症するリスクがある病気を学ぼう


メスの柴犬を飼うなら、知っておかなければならない重要なことがあります。発情するようになったら、見た目は子犬のままでもすでに子供が産める体の状態になっていて、器官が発達することで発症するリスクが高くなる病気があることです。子宮など、母犬になるために必要な部分で起こる病気です。子宮内に菌が入り込んで増殖してしまう子宮蓄膿症は、中高齢になってから多くなる病気で、子犬のうちは心配しない飼い主さんもいます。

でも避妊手術を受けず子宮や卵巣があるなら、絶対にない病気ではありません。まして発情してホルモンのバランスが崩れているときには、免疫にも影響することがあります。乳腺も発達していきますから、注意したいのは乳腺腫瘍です。よく観察してあげていないと発見が遅れる可能性があるため、発情するようになったら定期的に動物病院で診てもらったほうが安心です。

悪性になることがあって、転移してしまうと重篤な症状になることがあります。メスならではの器官で起きる病気は、発情期で腫れたり出血したりする陰に隠れて気がつくのが遅れるかもしれません。普段から体調や体の変化を記録しておくと、異変に気づきやすくなります。子犬を産ませる予定がないなら避妊手術を受けることで、発情が抑えられ、病気を発症するリスクを低減することが可能です。

柴犬のメスの子犬を迎え入れる前に、病気のリスクを学んだり避妊手術を受けさせるかを決めたり、さらには近くの動物病院でかかりつけ医にできる場所を見つけておくことが大切です。不安があれば、些細なことでもドクターに相談しましょう。

柴犬のメスの子犬に避妊手術を受けさせる

子犬を産ませる予定がないなら、柴犬が発情する前に避妊手術を受けたほうがよいです。手術は子宮や卵巣を全て取り出すか、卵巣のみ取り出す方法などがあります。どちらがよいかは、動物病院のドクターから説明とかかる費用を聞いて決めましょう。一般的に子宮を取る場合はお腹を切開して行うため、柴犬の体への負担が高い手術です。しかし広く視野が確保されるため、丁寧な手術ができて失敗する可能性は低いでしょう。

卵巣だけ取る場合、腹腔鏡手術で行われることが多いです。切開するのはとても小さな範囲で、出血が少なく体への負担がかなり軽減されます。ただ、費用が切開するときより高額なことが多いのが問題です。視野が狭いため、腹腔鏡手術の実績がない医師が行うと周りの臓器を傷つけてしまう可能性があります。避妊手術は、できるだけ評判が良いドクターを選んだほうがよいでしょう。

全て取り除けば子宮や卵巣の病気、発情して乳腺が発達することによる病気が発症しにくくなります。卵巣だけ取ったときは、子宮内の病気にかかる可能性が残されます。手術すると妊娠だけでなく、発情期に吠えたり気性が荒くなったりする問題を防げますし、生理への対応もしなくて済むためお世話が楽です。麻酔を使うこと、一度手術すればもとに戻せないこともよく考えどうするべきか検討しましょう。

十分に知識がないと不安ばかりが募ってしまうので、ドクターから説明を受けたり質問したりして、不安をなくしてから決めるとよいです。

まとめ

柴犬のメスはとても可愛いですが、子犬だと思っていてもすぐ母犬になる準備が行われます。生後6か月ころには、発情する可能性があることを飼い主さんは知っておきましょう。メスならではの体の病気があることを、飼い始めるときに意識しない人が多いです。でも健康でいてもらうため、病気に関することは必要な知識です。また避妊手術を受けるかどうか、柴犬が妊娠できる状態になる前に決めなければなりません。

情報が少ないと正確な判断ができないので、病気のことや避妊手術のこと、どんなリスクがあるかをしっかりと説明を受けてから判断しましょう。

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