健康

柴犬の子犬に重要なワクチン

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柴犬は縄文時代から日本人とともに生活をしてきた犬種です。かつては猟犬や番犬として活躍してきたのですが、現在では家庭犬として愛されることが多くなっています。主人に忠実で従順な性格が魅力であり、凛とした姿が好きという人も多いでしょう。毛色はいくつかありますが、赤色の柴犬がほとんどです。柴犬の子犬をいろいろなところに連れて行きたいという場合、ワクチンを接種させる必要があります、普通の散歩でも何らかの感染症にかかってしまうことはありますし、子犬を病気から守る上では欠かせないものなのです。

まずは正しい知識を身につけておきましょう。

柴犬の子犬のワクチンについてチェック

柴犬の子犬を飼い始めたらワクチン接種についても知っておく必要があります。感染とはウイルスや細菌などが体内に侵入し、増殖してしまうことを言います。重症化すると危険な感染症を引き起こすこともあるため、予防として重要なのがワクチンです。接種をしておくことでその感染症にかからなくなったり、かかっても軽症で済ませることができるのです。また、接種している犬が増えることにより、犬から犬へと感染症が広がるリスクも減らすことができます。犬に感染するウイルスや細菌の中には人間にも感染するものがあります。

柴犬の子犬にワクチンを接種させることにより、致死率の高い感染症にかかるリスクを軽減できることがポイントです。柴犬の子犬が接種をしていない場合、他の犬の排泄物などから感染症にかかってしまうことがあります。あまり外出をしないという犬もいるかもしれませんが、散歩に行くだけでもリスクがあることを知っておきましょう。柴犬の子犬の健康を考えるなら混合ワクチンの接種も必要となります。また、摂取していない犬の場合、ペットホテルやドッグラン、しつけ教室などを利用できないこともあるので注意しましょう。

接種後は人間と同じように激しい運動を避け、安静にして過ごすことがポイントです。副作用であるアナフィラキシーショックは30分以内に起こることが多いため、注意深く観察しましょう。他の副作用は接種後12時間以内に起こることが多いですが、摂取してから3日間くらいは注意が必要です。

どのような病気が防げるのか知っておく

柴犬の子犬にワクチンを接種させることにより、どのような病気が防げるのか知っておきましょう。最も重要なのは狂犬病を防ぐという役割です。狂犬病は感染した動物に咬まれることで感染する病気であり、人間にも感染します。発症すると致死率は99.9%と言われており、きちんと予防をすることが大切です。現在では日本国内での発症は確認されていませんが、海外のほとんどの国では今でも発生しています。海外からウイルスが持ち込まれる可能性もありますし、きちんと対策をしていきましょう。犬ジステンパーという病気を防ぐ効果もあります。

これは風邪のような症状から始まりますが、ウイルスが脳に侵入するとかなりの確率で志望してしまいます。犬パルボウイルス感染症の予防効果も期待できます。これはウイルスが鼻や口から侵入し、嘔吐や血便、下痢といった症状を引き起こす病気です。柴犬が子犬のうちは重症化しやすいため、きちんと予防をすることが重要です。犬伝染性肝炎は感染すると嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。数日間高熱が続き、突然死亡することもある病気です。特に柴犬が子犬のうちに発症しやすく、致死率が高いので注意が必要です。

子犬に多い病気であるケンネルコフを予防することもできます。この病気は呼吸器症状が出ることが特徴であり、犬の風邪と言われることもあります。感染すると咳や鼻水などの症状が数週間続き、他のウイルスとの混合感染によって症状が重くなることも特徴です。マダニに刺されることで発症するライム病や、ネズミなどの糞尿から感染するレプトスピラの予防にも効果的です。

柴犬の子犬にワクチンを受けさせる時期


柴犬の子犬にはまず、母体移行免疫が失われる生後45日以降に初回の接種をさせることが一般的です。既に母犬が感染症に対する免疫を持っており、子犬が母乳をしっかり飲んでいた場合、母体から移行した抗体が子犬の体内に残っていることがあります。そのため生まれて間もない柴犬の子犬に接種しても意味がないということです。生後6~8週間で初回、その1ヶ月後に2回目の接種をさせるのが理想です。2回目の時にも母体移行免疫が残っていることを考え、2回目からさらに1ヶ月後に3回目の接種をさせることも多いです。

母犬が接種していなかった場合や母乳をあまり飲まなかった子犬の場合、早めに摂取をさせた方が感染症の予防に有効です。ちなみに、接種をしてもすぐに抗体ができるわけではありません。通常は抗体ができるまで1~2週間程度かかると言われているため、すぐに遠出できるというわけではありません。混合ワクチンの接種が終了したら、狂犬病ワクチンを接種させ、犬の登録を行うという流れが一般的です。混合ワクチンは子犬の時期が終了してから1年後にもう一度接種させ、その後は1~3年ごとの間隔で繰り返すのが良いと言われています。

柴犬の子犬の生活スタイルや体質、地域の感染リスクなどを考慮し、ドクターと相談しながら種類や頻度などを決めていくと良いでしょう。また、検査費がかかりますが、抗体が切れているものだけ単独で追加接種をさせるという方法もあります。

柴犬の子犬のワクチンの副作用とは

ワクチンを接種し柴犬の子犬の200頭に1頭は何らかの副作用が出るとされています。この副作用とは接種したことで起こる免疫を作る以外の反応のことであり、副作用によって死亡する確率は3万頭に1頭と言われることもあります。副作用にとしては、全身に重篤な症状が現れるアナフィラキシーショックや浮腫、発疹、嘔吐、下痢といった症状が挙げられます。柴犬の子犬のアナフィラキシーショックの初期症状としては、歯茎の色が白くなったり、心拍数が早まる、呼吸が荒くなるといったものが見られます。

最悪の場合、命を落としてしまうこともあるので注意しましょう。接種後に副作用が生じた場合に備え、30分程度は動物病院に残って柴犬の子犬の様子を見ておくことが大切です。動物病院にいれば副作用が起こってもすぐにドクターに対処してもらえるので安心です。また、そのような症状が夜中に出ると困ってしまうこともあるため、できるだけ午前中や午後の早い時間に接種させるのがおすすめです。接種が終わって自宅に帰ってから柴犬の子犬に体調の変化があった場合、できるだけ早く接種させた動物病院に連れて行きましょう。

ちなみに、ワクチンには生きたウイルスなどを使ったものと、死んだウイルスなどを使ったものがあります。生きたウイルスを使ったものは柴犬の子犬にとって体への負担が大きいこともあるため、心配な場合はドクターとよく相談してから接種させましょう。

まとめ

柴犬の子犬を飼い始めたら必要となるワクチン接種ですが、日本では摂取が義務になっているものと、飼い主の任意で接種するものがあります。免疫力が弱い柴犬の子犬には事前に感染症の予防をしておくことが重要です。その後の接種についてはドクターとしっかり相談し、体質やライフスタイル、生活環境に合った方法を考えていきましょう。もちろん体内にウイルスを入れることになるため、100%安全とは言えません。

接種後に体調の変化があった場合や下痢や嘔吐などがあった場合、元気がないと感じた場合、早めに接種した動物病院に連れて行きましょう。

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