飼い方・しつけ

柴犬の子犬が噛む時はどうしたらいいのか

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柴犬は元々が猟犬だったこともあり、飼い主の言うことにはよく従うといわれています。しかしその柴犬も子犬の頃は悪戯をすることもありますし、人を噛んだりすることも珍しくありません。特に子犬が人を噛むのを甘噛みといいます。その他にも、様々な理由で柴犬が飼い主を噛んでしまうことがあります。こういうのは、特に日本犬にはよく見られる現象ですが、飼い主のみならず他人に取っても迷惑になってしまいます。柴犬が噛むのをやめない時には、どのように対処すべきでしょうか。

また、甘噛みをやめさせるための対処方法はどのようなものでしょうか。

柴犬の室内外の時にしておきたいしつけ

柴犬はかつては猟犬として、縄文時代の頃から人に飼われていました。そのため飼い主の言うことに対して忠実な犬だといわれています。西洋犬と違って原種の犬に近い姿をしており、そういう点もペットや番犬として好まれる一因です。柴犬の毛色は4種類ありますが、一番ポピュラーなのは明るい茶色です。その他には黒や白、さらにこれら4色が混じった胡麻毛があります。この胡麻毛はとても珍しく、なかなかお目にかかることはできません。体の大きさは中型で、これも飼いやすいといわれる一因となっています。

柴犬は元々は外の犬小屋などで飼われることが多かったのですが、今は室内で飼う人が増えて来ています。室内で飼う時は、中型犬用のゲージなどに入れて飼うようにします。直射日光が当たる場所や、窓の近くは避けるようにしましょう。それからトイレは、子犬の寝床とはスペースを置くようにします。これは野生だった頃、敵に見つからないように巣穴と排泄の場所を別にしていたためです。そして子犬を買ったら、その日のうちからしつけを行うようにします。最初は名前を覚えさせ、その後は簡単なコマンドを教えます。

コマンドというのは待て、あるいはおすわりといったように、犬の動きをコントロールするための命令です。これによって子犬が急に走り出す場合とか、はしゃいで動き回る場合などに動きを制止することができます。そしてもちろん、トイレをどのように使うかも教えておくようにします。

何かを覚えたら褒めることを忘れずに

トイレをしつけるのは結構難しいです。落ち着きをなくして小走りになるとか、周囲のにおいを嗅ぎまわるなどの行動が見られたら、トイレに行きたがっているということです。そこで子犬をトイレに誘導するようにします。しかし初めのうちは失敗することが多いので、何度も訓練を重ねて行くようにします。うまくできたら褒めてあげます。褒めるというのは、犬をしつけるうえでは欠かせません。その反対に叱ったり、体罰を与えたりはしないようにしましょう。トイレの訓練で叱ると、飼い主に隠れて排泄をするようになります。

褒める時は頭をなでてもいいのですが、ご褒美におやつを与えても構いません。飼い主がこういうプラスの反応をすることで、犬はしていいことを覚えるようになります。それから柴犬は運動量が多いため、必ず毎日散歩に連れて行くようにします。この時もまず首輪を子犬につけ、首輪に慣れたらリードをつけて歩く練習をします。もし散歩中に急に走り出すとか、他の犬や人に飛びかかろうとするような時は、リードを引っ張っていけないと教えます。この時は、あまり強く引っ張らないようにします。

散歩はワクチン接種がすんでから始めますが、まず近所やドッグランに連れて行き、様々な犬や人に慣れさせておくといいでしょう。こうしておくと、散歩中にやたらに興奮することもなくなります。そして大人しく散歩ができるようになったら、やはり褒めてあげるようにしましょう。

柴犬が甘噛みをした場合はどうするべきか


そして甘噛みの対処方法です。その様子が可愛いのでつい放っておきたくなりますが、放っておくと成犬になった時によく噛むようになります。それを防ぐには、甘噛みの時点でしつけておくことです。甘噛みは一種の愛情表現であると同時に、歯が生え変わるのでむず痒いというのが理由としてあげられます。しかし将来のことを考えて、子犬が噛んできたらその場を離れるようにします。これを何度も繰り返しているうちに、甘噛みは少なくなって行きます。その代わり噛んでもいい玩具を与えるようにしてください。

飼い主やその家族を噛んではいけないけれど、これなら噛んでいいよと教えるようにするのです。また甘噛み以外にもじゃれて噛むとか、不快なことをされた時に噛むこともあります。じゃれて噛むのは日本犬に多く、親愛の情といえます。しかしこの時も噛むのはいけないと教えるために、相手にしないことが大切です。不快な時というのは、犬の方は飽きているのに飼い主が抱っこをしたりする場合です。これは嫌だという意思表示なので、おやつを上げながらその状態に慣らして行きます。また驚いたり恐怖を感じたりした時に噛むこともあります。

この場合は防御の一種なので、驚きや恐怖の対象に慣れさせて行きます。この時もおやつをあげながら慣らすようにします。また人間と一緒に暮らすわけですから、子犬の頃から普段の生活で生じる家電製品の音などには、日頃から慣らしておくようにしましょう。

柴犬がなぜ噛むのかの理由を突き止めよう

その他には要求噛みがあります。自分の要求を通そうとして噛んでしまうことで、この時も無視するようにします。要求を通してあげると余計にエスカレートしてしまいます。要求吠えとちょっと似ているといえます。さらにうっかりして噛んでしまうことがあります。興奮している時に、餌を上げようとした飼い主の手に噛みつくなどというのはこのケースです。このような場合は飼い主が噛まれたことを犬にわからせ、餌を上げたり相手にしたりするのを中断します。

要するに噛んでしまったらそれっきりだが、大人しくするようになったら、また相手にするというのを徹底させることです。それから甘噛みの時は、大げさに騒ぐと相手をしてくれたと勘違いしますので、無視するのが一番いいのです。このいずれにも該当しないものとして、自分の優位主張のために噛んでしまうことがあります。つまり人間と犬との利害関係が絡んでいますので、このような時は獣医などの専門家に相談しましょう。柴犬の場合は日本犬の例に漏れず、何かの反応として噛むことがよくありますので、飼う時にはその点にも注意するようにします。

それから噛んだり悪戯をしたりした時に、罰として室内のゲージに閉じ込めてしまうのは感心しません。ゲージをこういう目的で使ってしまうと、その後ゲージに入らないようになってしまいます。このような時は、あくまでも飼い主がいけないという姿勢を見せるようにしたいものです。

まとめ

柴犬の特徴として、飼い主の言うことをよく聞く点があります。その反面飼い主以外の人や犬に飛びかかったり、飼い主であっても噛みついたりもします。こういう時は、それはやってはいけないとわからせるようにしましょう。特に柴犬をはじめ日本犬は噛むことが多いので、その原因を突き止めて対処し、噛んだら相手にしないようにします。もし噛まなくなったら、ご褒美を与えるようにしましょう。また甘噛みは柴犬の成長には不可欠ですが、その癖を大人になるまで引っ張らないようにします。

そのためにも人を噛むのではなく、噛んでいい玩具を与えるといいでしょう。

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