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柴犬の人気の秘密と飼育方法

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日本古来から、それは縄文時代にまで遡り、飼い主に忠実な性格や勇敢さを持ち合わせた柴犬は、狩猟犬や番犬および愛玩動物として長い歴史の中で多くの人に飼育されてきました。愛らしい表情と凛々しい姿形から日本のみならず海外からも大人気の日本犬です。体が丈夫なことから病気にもかかりにくいため、飼育しやすいことも人気の理由の一つです。一過性の流行では終わることはなく、根強い愛好家が世界各地にいることも事実です。

なぜ柴犬はとても長い歴史の中で衰えることのない人気を誇っているのか、その理由を紐解いていきたいと思います。

柴犬が世界各国から人気の集まる理由は?

柴犬を含む日本犬は、20年から30年前ほど前から世界各国で日本文化として認知度が高まりました。日本では天然記念物に指定されており、柴犬は日本犬の中でももっとも人気が高く頭数も多い犬種なので代表格として広まっていったのでしょう。柴犬は少なくとも1万年にわたって自然の中で生きてきた犬であり、洋犬のように人為的に組み替えられて作られたものではなくもっともオオカミに近い原始的な姿を残しているのです。そのことが海外の人からすると新鮮に感じられるそうです。

日本人との共同生活の中で育まれた性格は、日本人の礼儀正しく節度をわきまえている性格に似ています。柴犬は常に飼い主の観察をしておりその場の空気を察して行動することができるので、世界中の人々から飼いやすいと絶賛されるのです。さらに、柴犬はとてもきれい好きな性格も持ち合わせており、室内での排泄を好まないことから常に清潔に保たれていますので、汚れが付きにくく体臭が少ないことも大きな特徴です。また、柴犬はとても高い運動能力を持っています。

狩猟犬として人間のパートナーであったこともあり、狩猟のすべての役割を一頭で担うことができるほどの身体能力には圧巻です。柴犬は愛らしい表情を持ちながら見た目はとてもシンプルです。洋犬のように着飾ったりする必要がないことも人気の秘密となっています。上記のように海外で人気が出ることも頷けるほどの魅力が詰まった犬種が柴犬なのです。

柴犬が海外で人気のあるその裏側

海外において柴犬は今や人気の犬種の中でもトップクラスを誇れるぐらいの位置に君臨しています。ブリーダーもたくさん増えてきて、柴犬で溢れてしまっているのは言うまでもありません。前述した通り、柴犬の頭の良さは洋犬からすると群を抜いており、丈夫な体も持ち合わせていますので病気にもかかりにくく、とても飼育しやすいのです。そのため、日本だけではなく海外でも人気が出るようになっていきました。

日本でも言えることなのですが、このブリーダーの中には悪質業者のようなものもいます。無理な生殖活動を強いることで無理やり繁殖させているのです。生殖機能がなくなった犬は処分されてしまうという、許せない行為も横行しています。もちろん海外でも動物愛護のような法律はありますが、なかなか徹底的に取り締まることができていなのが現実です。またブリーダーだけではなく、子犬じゃなくなった途端に捨ててしまう人がいることも事実です。

柴犬はとても頭が良く自立した行動をとることができるのですが、それゆえ上下関係を築けなかった場合全く言うことを聞いてくれない頑固な一面があるのです。昔から日本人には馴染みのある犬種で日本人にとっては飼育しやすいのですが、海外の人が飼育するのは難しい部分があります。日本でも海外でも、一度家族として迎え入れたのであれば、いかなる理由があろうと最後まで看取ってあげる義務があります。

人気がある反面、ツラい思いをしている柴犬がいることを知っておいてください。

柴犬の特徴と魅力いっぱいの性格


昔柴犬は山岳地帯などで狩猟犬として活躍していました。猟師が仕留めた獲物を取りに行ったりするのではなく、自ら獲物に向かって行って仕留めるという仕事をこなしてきました。獲物は小動物や鳥、まれに鹿などの自分の体より大きな獲物を捕らえることもあります。クマやイノシシなど凶暴な肉食動物に出くわす可能性もある中で、自分の身を守りながらすばやく獲物を見つける行動を繰り返し行っていたことから柴犬は警戒心の強い性格になったのだといいます。

そのため古くから日本では、柴犬を番犬として重宝されたというわけです。ただし警戒心が強いだけではなく、絶大な信頼を寄せている飼い主にはとても従順です。大好きな飼い主に褒められたことは、決して忘れない記憶力をもっておりとても頭が良いのです。見知らぬ人には近づこうとしませんが、飼い主に対しては甘えん坊でリラックスした表情を見せてくれます。しかしこれは、飼い主を上位者として序列をつけた場合のみです。

柴犬は家族の中での序列をはっきりさせ、自分より下位者と判断した場合は噛み付いたりと攻撃的になりますので注意しましょう。柴犬を飼いならすことができれば、とても飼育しやすくいい子なのですが、きちんとしつけや社会に適用するようなトレーニングを怠ってしまうと一気に飼育しづらい犬になってしまいます。このように人間社会の中でマナーを守って生きていけるようにするためには、飼い主の努力が必要なのです。

柴犬の寿命とかかりやすい病気は?

柴犬の平均寿命は12歳から15歳程度といわれており、7歳ごろからシニア犬として扱われるようになります。シニア犬になってくると、さまざまな体調の異変が増えてきたり寝たきりになったり散歩に行きたがらないといった傾向も見られるようになります。もちろんこちらの平均寿命に関しては個体差もあり、長生きした柴犬だと20歳を過ぎた犬もいるようです。柴犬はもともと病気にかかりにくい丈夫な体を持ち合わせており、過剰に心配する必要はありません。

その中でも比較的かかりやすい病気としてはアレルギー性皮膚炎が挙げられます。体を床にこすりつけたり、顔を掻いたりするような行動が見られた場合はアレルギー性皮膚炎を疑いましょう。こちらはノミやダニ、花粉やハウスダストにアレルギー反応を起こしてしまい、皮膚が赤くなってしまう病気です。この病気に関しては成犬でもシニア犬でも関係なくかかる可能性がありますので、日頃から換毛期にはブラッシングやシャンプーをし、清潔に保ってあげるようにして健康管理に気をつけましょう。

シニア犬で起こってしまう可能性のある病気は認知症です。人間にとっても問題視される認知症ですが、柴犬も例外ではありません。飼い主の顔の判別がつかなくなってしまい、吠えたり噛んだりなどの問題行動が目立つようになります。最後には寝たきりになってしまう恐い病気です。近年では!認知症にかからないよう予防するサプリメントもありますので活用しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。柴犬は今や日本犬の中でもトップクラスに人気があり、国内外問わず飼育されている犬種です。日本の代表する犬種と言っても過言ではなく、愛らしい表情と凛々しい姿に思わず見とれてしまうことでしょう。柴犬は頭がとても良く、一度覚えたことは忘れることがありません。しっかりと飼い主との上下関係を築きあげながら、楽しく幸せに生活を送ってほしいと思います。

愛犬をいつまでも健康で長生きをしてもらうためにも、飼い主の努力が必要になります。シニアになった頃ぐらいから定期検診を受けることをおすすめします。

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