飼い方・しつけ

柴犬と子供の気になる相性

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柴犬と子供を一緒に育てたいと思っているのなら、まずは正しい知識を親が身に着けることが大切です。家族共有のルールを作っておくと子供が覚えやすいだけではなく、柴犬も混乱せずにすむのでおすすめです。子供と犬の関係を良くしたいのなら、犬にとって好印象となるおやつをあげたり散歩をするなどからはじめると良いでしょう。はじめのうちは犬と子供を二人きりにせず、親も一緒に接することが大切です。

幼い子ほど観察力が乏しいため犬が嫌がることに気づけないことも多くあります。犬は不安やストレスのサインをだしていることもあるので見逃さないことも、子供と柴犬を一緒に育てる上では大切です。

柴犬を飼う上で知っておきたい特徴について

柴犬は優秀な猟犬として長く存在してきた狩猟が得意な日本犬です。小さな立ち耳と巻き尾が特徴で、短毛でダブルコートの毛を持っています。大きさによっては豆柴や小豆柴と呼ばれることもあり、毛色は赤や黒の他に白や胡麻色があります。室内では比較的おとなしい性格ですが、運動が好きなため散歩は毎日欠かさないようにすることが大切です。忠実で従順な柴犬はリーダーに対しては従順である反面、飼い主さや家族以外の人間・ペットに対して心を開きにくいという側面をもっています。

そのため家族の多い家庭に迎え入れるなら「しつけのルール」を決めて、家族間で共有しておくことが大切です。ひとりひとり異なるルールでしつけてしまうと柴犬が混乱してしまうので気を付けましょう。共通したルールのもとで育てるメリットとしては家族全員に等しい関係性で接しやすくなるため、災害があった場合などでリーダーがいない場合であっても家族の誰かがいれば適切な行動をとりやすくなります。

柴犬は気になったものをかじる習性があり、子犬の時は特に顕著なためかじるタイプのおやつやロープを与えると良いでしょう。甘噛みは放置せずすぐにきちんと叱ってやめさせないと、大人になっても噛みつくようになってしまいます。収集癖もあるため、部屋の中には極力ものを置かないようにするのもおすすめです。人間には無害でも犬が食べてしまうと毒になるものもあるので、食べ物もすぐに見つからないようにして下さい。

柴犬と子供の相性を考えて選ぶことが大切です

柴犬の色による性格は大きくは変わりませんが個体差があることは覚えておきましょう。特に小さな子供と一緒に育てたいと思っている時には、相性をよく見て選ぶことが大切です。色よりも気を付けたい点は性別です。オスとメスではずいぶん性格が異なり、オスのほうが競争心が旺盛であまり友好的ではないと言われています。柴犬というのは愛玩動物としての歴史がある洋犬とは全く違う性格をしていることには注意しましょう。

猟犬であった歴史も長く、狩猟本能もあるため相性の悪い組み合わせだと喧嘩が起きやすい場合もあります。そのため多頭飼育を検討している時には同性同士は避けたほうが良いです。兄弟犬や親の性格がどうであったかなどをブリーダーにきくとより安心です。自立心が強く家族に対してもあまり甘えてくる性格ではないため、初めて犬を飼う人には向かないと言われていますが服従心や忠実さはあるため訓練しだいでは飼いやすいと言えるでしょう。

自分のテリトリーを侵されるのが嫌な犬種のため来客はあまり好まない子が多いです。柴犬はとても賢く無駄吠えが少ない犬種で家の中でも比較的飼いやすい分類には入りますが、それは飼い主とのコミュニケーションが上手くいっているかが重要となってきます。子供と一緒に育てていきたいと思っているのなら運動好きなアクティブな一面とクールな部分を認めたうえで、しっかりとしつけを行い子供にもそれを伝えてあげるようにして下さい。

子供と柴犬が良好な関係を築けるかは親の知識量によります


子供は何歳になったら犬の世話ができるようになるかは、年齢ではなく犬や子供の精神的な成熟度できまります。成犬の場合なら子供を守るべき存在として認めることもあり、多少のいたずらに対しても我慢できることもありますが、子犬の場合はそうはいきません。また、我慢できるかどうかは個体差やしつけがきちんとマスターできているかも重要になってきます。子犬の時からしっかりとダメなものはダメとしつけることが大事です。

子供が柴犬の世話ができるかどうかは、柴犬に穏やかに接することができているかで判断するとよいでしょう。年齢が低いほど観察力が乏しく、柴犬が嫌がっている事に気づけずに事故に繋がってしまう恐れもあります。柴犬と子供との相性が良い場合でも双方が接している間は親は目を離さないようにするようにして下さい。家事などで見ていることが難しい場合にはケージにいれるなどして対応しましょう。

子どもに犬の世話をさせる前にまずは親がしっかりと柴犬の特性や接し方などを正しく学んでおき、子供に伝えましょう。親が子どもに見本を見せられるようにしておけば、子供もスムーズに柴犬と良い関係を築くことができます。一番やってはいけないことは親がいい加減な方法でしつけを行うことです。いい加減なしつけは犬が混乱するだけではなく、事故につながる可能性もあるので事前に柴犬の飼い方に関する正しい知識を身に着けておくようにしましょう。

子ども向きのお世話と柴犬のストレスのサイン

子供向きの柴犬のお世話としては散歩や玩具遊び、食事をあげるなどがあります。これらは柴犬が喜ぶお世話のため、子供が自分にとってメリットのある人間と認識しやすくなり、良好な関係性が生まれやすくなるのでおすすめです。気を付けたい点としては柴犬の側が子どもに対しての免疫があり、大人しく接することができるかという点です。難しい場合には子供一人で行わず、まずは大人と一緒に行い慣れてきたら一人でさせるようにして下さい。

子供に言い聞かせたい点としてはおやつのあげすぎです。柴犬が喜ぶことが嬉しくてついあげてしまう場合がありますが、肥満は病気につながることをしっかりと教えてあげましょう。またおやつの上げ方にも工夫が必要で、手のひらに置き指をかまれないようにすることも大切です。子供の性格によっては、犬に恐怖や不安感をあおる行動をしてしまうこともあります。そういった場合には世話をさせないことも視野に入れ、理解できるまでは世話をさせないことも時には必要です。

犬はストレスを感じているときには震えていたり、尻尾を下げるなどの特徴がでてきます。前傾姿勢になって睨んでくる場合には攻撃的になっているので注意しましょう。これらの行動は犬のストレスサインと呼ばれているもののひとつで、この状態が続いてしまうと人を噛んでしまうなどの問題行動に繋がることもあります。怪我や事故へ繋がるので子供にもいつもと違う行動をしている時には知らせるよう教えてあげると良いでしょう。

まとめ

子供と柴犬が良好な関係を築けるかは親の知識量によります。しつけが出来ていない場合や、柴犬が伝えているストレスサインに気づけない場合には事故につながる危険性もありますのでしっかりと育て方を身に着けておくことが大切です。忙しい場合などには子犬用のしつけ教室に通わせるなども良いでしょう。最近では子供と一緒に学べる教室も増えていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

子供と柴犬の精神的な成熟度を見ながら、柴犬の喜ぶお世話から始めると良好な関係を築きやすくできます。初めのうちは目を離さないことも大切です。

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