飼い方・しつけ

柴犬にトイレのしつけをする

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柴犬はもともと番犬や猟犬として活躍してきた犬種です。現在では天然記念物にも指定されており、いくつかの毛色が存在することが特徴です。柴犬の子犬はとても可愛らしい姿をしていますが、ただ甘やかすのではなくきちんとしつけをすることも大切です。特にトイレのしつけは最初に行うべきと言われています。トイレのしつけができれば愛犬とも生活が楽になりますし、飼い主がしつけをすることに犬が慣れてくるということです。

そこで効果的な方法や注意点について知っておきましょう。最初からできるわけではありませんが、少しずつ教えていきましょう。

柴犬はトイレのしつけがしやすい

柴犬は外で飼うこともできますが、最近では室内で飼う人も増えてきます。犬を室内で飼うためにはトイレを用意する必要があるでしょう。柴犬を室内で排泄させる場合、トイレの設置場所に注意が必要です。一般的な室内飼いの犬とは異なる性質があるためです。他の犬は犬の寝床となるサークル内に設置することが多いのですが、柴犬の場合は寝床から離れた場所に設置しましょう。寝床用のサークルとは別に、トイレ用のサークルを用意して四方を囲むようにするのがおすすめです。

また、スペースは少し広めに取っておき、柴犬が中で動き回れるようにしておきましょう。四方を囲むことで柴犬はその場所をトイレと認識できるため、失敗も少なくなるということです。なぜこのようにするのかということですが、柴犬は寝床となる場所ではほとんど排泄をしないためです。これは野生時代の影響と言われており、自身の寝床を外敵に知られないようにするという目的があります。柴犬は改良された洋犬より狼に近いため、野生時代の本能が強く残っているのです。

また、柴犬は綺麗好きな犬種なので寝床を汚したくないと考えています。室内で排泄をさせる場合、トイレのサイズもチェックしておきましょう。柴犬の成犬なら70×50cm程度の大きさのものがおすすめです。小さすぎると上手く排泄できないこともありますし、大きすぎると落ち着いて排泄できなくなってしまうこともあります。体格や排泄時の癖を見極めてトイレの大きさを決めていきましょう。

室内のトイレにも慣れさせておく

柴犬は成犬へ成長すると外で排泄するようになる子が多いと言われています。これは犬の本能によるものですが、散歩の時しか排泄しないようになってしまうこともあります。そうなると尿や便の度に外に連れていかなくてはなりません。雨の日や台風の日でも散歩に行かないといけなくなりますし、長時間留守番させる時などは我慢させることになるため、犬にとっても飼い主にとっても負担が大きくなります。

また、公共性を考えても外で自由に排泄をさせるのは良くないことと言えるでしょう。外で尿や便をさせるのが悪いというわけではありませんが、室内でもスムーズにできるように普段からしつけておくのがおすすめです。基本的に犬は食後に排泄をすることが多いですが、子犬は1日に数回排泄のタイミングがあります。遊びや散歩で体を動かした後に尿や便をすることも多いため、サークルの外で子犬を遊ばせている時は排泄のサインを見逃さないように注意しましょう。

床の匂いを嗅いでいたり、その場で回るような仕草をしたら排泄をしたいのかもしれません。このタイミングで子犬をトイレまで連れていき、何らかの声を掛けてあげることがポイントです。声掛けを繰り返すことで排泄のタイミングをきちんと分からせることができます。最初はすぐに成功しないかもしれませんが、根気よくしつけを続けていきましょう。トイレで上手く排泄できたらたくさん褒めてあげることが大切です。そうすることで柴犬は学習し、自身でトイレに行くようになります。

トイレトレーニングの方法について


柴犬のトイレが用意できたらトレーニングを開始していきます。トレーニングにはいくちかの方法がありますが、一般的な方法を知っておくのがおすすめです。トイレをきちんと覚えるまで柴犬の生活スペースはサークルを拠点にしましょう。きちんと排泄できたら外に出して遊んであげることにより、柴犬はトイレで排泄をするのは良いことだと認識します。それによってトレーニングが成功しやすくなるのです。

人の出入りが多い扉の傍や部屋の真ん中では柴犬は落ち着いて排泄できません。トイレ用のサークルは部屋の壁際や隅などに設置するのがおすすめです。トイレの場所を決めたら柴犬が確実に覚えるまで場所を変えないこともポイントです。犬は臭いと場所を関連付けてトイレを覚えるため、場所を変えると混乱して失敗の原因になってしまいます。犬は食後や運動後、寝起きなどに排泄したくなるという習性があります。

また、床の匂いを嗅いでいたら排泄をしたいというサインです。タイミングを見計らい、柴犬をトイレに連れていきましょう。排泄を始めたら声を掛け、行動と言葉を結びつけて理解させます。決められた場所できちんと排泄ができたらたっぷり褒めてあげましょう。サークルの外に出し、30分くらい遊んであげるのもおすすめです。また、遊んでいる時も排泄できるようにサークルの扉は開けておくことがポイントです。子犬は1~2時間おきに排泄することがあります。

遊んだ後はまたトイレに連れていき、声を掛けましょう。

トイレトレーニングの注意点とは

柴犬がトイレで排泄できた時はしっかり褒め、サークルから出して遊んであげるようにします。何度か繰り返すことで柴犬はトイレを覚えるようになるでしょう。もちろん最初は失敗してしまうこともあるかもしれません。失敗しても絶対に叱らないことがトレーニングにおける注意点です。失敗してしまっても無言で片付けましょう。成功した時に褒めることを徹底してトレーニングをしていくことが大切です。

失敗した時に叱られた場合、柴犬は排泄自体がいけないことだと誤って認識してしまいます。飼い主に隠れて他の場所で排泄をすることもあるので注意しましょう。また、臭いが残っているとそこがトイレだと認識してしまうこともあるため、消臭剤で臭いをしっかり消しておくこともポイントです。失敗を防ぎたいという場合、柴犬が排泄したい素振りを見せたらすぐにトイレに誘導してあげることが大切です。飼い主による柴犬の行動管理もトレーニングを成功させるためには重要です。

柴犬がトイレで排泄したがらない場合、その場所が汚れているのかもしれません。柴犬は綺麗好きなので清潔にしておかないとその場所で排泄をしません。シーツは排泄の度にこまめに交換しましょう。シーツを抑えるトレーを使っている場合、そのトレーもこまめに拭いたり洗ったりしてあげるのがおすすめです。排泄は生理的な現象ですが、できるだけ散歩中に排泄しないようにコントロールしてあげましょう。

家での排泄が済んでから散歩に出かけるようにしたり、電柱や草むらに近づけないことなどがポイントです。

まとめ

柴犬は賢く従順な犬種なのでしつけをしやすいと言われています。きちんとトレーニングを行うことにより、比較的早くトイレを覚えることができるでしょう。柴犬がトイレをどのくらいで覚えるのかは飼い主の教え方や環境によって変わってきます。最初はなかなか上手くできないかもしれませんが、叱らずに根気よく教えていきましょう。そして、成功した時はたくさん褒めて遊んであげることが大切です。

柴犬を混乱させないようにしつけの方法は家族で統一しましょう。上手くトレーニングをすることで愛犬と楽しい生活を送れるようになります。

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