飼い方・しつけ

柴犬のしつけと主従関係の大切さ

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柴犬は古くから日本で飼われてきた犬種です。番犬や猟犬として働いてきた歴史があり、活発で運動が好きという特徴を持っています。容姿は立ち耳に巻尾となっており、いくつかの毛色が存在することも知られています。日本の気候に順応しやすく飼育しやすいということですが、しつけについてもきちんと行う必要があります。しつけができていないと成犬になってから言うことを聞かなくなってしまうこともありますし、問題行動が多くなってしまうこともあるので注意しましょう。

しつけにおいて重要な主従関係についても知っておく必要があります。

柴犬のしつけで主従関係が大切な理由

しつけをおこなう時には柴犬の性格をよく理解しておくことが大切です。もちろん性格には個体差もありますが、一般的な柴犬は縄張り意識や警戒心が強く、知らない人や犬には心を開きにくいと言われています。しかし、一度リーダーだと認めた相手に対してはとても忠実ですし、きちんと主従関係を気づくことができればしつけもスムーズに行うことができるでしょう。

柴犬はリーダーだと認めた相手には絶対の忠誠心を見せますが、飼い主をリーダーだと認めていない場合、言うことを聞かなくなってしまうことがあります。柴犬はもともと独立心が旺盛で勇敢な性格の犬種であり、飼い主が曖昧な態度で接してしまうとリーダーだと認められない可能性が高くなります。それによってしつけが上手くいかなくなってしまうことも多いのです。主従関係を築くためには一貫したルールを作り、家族全員が毅然とした態度で柴犬と接していくことが大切です。

柴犬を迎え入れる際には家の状況を考え、ケージやトイレなど犬の生活スペースを決めておきましょう。次に犬と人間が一緒に生活するためのルールを決めておくことも大切です。食事をする時や散歩の時、留守番の時など具体的に犬がして良いことと悪いことを考えておきましょう。柴犬と接する時には叱り方や褒め方を家族で統一しておくことも重要です。違う言葉を使ってしまうと柴犬が混乱してしまうこともありますし、褒める時にいつもおやつを使うのは良くありません。

柴犬との主従関係ができていない場合

柴犬との主従関係ができている場合、名前を呼ぶとすぐに近くに来るでしょう。何度呼んでも来ない場合は注意が必要です。飼い主をリーダーだと認めているならすぐ名前に反応するはずですが、なかなか来ない時は犬の方が飼い主より優位だと考えているのかもしれません。柴犬はもともとスキンシップを好むため、飼い主に体を触られたら喜ぶはずです。しかし、少しで触ろうとすると威嚇をしたり、手を噛もうとしてくる場合は関係が上手くできていない証拠です。

特に口先や足先は柴犬にとって武器となりますし、お腹は一番弱い部分なのでこの部分を触らせてくれない場合は注意が必要です。柴犬の性格によっても異なりますが、体のどこを触っても嫌がらないようにしつけをしていくことが大切です。散歩の時にリードを引っ張る癖がある柴犬もいるかもしれません。しかし、引っ張った方向にそのまま行ってしまうと飼い主が犬の指示に従っていることになってしまいます。

きちんとしつけがされていて主従関係ができている場合、柴犬は飼い主を追い越すことなく、隣や少し後ろを歩くようになるのです。柴犬が吠えた時にご飯やおやつを与えている場合も注意が必要です。これも柴犬の要求に応えていることになりますし、吠えれば何でも要求が通ると勘違いさせてしまうことになるのです。主従関係が逆転している場合、ちょっとしたことで吠えるようになることもあるので注意しましょう。

柴犬との主従関係ができているメリット


柴犬と快適に生活をするためには主従関係を築くことが大切です。犬はもともと群れを作って生活していた動物です。群れの中には必ずリーダーがいました。リーダーは敵から群れを守ったり、食べ物を確保するといった役割を持っており、群れをまとめるために重要な存在だったのです。リーダーの命令は絶対となるため、他の犬は服従して指示に従っていたということです。人間社会に入ってきた犬は家族を群れと考えており、誰がリーダーなのかを判断します。

人間社会では犬自身がリーダーになるのではなく、飼い主がリーダーになるべきだと知っておきましょう。その理由としてはまず、人間と犬の共同生活を安全に行っていくためということが挙げられます。柴犬が人間に言うことを聞かせるため、噛みついたり吠えたりするのは良くありません。人間が怪我をする原因にもなりますし、周囲に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。また、道路に急に飛び出した場合、人間の命令にしたがらずに車に轢かれてしまうかもしれません。

人間がリーダーになればさまざまな危険から犬を守ることができるため、そのような関係を目指していくことが大切です。犬はリーダーが誰なのか分かれば安心して生活ができるという特徴もあります。人間社会で暮らす上では犬にとって理解しがたいものがたくさんあります。しかし、リーダーが自身を守ってくれると考えている柴犬の場合、いつでも落ち着いて対処することができるのです。

柴犬との主従関係を作るためには

柴犬との主従関係を作るためにはまず、犬の要求に応じないということが大切です。お腹が空いた時や散歩に行きたい時、遊びたい時などに吠えて要求する犬がいるかもしれません。しかし、その都度要求に応えていたら犬がリーダーになってしまいます。そのため人間のペースでご飯の用意をしたり、散歩に連れて行ったりするようにしましょう。犬が要求して吠えても無視をするというのが一番効果的な方法です。

群れで生活していた犬にとって無視をされることは悲しいことですし、吠えても意味がないと分かれば少しずつ要求吠えはしなくなります。散歩では飼い主が先に歩くことが大切です。犬が行きたい方向に行くのではなく、飼い主が行きたい方向に犬を連れて行くようにしましょう。中には散歩自体が嬉しくて先に歩いてしまうという犬もいますが、人間の前を歩かせるのは良くありません。柴犬が人間の前に行ってしまうという場合、進行方向を180度変えることがポイントです。

そうすることで犬より人間が先に歩くことになります。リードを短めに持つという方法やハーネスを使用するという方法もあります。散歩から帰ってきた時は犬ではなく、飼い主が先に家に入ることも大切です。犬は家族を群れだと認識しており、家はテリトリーだと考えています。テリトリー内に一番先に入ったり、出たりするのはリーダーの役目であり、人間が先に行うべきです。犬を先に家に入れた場合、犬自身がリーダーだと感じてしまうので注意しましょう。

まとめ

柴犬は一度飼い主に懐くと忠実で従順なパートナーとなってくれます。しかし、頑固で独立心があり、非常に気が強い面もあるのでしつけが重要です。きちんとしつけをしなかった場合、手に負えなくなってしまうこともあるので注意しましょう。柴犬は小さくて可愛らしい容姿をしていますが、他の犬種と比べてもしつけが重要だと言われています。スムーズにしつけを行うためには主従関係をきちんと築く必要があります。

柴犬を迎え入れた時から人間との適切な関係を教えて行きましょう。犬との主従関係を良好に築くことにより、飼い主だけでなく犬の生活を幸せにすることにも繋がっていきます。

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