飼い方・しつけ

柴犬のしつけは子犬の時期から始めます

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柴犬は海外でも人気のある犬種で、忠誠心も高く飼い主に忠実なので一緒に暮らしてみたい犬でもあります。柴犬が飼い主に対して忠実なのはしつけをしっかりと行っているためです。素朴な印象や忠実であることから飼うのが楽なイメージもありますが、頑固で独立心が強いという性格も持ち合わせています。柴犬を飼う場合、忘れてならないのはしつけです。それも生後数週間から始める必要があります。

社会性を身につけるというだけではなく、飼い主との主従関係を築くためにも大切な事です。ここではどの時期からしつけを始めると良いのか、しつけの仕方や考え方などを説明していきます。

柴犬に必要なしつけの時期は社会化期から始まります

日本以外の海外でも人気の高い柴犬は、可愛いらしくて好きというだけでは飼育することが難しく、しつけをする必要がある犬種です。人と一緒に生活をしてくためにはしつけは大切なことで、柴犬は子犬の頃からしつけやトレーニングをする必要があります。柴犬の子犬の時期からしつけを行うことは、性格が確立されていない時期でもあり、多くの事を学べる時でもあります。柴犬の生後4週から13週は社会化期で、この時期に親犬などから犬としてや日常生活での社会性を学びます。

柴犬も甘噛みをすることがありますが、その加減であったり飼い主以外の人や犬などを恐れないように学ぶ必要があります。柴犬の子犬を譲り受ける時は、ほぼ生後56日を経過しているため、ちょうど社会化期の子犬を家族の一員として迎えることになります。社会化期に多くの人や犬とふれあいを持たせるなど簡単なしつけから始めるのも良い方法です。社会化期のしつけでは甘噛みを教えることが大切です。柴犬の子犬も歯が抜け変わる時に物を噛んだり、飼い主を噛むこともあります。

この場合には物や人を噛むことはやってはいけない、という事をしっかりと教えます。特に子犬が噛むと痛いため、この時期にしっかりと教えることで成犬になってから、加減しないで噛むという事はなくなります。家族以外の人を噛んでしまうとトラブルになってしまう可能性もあるので、この時期にトレーニングすることが大切です。

若齢期は今後の性格にも影響します

柴犬の子犬は社会化期を過ぎると、生後13週から6ヶ月は若齢期があります。この若齢期には犬が一生の間に出会うと予想できる様々な刺激を与える必要がある時期です。若齢期は社会化期のしつけの繰り返しとなりますが、徐々に外の世界に連れ出して慣れさせることが必要です。ワクチンも生後14週程度で終了することもあるので、運動が大好きな犬種でもあるので散歩に出かけ、他の動物などに触れ合わせて刺激を与えます。

また飼い主以外の人や動物は危険はないという事や、いつものにおいと異なるにおいや音などを聞かせることで、それらは柴犬に危害を加えるものではないということも教えるようにします。若齢期は柴犬が成長にとって今後の性格を左右する時期でもあり、飼い主にとってもさらに柴犬に愛情を注ぎ親犬のようになる期間となります。柴犬の子犬へのしつけはトイレトレーニングも必要です。ケージを用意し中にトイレやベッドを設置します。

子犬は初めての家に慣れない場合があり、トレイを探しているうちに迷子になり失敗してしまう事もあります。ケージなど限られた狭い場所でトレーニングを始めると効果的です。トイレのトレーニングをしている時に失敗することもありますが、その場合は叱らずに上手に出来た時に褒めるようにします。失敗をすると叱りたくなりますが、失敗を叱る事は、トイレがいけない事と認識してしまう可能性があり、隠れておしっこなどをするようになったり、我慢をするようになる場合もあるので健康的にも良いことではありません。

縄文時代から人と一緒に生活してきた柴犬


柴犬を家族の一員として迎える場合、歴史などを事前に把握することもしつけに役立つ場合があります。柴犬の存在は縄文時代にさかのぼります。縄文時代の遺跡から柴犬の祖先にあたる犬の骨が発見されています。当時から狩猟犬としての役割を担い、山岳地帯を駆け回っていました。その後も日本国内各地で飼育され、狩猟犬や番犬として時代に合わせた役割を担っています。

明治時代になると洋犬の輸入が始まり、交雑による雑種化が進んで、伝統ある血脈を守るため、昭和初期には愛好家による保存運動が繰り広げられ、昭和11年には天然記念物に指定されました。柴犬は日本犬の中でも最も小さく長い歴史のある犬種で、体高よりも体長が少々長く、しっかりとした骨格で、バランスのとれた体格、三角のピンと立った耳や丸い目や丸く巻いた尻尾なども特徴的で素朴で可愛い印象の犬です。

リーダーとなる存在には忠実で従順で、リーダーを守ろうとする責任感があり、勇敢でありながら細心を持つ番犬のように気質があります。その気質から飼い主以外の人や犬に慣れるまでに時間がかかる場合もあります。性別を問わずに柴犬にはリーダー気質があり忠実なので、一度リーダーや主人と認めた場合には生涯忠誠を貫く犬種です。

しつけをしっかりと行うことは、人と生活をする上で必要な社会性を身につけるという事もありますが、主人と主従関係を結ぶことにも繋がり、柴犬と主従関係を結ぶことができればかけがえのないパートナーとなってくれます。

柴犬の健康のために出来る事について

柴犬を飼ったら社会性を身につけたり、飼い主との主従関係を結ぶためにもしつけは大切です。しつけの時期には社会化期や若齢期があり、しっかりとトレーニングなどをする必要があり、しつけのひとつに散歩もあります。柴犬は古来から狩猟犬などで活躍し、山岳地帯を駆け巡っていたほど運動量が豊富な犬種なので、散歩も好きなので、毎日の散歩は欠かすことが出来ません。日常的に運動をしないとストレスを溜める事もあり、病気を引き起こす場合もあります。

毎日1時間以上の散歩を心がけて、不足しないように注意します。また、被毛の手入れも欠かせない事のひとつです。柴犬の被毛は上毛と下毛があるダブルコートです。ダブルコートは春と秋の年に2回の換毛期があり、夏と冬に対応した毛が生え変わります。換毛期には毛が大量に抜けるため定期的なブラッシングと、換毛期には1日2回はブラッシングすると良いです。

抜けた毛はそのままにしておけば自然に抜け落ちると考えがちですが、抜け落ちない毛がそのまま体に残っていると、蒸れの原因となって皮膚病など皮膚のトラブルを引き起こすことにつながります。柴犬は古来から日本で暮らしてきたので、日本の気候にも対応できるので、病気などのトラブルは少ないと考えられますが、皮膚炎などの皮膚疾患の他に、散歩などが不足によるストレスで人と同様に生活習慣病を発症する可能性はあるので、散歩のしつけは健康維持のためにもしっかりと行うようにします。

まとめ

柴犬を家族に迎えることはとても嬉しいことですが、子犬の時期からしつけをしないと社会性が身につかず噛んでしまうなどトラブルを起こすようになってしまいます。また、飼い主をリーダーとして認識させないと飼い主の言うことを聞かない犬になってしまう場合もあります。社会化期や若齢期など生後間もなくしつけの時期が始まります。

子犬は特に可愛いのでつい甘くなってしまうこともありますが、成長する上で大切な時期でもあり、飼い主との主従関係を築くためにもしっかりとしつけに取り組む事は柴犬の飼育にはとても大切なことでもあります。

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