飼い方・しつけ

生後4ヶ月の柴犬に必要なしつけって?

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生後半年にも満たない柴犬の子犬は本当に天使のように可愛らしいですよね!ですが4ヶ月を過ぎるとなんだかとってもやんちゃになってきて、いたずらもヒートアップして大変、と思いはじめてくるのではないでしょうか?子犬だから多少は仕方ないと思いつつも今後のしつけがうまくできるか心配になりますよね。特に柴犬は主従関係を大切にする犬種でもあるので、しつけに失敗すると思いがけないトラブルに発展してしまうことも充分考えられます。この時期に最低限身につけるべきマナーやしつけにはどんなものがあるのでしょうか?

愛犬がどこまでできているのか改めて確認してみましょう。

4ヶ月になってイタズラが増えても心配しなくて大丈夫!

柴犬は日本犬の中ではトップクラスの飼育数を誇り、常に人気の高い犬種です。初めて飼ってから柴犬の忠実性ある一面と、おてんばで元気いっぱいな愛らしさのギャップから柴犬の虜になってしまう人は多いのではないでしょうか?柴犬はもともと古くから日本で親しまれてきた犬種で、その純血性を守るためにも実は国に天然記念物指定もされている歴史ある犬です。昔は狩猟に利用されていたことからも、日本の季節環境にも耐性が強く体が非常に丈夫です。とても賢くて飼い主に忠実な犬が多い犬種です。

ですがその反面、その賢さゆえにリーダーではないと認識した相手には強い主張を示したり言うことを聞かないこともあります。他者への警戒心や縄張り意識も強いため、きちんと子犬のうちからしつけをしておくことが大切です。柴犬の子犬は3ヶ月頃までは睡眠時間が長めなこともあり比較的おとなしい子が多いですが、4ヶ月頃になるととてもやんちゃで活発な性格になっていきます。このくらいの時期になると子犬の中で社会性が生まれはじめるからです。今まで以上にしっかりとした自我が芽生えてきて、目的や主張のある行動をし始めます。

なので、今まではこんなに暴れん坊じゃなかったのに、と落ち込む必要はありません。いたずらが増えていて困っていても、それはある意味正しい発達といえるのです。子犬は4ヶ月頃が一番しつけが重要な時期です。この先の長い犬との暮らしが楽しく過ごせるかどうかは、この時期に正しいしつけや社会性を身につけてあげられるかで決まってくると言っても過言ではないでしょう。

指示語を使ってコミュニケーションが取れるようになろう!

子犬は一度にたくさんのことが覚えられるわけではありません。なので、急いでたくさんのことを覚えさせようとするのは逆効果です。4ヶ月頃の柴犬には、まずは最低限の指示語を覚えさせるようにしましょう。よくメディアでは芸達者な犬が取り上げられますが、芸をたくさん覚えさせることが犬にとって大事かと言われれば決してそうではありません。ですが「おすわり」や「待て」、「おいで」といった基本の指示に従えるようにだけはしておきましょう。こういった動作は犬に服従心を与え、飼い主との信頼関係にも結びつきます。

きちんと主従関係をつくってあげることは犬が人間社会で快適に暮らしていくためにも大切なことです。柴犬の子犬は4ヶ月くらいの時期は、意外と集中が長く続きません。なので1回のトレーニングは10分程度にとどめるようにして、集中力を切らさないようにしてあげましょう。おやつを使ったり、たくさん褒めてあげることで楽しいことだと認識してくれます。また、トレーニング以外にも、ゴハンの前に待てをさせるといったように、日常的に指示語を取り入れて生活すると覚えも早くなりますよ。

そしてもう1つ、この時期にしっかり覚えさせたいのがトイレマナーです。3ヶ月以前の子犬はまだ排泄自体のコントロールが難しかったり、回数も多い分失敗することがたくさんあったと思います。ですが4ヶ月にもなると、大体の柴犬はきちんと決められた場所でトイレができるようになってきます。排泄のタイミングを見計らって、そわそわし始めたらトイレに誘導して、決まったフレーズを必ず言うようにします。うまくできたらしっかり褒めてあげましょう。

そうすることで、フレーズを言うとトイレなんだと覚えたり、きちんと決められた場所でうんちができるようになりますよ。

甘噛みや噛み癖をやめさせるには?


4ヶ月頃から、飼い主さんが1番悩まされるのが「甘噛み」ではないでしょうか?それまでは力も弱く可愛らしかった甘噛みも、徐々に成長して噛む力も強くなってくるこの時期になると、犬側が手加減しているつもりでもかなり痛いですよね。この頃の柴犬はとてもやんちゃで自分の要求通りに行動したがるようになります。なので、遊んでほしかったり甘えたいといった気持ちから噛んでくることも。それに加えて、歯が抜け変わる時期でもあるので、どうしてもむず痒くって何か噛んでいないと気が済まないというのも考えられます。

なので、無理に噛むのをやめさせるのではなく、柴犬の噛み癖を少しずつやめさせていくには「噛んでいいものといけないもの」の区別をはっきりと認識させてあげることが大切です。かまってほしくて噛んでくるようであれば、まず普段から運動量や遊ぶ時間がしっかり確保できているか見直してみましょう。ある程度ストレス発散をきちんとさせてあげることでそういった行為は減っていきます。そして、遊ぶ際にはおもちゃを使うようにします、引っ張りっこやボールを取ってくる遊びは柴犬が大好きな遊びです。

その中で、人の手や体を噛んでくることがあれば「痛い!」と声をあげて遊びを中止して無視します。人を噛んだら楽しくないということを認識させることで次第に噛まなくなってきますよ。いたずらで家の中のものを噛んでボロボロにしてしまうのをやめさせるには、専用の苦いスプレーをつけると止めることが多いようです。噛み応えのあるおもちゃをあげるのも効果的です。そのようにして、全てやめさせるわけでなく、噛んでいいものとダメなものを少しずつ理解させるようにするといいでしょう。

お散歩はこの時期にトレーニングを重ねよう

柴犬はもともと猟犬だったこともあり、小型ながら非常に運動量の多い犬種です。なのでお散歩が大好きな子も多いのではないでしょうか?4ヶ月頃になると、予防接種も済み、お散歩デビューをはじめている子が多いと思います。お散歩は、知らない人や犬にあったりする分、お家にいるときよりたくさんの危険も潜んでいるのでしっかりしつけをしないと、誰かに危害を加えたり、交通事故に巻き込まれる原因になってしまいます。柴犬に多いのが、無駄に警戒して吠えグセがついてしまうことや、リードを犬が引っ張って歩く行為です。

独立心や警戒心が強い一面があるため、少しの騒音にも敏感になりがちですが、稀に気になった人や犬に吠えてしまうこともあるかもしれません。そういったときはきちんとダメなことを伝えてあまり近づけないようにしましょう。怖がって吠えているようであれば抱っこしたり撫でたりしてえ安心感を与えるようにしてください。お散歩が大好きだったり、好奇心旺盛な子だと、前へ前へと飼い主さんよりも先に行こうとリードを引っ張って歩く場合もありますが、これは主従関係においてあまりよくありません。

また、必要以上に首や足に負担がかかってしまうことから健康面でもそれがこの先何年も続けば影響してきてしまいます。きちんとアイコンタクトをとり、先に行ってしまうたびに立ち止まる、飼い主さんが先導して逆方向に歩くといったことを繰り返すことで徐々に歩幅が合わせられるようになります。4ヶ月頃からお散歩のルールを身につけさせてあげることはとても重要なので、運動よりもしつけをメインにした散歩の時間をこの時期にはつくってみてもいいかもしれません。

まとめ

柴犬は神経質な一面も持ちますが、飼い主をリーダーと認めればきちんと言うことを聞きルールも守れるとても賢い犬です。逆に飼い主が頼りないと思ってしまうと、他人や犬に必要以上に警戒したり吠えたりして危険な行動を犯してしまう可能性もあります。4ヶ月の柴犬はそういった社会性を身につけるのにとても良い時期です。成犬になってしまうとしつけしなおすのが難しくなってしまうことも考えられます。遊びながら、ダメなことはしっかりと叱って、逆にできていたらたくさん褒めるようにして犬が分かるまで根気よくしつけるようにしましょう。

また、家族で飼っている場合はしつけのやり方やルールを共有して、誰が相手でもいうことを聞くような子に育てられるといいですね!

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