飼い方・しつけ

6ヶ月の柴犬のしつけって何をすれば良いの?

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日本人と昔から一緒に過ごしてきた柴犬。イメージとしては人懐こくて賢い、というのがイメージだと思います。一方で上下関係にとても厳しくて頑固な一面もあるのです。でもしっかりと信頼関係を築いてしつけをしておけば、飼い主さんに対して忠実で可愛い性格を見せてくれます。生後6ヶ月になると成長期も落ち着いて来て、ちょうど反抗期に入る頃です。それまでにしつけができていても、反抗したくてやっちゃいけないとわかっていても悪戯をしたり言うことを聞かなくなったりします。

この時のしつけはとても重要で、成犬になった時に忠犬でいられるかどうかがかかってきます。それでは生後6ヶ月の頃には何をしたら良いのかを学んでいきましょう。

しつけの基本は何をすれば良いの?

前提として信頼関係が築けていることが重要です。柴犬はちょっと特殊で、狼の遺伝子を持っている数少ない犬種になります。狼の遺伝子を持っているのは全部で12種類ですが、その中でも一番狼に近いのが柴犬なのです。なので本能が強くて、群れの中での主従関係は絶対ですし、群れの中ではリーダーになろうとします。もしも飼い主さんのことを自分より下位の存在だと認識しているのであれば言うことは聞きません。飼い主さんは友達と言う感覚ではなくリーダーであるという風に接する必要があります。

最初は信頼関係を築くためにスキンシップを毎日取るようにしましょう。柴犬はスキンシップを嫌う子も多いので、最初は背中を撫でたりして足や耳等触れる部位を増やしていきます。なるべく家族全員が触れてあげるようにしましょう。家族の中で一人だけがコミュニケーションを取っているのであれば、その人だけをリーダーとして認知してしまう可能性があります。そうするとその人以外の言うことは聞かない、ということになってしまいます。また、しつけをする時の基本は短時間集中を繰り返すことです。

柴犬は他の犬種と比べると集中力が持続しやすいと言われています。通常5秒ですが、柴犬はその倍以上の15秒持続させることができるのです。そのためこの時間を目安にしてトレーニングを切り上げて、根気強く回数を重ねます。柴犬の知能は人間の5歳児程度と言われているので、子育て経験があるのであればその頃を思い出してみて下さい。その頃の子供が何をしていたのかを思い出すとどういう行動をするかが見えてきますよ。

生後6ヶ月は柴犬にとってどんな時期?

生後6ヶ月は柴犬にとって思春期で、反抗期に入っているのです。この頃にはもう体つきは成犬となんら遜色ありません。急激な成長も落ち着いてきて、筋肉や骨格もしっかりと形作られています。この頃にまだ噛み癖があると手の骨を噛み砕いてしまう程の威力があるので、生後6ヶ月までに治しておきたいところです。成長も落ち着いてくるので、ご飯を子犬用から成犬用に移行しなければいけません。実は子犬は成犬の2倍のエネルギーを必要としています。

もう十分に体ができているのにエネルギー量が多いご飯を食べ続けていれば肥満体形になってしまい、健康を害してしまいます。そのため適切なものを選んであげましょう。但し移行する時に突然新しいものに切り替えてはいけません。柴犬はストレス耐性が低いので、いきなり変わってしまうと怯えて食べなくなってしまったりすることもあります。酷いと下痢や嘔吐をしてしまうこともあるので、新しいご飯を混ぜながら与えていくようにしましょう。生後6ヶ月は反抗期なので、やってはいけないとわかっていることや悪戯もしてしまいます。

散歩の時にわざと反対側に行こうとしてみたり命令を無視したりすることも。この時期特有のものだからと甘やかすと悪化してしまうので、厳しくしつける必要があります。逆にこの時期を逃したらもう取り返しがつかないと思わなければなりません。そうなるとプロのブリーダーのでも難しくなってしまいますよ。

生後6ヶ月までにやっておきたいこと


トイレトレーニングは家に来てすぐに押しても良い事項になりますが、それ以外の頃は生後2ヶ月以降に始めるようにしましょう。生後2ヶ月から社会期になるので、この時はとても好奇心いっぱいでコミュニケーションを沢山取ることによって人見知りをしなくなります。人見知りをしてしまうと無駄吠えが多くなってしまうので注意が必要です。できれば沢山の人と触れ合うのがおすすめですよ。生後3ヶ月になると食事トレーニングやハウストレーニングをし始めても良い頃です。ご飯は20分経ったら片付けて後で食べられないようにしてしまいます。

そうしないといつでも食べられると思ってしまうのです。ハウストレーニングは一見必要がないように見えますが、とても重要なことなのです。普段の生活をより円満に過ごすというだけなら良いのですが、いざという時に重要です。震災の時にびっくりしてしまって逃げ出してしまったという悲しい事件は多くあります。そういった時にハウストレーニングができているとそこに逃げ込むので安全なのです。生後4ヶ月、5ヶ月の頃にはおすわりやお手といったコマンドトレーニングを教えましょう。

生後5か月は反抗期に入る直前の大事な時期です。コマンドトレーニングをする上で自分より上か下かを判断するようになります。この時のしつけの仕方でその後の反抗期の度合いも変わってきます。大変かもしれませんが、その後ずっと大変な思いをしないようにするためにも頑張りましょう。

生後6か月の時にやりたいことは何?

生後6ヶ月は上下関係を意識しだすので、主従を意識する必要があります。実は主従関係を意識させるのに効果的なのがブラッシング。柴犬は警戒心が強いので、信頼していない人間には触らせてくれません。そのためブラッシングをさせくれるということは信頼してくれているということです。コミュニケーションも取れて、健康チェックもついでにできるのできちんとやってあげましょう。柴犬は元々狩猟をして生きていた犬なので、運動量がかなり多いです。そのため散歩に行きたがると思いますが、柴犬が行きたいと騒いだ時に行ってはいけません。

そうすると柴犬が主導していることになるので、飼い主さんが主導ではないですよね。しかも騒いだら行けると学習させてしまうので、時間になったら行くということを学習させましょう。そうすると生活をしていく上でもリズムを崩さずに生活を送ることができます。散歩に行く時も反対方向に行こうとすることも多くなります。そういう時には行きたい方向に絶対に行かせてはいけません。もしも行こうとしたら、行こうとした方向と反対方向に行って行かせないようにしましょう。そして飼い主さんの左側を歩くようにします。

なかなか難しい時には左にリードを持って、壁側を歩くと飼い主さんの左後ろを歩かざるを得ません。きちんと飼い主さんの左側を歩いたらちょっと大げさなくらいに褒めてあげます。そうすると段々と左側を歩く物なんだと認識をするようになりますよ。

まとめ

生後6ヶ月の柴犬は顔も大人の精悍な顔立ちになっていき体つきも精神的な成長の過渡期で、とても重要な時期です。しつけは責任もって飼育をする上で欠かせない事項です。子犬の頃にしつけを行っておかないと、成犬になってからでは取り返しがつきません。成長する上で落ち着くだろう、と思っていると後で後悔することになってしまいます。まだまだ子犬の頃は無邪気で素直なうちにしつけをすると、成犬になっても人懐こくて可愛いまま成長してくれます。しつけは誰か一人がやれば良いことではありません。

家族全員が参加して協力していきましょう。

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