飼い方・しつけ

7ヶ月の柴犬に対するしつけ

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柴犬はいまや世界の人々からも注目を集める犬です。もちろん日本でも見かけることは多く、だからこそ飼うことを検討されているかもしれませんが、どのような育て方をすれば良いのでしょうか。大切な命ですから、我々飼い主は柴犬に対する正しい知識を持っておかねばなりません。すでに7ヶ月に入った彼らが、人間でいうどのような位置付けとなっているのか・しつけ方やお世話をする際のポイントについて詳しく見ていくことにします。

そうして、上手く育てられないから・邪魔になったからといって簡単に捨ててしまうなんて持っての他です。

柴犬の7ヶ月とはどれくらいなのか。

人間よりも寿命の短い柴犬達、7ヶ月と言っても人間のようにまだ歩くこともできないような赤ちゃんではありません。すでに小学3年生くらいになっているのです。1歳半を過ぎる頃には大人になってしまいます。いつまでも子供だと思って猫っかわいがりしていると、どんどん力も付いて言うことも聞かなくなるのです。なにしろ、主従関係をはっきりと持つ犬種ですから、甘やかすだけの飼い主は自分よりも下の立場とみなし従う必要性を持ってくれません。その一方で、ご主人様と認めれば生涯忠誠を貫きます。

賢い子達ですから、しつけしたらそのことだって一生忘れません。ご主人様が嫌がるようなことは決してせず、喜ぶことをしようと率先して動いてくれるので楽になるのです。7ヶ月というと、ペットショップで買ってきてあなたの家族の一員となってすでに2・3ヶ月は経っています。そろそろ主従関係は築けてきて、トイレやお手・お座りといったしつけも一通り出来るようになっているのが本来の姿ではあります。それができていないのであれば、普段の行動を思い返してみるべきです。

大切にするのは当然ですが、それが可愛がるではなく甘やかすになっていたりはしませんか。柴犬はとても賢い犬ですから、すべてを見透かしています。もちろん、7ヶ月頃になってようやくあなたの家にやってくる場合だってあります。捨て犬を拾うことだってあるでしょうし、最近では柴犬に限らず保護犬の譲渡会というのが盛んになりました。

柴犬の、本来のしつけは何ヶ月くらいから。

7ヶ月だとすでにしつけは完了しているはずの段階、それでは本来であればいつから行うべきなのでしょう。答えは、やってきたらすぐです。ペットショップで売られているのは2ヶ月から3ヶ月くらいの子犬となりますから、多くのお宅ではその頃に家族になるはずです。まだ小さくて可愛くて、オオカミの面影を持つ柴犬の成犬とは違った赤ちゃん顔時代ですからどうしても甘やかしてしまいそうですが、そこは我慢です。駄目なことは駄目とはっきりと伝えるようにしましょう。

こんなに小さいのだから言っても分からないのではと思われるかもしれません。ですが、7ヶ月ですでに小学校中学年にまでなっている柴犬達、2ヶ月・3ヶ月頃というのも人間に換算すると幼稚園・保育園児レベルなのです。それなら、トイレトレーニングはもちろん社会のルールだって教えてやって当然のことです。ご飯の前にはいただきますをしたり、きちんと皆が揃うまでは待って食べるようにしたりというのも幼稚園などで行われていることです。同じように待てやお座りをさせるのです。

そう考えると、すでに小学校も半ばとなった7ヶ月の柴犬にトイレのことから教えるのは遅いのは分かるでしょう。でも、最低限のルールは教えておかねば後々困ることになるのは飼い主の側です。それに、とても賢い子なのですから根気良く教えればちゃんと分かってくれるはずです。もしも走っている車の前に飛び出していったり、周辺の子に噛み付いたりしたらとても危険です。

ストレス解消にはしっかり走らせること。


うちにやってきて以来、きちんとしつけをして育てていたはずなのに最近やたら吠えたり噛み付いたりと悪いくせが出てきたら、それも7ヶ月ならではの症状かもしれません。柴犬達のご先祖様はオオカミです。その後すでに縄文時代には我々日本人の元にやってきて、狩りのお手伝いをしていたのです。野山を駆け巡り獲物を追いかける、とても体力のある犬種です。とはいえ、現代の日本だと家の外で野放しで飼うなんてとても無理で、庭さえない集合住宅のマンションの1室で飼われていることも多くなりました。

小型犬の中には、それだけのスペースでも走り回ればそれで十分運動になる犬種もありますが、同じ小型犬でも柴犬には動く量が足りないのです。吠え癖・かみ癖があるのはストレスが溜まっているからかもしれません。とにかく動きたい盛りの7ヶ月の柴犬、最低でも毎日2回・1回に付き30分はお散歩に連れ出してやって思う存分走らせてやるようにしましょう。そう考えると、どこででもよく見かける種類ではありますが、誰でも飼えるというわけではなくそういった運動量についていけるような方にしか飼う資格はないのです。

リードを付けてのお散歩は、飼い主がその動きをある程度コントロールできますから主従関係を教える良い機会にもなります。外に出て様々なものを見ることは刺激になりますし、社会のルールを知るのにも最適です。ただし、ドッグランは決してフレンドリーではない柴犬、無用な喧嘩を売ってしまう危険性もある為連れて行かない方が良いでしょう。

愛情を持って育ててやりましょう。

主従関係を結ぶというと難しいかもしれませんが、とにかく毎日のお世話をきちんとやること・最低限のしつけをすることを心がけていれば良いのです。毎日餌をやってお散歩に連れ出してくれて、定期的に毛のお手入れをしてくれるような相手を大切にこそ感じても邪険に扱うようなことはありません。トイレと決められたところでやる・ご主人様が良いといった時に決まった場所のものを食べる・お散歩だとご主人様を無視して先へと進んでいかない・むやみに誰にでも吠え掛かっていくことはなく、噛み付くなんてもってのほかだといったことさえ伝えておけば、後はそれほど気にしなくともよいのです。

やんちゃで無鉄砲で正に小学生男子のような性格を持つ柴犬達、だからこそ狩りにおいて大きな成果をあげていたのでありあまり押さえ込みすぎてもストレスを溜めてしまうのです。実は神経質でといった性格も併せ持つ彼らですから、叱るよりもどちらかというと褒めてやることを中心にしつけすると上手くいくはずです。ご主人様が喜んでくれることこそが彼らの悦びです。どういう時に喜んでくれたというのをきちんと把握して、その通りにやってくれるでしょう。

しつけをきちんとすれば、警察犬や番犬としての活躍も見せるほどの優秀な犬種ですから、可能性は大いに秘めています。あなたのパートナーとして頑張ってうれるかもしれません。そのためにもたっぷりの愛情を持って育ててやりましょう。

まとめ

縄文時代から我々日本人といて、いまや天然記念物にも指定されている柴犬達、7ヶ月になり更に元気一杯になった子達はとても可愛らしい物です。とにかく運動大好きだから日常的に運動させてやってストレスを溜めないように注意してやりましょう。頑張って日々のお世話をしていれば、しつけをしなければ・主従関係を結ばないとと深く考えなくとも、きっとうまく行くはずです。なにしろ大昔から我々日本人とよい関係を結んできた間柄なのです。

吠えてばかりいるというバカ犬もいますが、その原因を作っているのは我々飼い主だということもお分かりいただけるはずです。

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