飼い方・しつけ

柴犬の2ヶ月の子犬はどう飼ったら良いの?

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三角の耳にくるんとしたしっぽが魅力的な柴犬。今では外国でも日本犬愛好家が増えてきて、国内外を問わず柴犬を目にすることができます。通常ペットショップやブリーダーさんのところから子犬が来る時には生後2ヶ月くらいで来ることになります。ふわふわころころしていて可愛い盛りの可愛い柴犬ですが、初めてだとどうやって接したら良いのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。しつけってどの段階でして良いの?ご飯はどうやってあげれば良いの?と疑問は尽きないと思います。

そこで今回はどうやって接していったら良いのかを学んでいきましょう。

生後2ヶ月ってどんな時期なの?

生後2ヶ月の柴犬は社会期と言われ、本来母犬や兄弟と一緒に過ごして、やって良いこと悪いことを学んでいく時期です。例えば本気で噛んだら痛いということ、狩りをする時に動き、警戒する相手を学んでいくのです。でも母犬と離してしまうので、それを知る事ができません。そのため飼い主さんがそれを教えてあげる必要があるのです。しかもまだまだ甘えたい盛りですから、甘えたように夜泣きをすることもあります。

夜泣きをされると飼い主さんも眠れなくてイライラしてしまうかもしれませんが、乳飲み子が親から離される寂しさを理解して寄り添ってあげて下さい。子犬特有のよちよちとした歩き方から成犬のような歩き方に変わるのもこの時期です。ころころした体型から成犬になるために成長をし始めます。日に日に大きくなっていくので、毎日が見逃せません。でも体の成長と心の成長が折り合わないことも。柴犬は元々猟犬なので力も強く、噛む力だって子犬だからといって侮れません。

柴犬はじゃれて甘噛みをしているつもりでも飼い主さんにとってはとても痛いことがあります。本来であれば母犬から力加減を習うのですが、それを習うことができないため加減ができないのです。甘えたり構って欲しかったりして噛んだりする噛み癖が出やすい時期なのです。可愛いから、可哀想だからとここで甘やかしてしまうと、成犬になった時に苦労することになるので、噛み癖はここで治してあげましょう。

生後2ヶ月は信頼関係を作る大事な時期

飼い主さんのところに来たばかりの子犬にとっては環境の変化がストレスになります。意外かもしれませんが柴犬はストレスに対する耐性が低いため、過度のストレスはうつ病や食欲不振に繋がることになります。最初は囲いを作って狭い範囲で慣らしていってあげるようにしましょう。柴犬を飼育していく上で信頼関係を築くということはとても重要です。柴犬は縄文時代から日本人と共に生活をしていましたが、元々は狼の遺伝子を持つ犬種です。そのため群れの中での上下関係が厳しく、上位の存在の言うことは良く聞きます。

逆に下位の存在であると見なされたら一切言うことは聞かなくなってしまうのです。信頼関係が築けていないと柴犬は言うことを聞かなくなってしまいます。生後2ヶ月の頃はまだ無邪気で警戒心をあまり抱くことがないため、信頼関係を築くのにとても適した時期です。でも信頼関係を築くって言われてもなかなかどうしたら良いのかわかりませんよね。実はスキンシップを沢山取ることなのです。元来柴犬は体を触られることを好みません。つまり触らせてくれるということは信頼されている証拠とも言えます。

でも中には触られるだけで警戒する子もいます。そういった場合には背中や足、腕、耳と少しずつ触れる範囲を増やしていくようにしましょう。ただ触るだけではなくブラッシングをすることも有効ですよ。健康チェックをすることもできるので一石二鳥。ぜひこまめにブラッシングをしてあげるようにしましょう。

生後2ヶ月の頃はしつけはどうすれば良いの?


生後2ヶ月だと漸く家に来たばかりでしつけなんてして良いのかわかりませんよね。この頃にしておきたいしつけは2つ。1つ目はトイレトレーニングです。これは家に来てすぐにしても問題ありません。寧ろ家に来てすぐにした方が良いでしょう。まず最初は狭い範囲で新しい環境に慣れさせてあげるのが基本です。ケージやサークルで範囲を決めておくのですが、その中にトイレを入れておきます。そしてご飯を食べた後や興奮した時にはおしっこをしたくなる習性があるので、タイミングを見計らってトイレに連れて行って排尿を促します。

最初はなかなかうまくできないかもしれません。おもらしをしてしまうこともあると思いますが、怒らないようにしてあげて下さい。怒られてしまうとおしっこをすることが悪いことだと認識してしまって、隠れてするようになってしまいます。上手くできたらしっかりと褒めるようにして、地道に繰り返していきます。2つ目が噛み癖を治すことです。この時期の噛み癖は甘えてたりじゃれついていたりします。この時におやつをあげると噛めばおやつをもらえると学習してしまうので絶対にやってはいけない行為です。

もしも噛んできたらダメ!と短く叱って暫く放置をしましょう。そうすると噛んだら無視をされるということを学習するようになるのです。他にも散歩を沢山してあげたり遊んであげるのも有効です。柴犬は元々猟犬なので、子犬と言えども運動量は少なくありません。思いっきり遊んで満足すると、噛むことも少なくなりますよ。

ご飯はペットショップであげていたものをあげよう

家に来て暫くはペットショップやブリーダーさんのところであげていたご飯を同じ量、同じ方法で与えましょう。柴犬は先にも述べた通りストレス耐性が低い犬種です。そのため環境が変わって不安なところにご飯まで変わってしまうと食欲不振になりかねません。最悪下痢や嘔吐に繋がることもあり、命の危険になりかねないのです。最初の2週間はペットショップと同じものを与えて、その後は飼い主さんが用意したものに少しずつ切り替えていきましょう。いきなり新しいものに切り替えると不信感を抱いて食べなくなってしまうかのうせいがあります。

そのためそれまでのものに少しずつ新しいものを混ぜていき馴染んでもらい、新しいものに徐々に切り替えていくのです。実は柴犬の子犬は成犬の2倍のカロリーを必要としているので、子犬用のものを選んであげる必要があります。成犬用のものを子犬に食べさせていると栄養が足りなくて病気になりやすくなったり、毛艶が悪くなったり、骨が上手く形成されなくなったりすることもあるのです。この時期の子犬のご飯はふやかしてあげる必要があります。ご飯を食べる30分前からお湯でふやかしてあげるのです。

固形が無くなるまでふやかして余ったお湯は捨てます。そうすると折角の栄養もお湯に溶けてしまうので、栄養が足りなくなってしまうのです。そのためふやかした後に犬用の粉ミルクをムラなく混ぜてあげると、きちんと必要が栄養を摂取することができますよ。

まとめ

犬の下でも最も狼に近い犬種で精悍な顔立ちが特徴の柴犬。生後2ヶ月の頃の可愛い子犬の時期は可愛い盛りですが、しつけをするためにも重要な時期です。最初はどうやって接していけば良いのかわからないかもしれませんが、次第に慣れていって。家族の誰か一人がやれば良いのではなく、全員が積極的に関わっていかなければなりません。成犬になってからしつけをしようとしても、成犬になってからでは難しくなります。柴犬がいくら賢いと言っても、根気強く繰り返す必要があります。

つい甘やかしたくなりますが、甘やかす時と厳しくする時とメリハリをつけて接してあげましょう。

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