飼い方・しつけ

柴犬を飼う時に注意したいオスとメスの違い

更新日:

柴犬を飼育する時、オスとメスのどちらを選ぶのか、性別の問題はとても重要です。性別によってなりやすい病気も異なりますし、必要な手術も違います。我が家では比較的飼いやすいと言われているメスを選びました。ただ、しつけをしなければならないことには変わりはなく、性別ですべてが決まるわけではありません。あくまでも大体の目安として違いを把握しておくと、ペットショップで迷った時に参考になるかも知れません。

オスの場合、去勢手術を受けたあとは性格もメス寄りになるケースが多いので、実際には大きな差はないと指摘する専門家もいます。

柴犬は性別によって体の重さなど特徴も違う!

柴犬は性別によって体重など体の特徴が異なります。柴犬全体の平均体重は7kgから10kg程度、36cmから40cmが平均体高になりますが、オスは平均値よりもグングン大きく成長することが珍しくありません。10kgオーバーするワンちゃんもよくいるので、サークルや犬小屋の大きさを決める時は余裕のあるサイズを選んだおいた方が無難です。体が大きいと運動量も増え体力もつくので、散歩の時も飼い主が愛犬についていけるかどうか、自分の体力とも相談しなければなりません。また、犬も年齢を重ねるにつれて体力が衰えていきます。

普通に歩くことができなくなることも多いので、高齢になって歩行困難になった時体重が重いワンちゃんだと抱っこして移動するのも大変です。腕っ節に自信がない飼い主さんは小柄な柴犬のメスを選んでおいた方が安心かも知れません。自分自身も10年後、20年後に年をとっていることを想定し、きちんとお世話できるかどうかを見極めましょう。一方、女の子の柴犬は10kgに満たない体重で成長が止まるパターンが少なくありません。個体差があるので10kg以上になるワンちゃんもいますが、大体7kgから8kg前後で落ち着く場合が一般的です。

いずれにしても、人間と同じように運動不足で食べ過ぎの生活が続けば肥満体型になってしまいます。生活習慣病を予防するためにも、毎日適度に体を動かし適量のご飯で満足できるよう、サポートしましょう。

性格や行動が番犬に向いているのはメス?オス?

柴犬を外で飼育する予定だと、番犬に向いている性別はどちらなのか気になっているかも知れません。実は、どちらも素質があるので、しつけ次第できちんと家を守ってくれるワンちゃんになってくれるはずです。柴犬は番犬としても人気がある犬種で、外で飼うこともできます。オスの場合、縄張り意識が非常に強いために教えなくても本能的に自分のテリトリーをきちんと認識しているのが特徴です。犬の社会も縦社会でリーダーに従う習慣があります。ワンちゃんが家族を自分のグループと認めていれば、自然に部外者から守ろうとしてくれます。

ただし、強い縄張り意識のせいで家族以外の人間に対しては全員敵とみなしてしまう傾向もあるので、注意が必要です。人が行き来する道路沿いの家に住んでいる場合、しょっちゅう通行人に吠えてワンちゃん自身が疲れてしまう可能性もありますし、来客が多いご家庭でも出入りの時に大騒ぎになってしまう恐れがあります。その点、メス犬は犬よりも冷静に状況を分析することができるので、吠えるべき相手を見極めてくれるとも言われています。ただし、好き嫌いが激しく、自分が苦手な人間を毛嫌いして吠え続ける一面もあるようです。

基本的には大人しい子が多いものの、相手によっては攻撃的になるので常に冷静でいるわけではありません。二面性があると指摘する専門家もいます。我が家の愛犬も人見知りが激しい部分がありましたが、吠えぐせはトレーニングで落ち着きました。

柴犬のオスを飼う時は去勢手術が必要?


柴犬のオスを飼う時は、去勢手術を受けるかどうか決めなくてはいけません。将来繁殖させる予定があるなら不要ですが、そうでない場合は予定外の妊娠トラブルを避けるためにも去勢手術を受けさせておいた方が安心です。自宅で室内飼いをする場合でも、普段のお散歩やドッグランに遊びに行った時にメス犬と接触する機会はあります。発情期のメスは非常に積極的なので、ものすごい勢いで迫ってくることもあるので警戒が必要です。飼い主が止めることができず不本意な妊娠をさせてしまい、相手の飼い主さんと揉めることもあります。

最近は去勢手術を受けるケースがかなり増えています。手術を受ける時期は飼い始めた時期によっても異なりますが、生後3ヶ月前後でお迎えした場合は生後6ヶ月から1年ぐらいが最適な時期です。まだ体がしっかり成熟していない時期だと、麻酔の影響を受けやすいので心配です。骨や関節によくない影響が出ることもあるので、お医者さんとも相談しながらタイミングを待ちましょう。ただし育ちすぎると生殖に関するトラブルが起きてしまいます。生殖機能が発達する前に精巣を取り除くことで、攻撃的な性格が穏やかになることもあります。

今まで吠えかかるような問題行動が多かった犬、マーキングがひどかった犬も術後は扱いやすくなることが多く、手術のメリットとして捉えられています。他にも、生殖関連の病気の予防効果、発情によるストレスがなくなるなどのメリットがありますが、太りやすくなるデメリットもあるので注意して下さい。また、骨肉腫などの病気の発病率も上がるので、しこりなどの異変がないかすぐに見つけるため、日頃からマッサージやコミュニケーションを怠らないようにしましょう。

柴犬のメス犬は避妊手術を受けるのが当たり前?

柴犬のメス犬も、最近は避妊手術を受けるのが一般的になっています。必ず受けなくてはいけない義務的なものではありませんが、我が家でも妊娠を望んでいなかったために仔犬の時期に手術を受けました。犬の避妊手術は卵巣摘出術と卵巣子宮摘出術の2種類ありますが、自分は卵巣子宮摘出術を選びました。卵巣の手術は単純に避妊する目的の他、将来生殖器の病気を発病しないよう予防する目的もあります。犬も子宮の病気になることがあるので、我が家でも卵巣と子宮の両方摘出する卵巣子宮摘出術を選択した次第です。

手術を受ける時期は飼い始めるタイミングにもよりますが、仔犬の時にお迎えする予定なら最初の発情出血が起こる前が最適だと考えられています。はじめての発情出血は生後7ヶ月以降に起こる確率が高いので、その1ヶ月から2ヶ月前後に予約を入れましょう。はやめに卵巣や子宮を取り除くことで、乳腺腫瘍を予防する効果があることも判明しています。術後は望まない妊娠が成立することがないので、お散歩やドッグランに遊びに行く時もひやひやせずに済みます。生理トラブルに悩むことがなくなるところも、外科的避妊対策のメリットです。

発情シーズンに相手がいないとメス犬にとっては強烈なストレスになるので、発情時期の余計なストレスを回避できるところも「受けて良かったな」と思うところです。ただし、オスと同じようにメスも術後は肥満リスクが上昇します。犬種によっては被毛の変化が起こることもあるので頭に入れておきましょう。

まとめ

柴犬のオスとメスでは性格や体格などが違うところも色々ありますが、どちらを飼う場合も避妊や去勢手術を受けるべきかどうか検討する必要があります。また、柴犬はオスもメスも番犬としてふさわしい資質を持っているとは言え、しつけはきちんとしなければなりません。体はどうしてもオスの方が大きくなります。将来歩けなくなった時に抱っこして運ぶ自信がない場合、小柄なメスを選んだ方が安心かも知れません。柴犬は性別に関わらず食べ過ぎ、運動不足の日が続けば肥満になるのでその点も要注意です。

避妊、去勢手術のあとも太りやすくなることがあります。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.