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3歳になった柴犬のしつけはどうしたら良い?

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「うちの柴犬はもう3歳なのに、他の子よりもトレーニングが出来ていない」「たまに柴犬に命令を無視される時がある。一体自分の何が気に入らないんだ」こんなお悩みを抱えている方は少なくないでしょう。しつけは犬を飼う上で必要不可欠なものなのでキッチリ行いたい所ですが、中々上手く行きませんよね。愛犬を見ると「人の気も知らないで犬は気楽だなあ」と思うかもしれませんが、もしかしたら犬側も「教えて貰えなかった事をやれって言われても無理」「人間は自分の気持ちを全然わかってない」と困っているかもしれませんよ。

ここでは、3歳の柴犬のしつけにお悩みの方向けの情報をお伝えいたしますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。

3歳の柴犬に新しいしつけを教える事は可能?

柴犬の3歳は、人間の歳にすると「28歳前後」になります。人は28歳頃になると大人らしくなり落ち着いて来る人が増えますよね。人間同様に柴犬も昔のように飼い主の声を無視して走り出したり、何でも構わずガジガジ噛み付いてしまったりといったイタズラをする事が減ってくる年頃です。しかし、中には「まだまだヤンチャしたい!」という元気いっぱいの子や、「今まで正しいしつけをされて来なかったから、飼い主の言う事がわからない」という子も少なくありません。

成犬に新しい事を教えるのは難しいと言われていますが、子犬の頃から飼い主とコミュニケーションが取れてしつけが習慣になっている柴犬なら、「3歳からでも色々と覚えることが可能」です。「トイレを失敗してしまう時がある」「特定のものを噛む癖が直らない」「食事に好き嫌いがある」「チャイムが鳴ると吠えてしまう」程度のものでしたら、比較的トレーニングしやすいので安心してください。家族でどのような手段を取るか相談をして、焦らず少しずつ愛犬に教えてあげましょう。

一方で、最低限の意思疎通ができない柴犬の場合はとたんにトレーニングが困難になります。「アイコンタクトができない」、「名前を呼んでも振り向かない」「理由も無く突然本気で噛み付こうとしてくる」などの傾向が見られるケースは、かなりの長期戦が予想されます。しつけるのが全く不可能という訳ではありませんが、プロに頼る事も視野に入れておきましょう。

柴犬の特性に合ったしつけ方をしよう

柴犬は、今では誰でも手軽に飼える天然記念物として愛されているので忘れられがちですが、過去には猟犬であった犬です。その為、リーダーと認めた人の命令ならば素直に聞くとても賢い性格をしています。「うちの子は全く言う事を聞いてくれない!」というなら、それはリーダーとして認められていないか、トレーニング方法が悪かったかのどちらかのケースが大半です。もし『リーダーとして認められていない場合』は、自身が主人である事を示すしつけをしましょう。

柴犬は、「頼りがいがあり、信頼できる」人を本能的にリーダーとして認める習性があります。日常生活上でよくコミュニケーションを取り、家族が上だと教えてあげることが重要です。「何事を行うにも主人が先」「柴犬が不安がっている時は怒るのではなく優しくなだめる」「規則正しい生活をさせる(主人がルールを決める)」といったポイントを注意し、意思疎通を行ってください。『吠え癖がある柴犬』は、まずは何が原因で吠えているのかを考える所から始めてみましょう。

「警戒して吠えているのか」「不安で吠えているのか」「何かを要求する為に吠えているのか」などを、状況から判断してみてください。「何かを求めて吠えている時」は、その要求を無視し吠えるのを止めさせれば自然に癖は無くなります。「警戒や不安で吠えている時」は、犬に正しい社会性が身についていない事が考えられます。柴犬は他人への警戒心が他の犬種よりも強いので、何かを怖がったり警戒して吠えてしまう子は珍しくありません。

吠えた際に注意するだけでなく、家族以外への不信感を改善する為に多くの人や犬と接する機会を作ってあげると良いでしょう。

柴犬が言う事を聞いてくれない原因


「いつもちゃんと言う事を聞いてくれているのに、たまに命令を無視する事がある」犬を飼った事のある方なら、一度はこんな経験があるはずです。「もう3歳なのに困った子」と思ってしまうかもしれませんが、犬側にも理由があり命令を聞く事ができない場合もあります。まずは、今一度原因を考えてみましょう『稀にトイレを失敗してしまう事がある』場合は、「我慢していて間に合わなかった」「トイレが汚れていた」「トイレ以外の場所にマーキングの臭いがついていた」などの理由がありがちです。

何時でも自由にトイレで用を足せるようにリラックスさせてあげたり、トイレを綺麗にするように心掛けましょう。また、失敗した際は臭い消し専用スプレーでよく掃除をし、再度失敗しないようにする事も忘れないであげてください。『特定の人のみに吠えてしまう』場合は、その人を苦手だと感じる何らかの原因があるはずです。柴犬は敏感な犬ですので、直接嫌な事をされなくても「声が低い」「挙動が不審に見える」「服装や臭いが気に入らない」といった理由から他人を嫌う事があります。

愛犬が苦手なタイプの人に協力をしてもらい、信頼できる良い人だと教えてあげると吠えなくなる可能性があります。これらの失敗は、健康に問題を抱えていたりやストレスが原因で起こるケースも存在しています。日ごろからストレスを溜めないように注意して見てあげたり、身体におかしな所が無いか行動をよくチェックしてあげてください。

愛犬と一緒に楽しめるようなしつけ方を

昔は犬のトレーニング本に「犬は耳を噛んでやれば主人の命令を聞くようになる」などという驚くような事が書いてありましたが、当然これは大きな間違いです。現代でもトレーナーがしつけとして行うケースもありますが、これはプロがきちんとタイミングや犬の様子を見計らって行っています。犬にとっての耳は弱点とも言える部分ですので、素人がそのような行為を行った場合は「ただの体罰や虐待」になります。人間に耳を噛まれたりしたら、最悪人間不信になり、余計飼い主の言うことを聞かなくなる事も想定できます。

くれぐれも真似をしないようにしてください。しつけは犬との信頼関係を築くのが大切です。恐怖感を与える方法は止めて、一緒に楽しめるような訓練をする事を心掛けましょう。たとえば、柴犬は猟犬だった歴史があり身体を動かすことが得意ですので、適度な運動をしつけに取り入れてあげると、楽しみながらトレーニングをしてくれます。ドッグランで一緒に走り回ったりボールを持って来させる遊びは、愛犬のストレス解消にもなるだけでなく、主人がリーダーだと教えることにも繋がります。

また、「名前を呼んだらきちんと主人の元へ来る」、「主人の行動をよく見て命令を聞く」「周囲に人や犬が居ても冷静に命令に対処をする」トレーニングにもなります。犬のしつけは叱るばかりの一方的なものでは成り立ちません。愛犬がストレスを感じないように工夫をしてあげるようにしてくださいね。

まとめ

3歳の柴犬であっても、主人とのコミュニケーションが成り立っているならばしつけを教えることは可能です。子犬と比べると、成犬のトレーニングはお互いの意思疎通や忍耐力が必要ですが、時間をかけて行えば必ず上手くいくはずです。まずは、自分と愛犬に無理のない範囲から始めてみましょう。犬は信頼できるリーダーが居ると精神が安定する生き物ですので、様々な訓練をマスターできれば、家族だけでなく柴犬自身も快適に過ごすことができる様になります。

愛犬の為にも、お互いを尊重しつつ正しいしつけを行うようにしてあげてくださいね。

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