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柴犬子犬の歯の生え変わりはいつから?気をつける事は?

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新しく家族に迎え入れた赤ちゃんのようだった子犬も、生後3〜4か月を過ぎると日々の生活やお散歩、外の世界にも少しずつ慣れてくる頃でしょうか。特にこの時期に柴犬は、コロコロとしたぬいぐるみのような可愛らしさから成犬にグッと近づいていき、日に日に成長していきます。食べる量も増え徐々に行動も活発でやんちゃになってくる時期です。また、この時に体格と一緒に毛色がグッと変化してくる柴犬も多いです。

遊んでいる時や歯磨きをさせようとした時にふと口元に目をやると、歯が抜けていてびっくり!ということが始まってくるのもこの時期です。はじめての経験だと、不安になってしまいそうですが実はこの歯の生え変わりも成長の証なんです。

子犬の歯が抜けた!犬の歯の生え変わりとは?

成犬になると凛々しく日本犬らしい見た目に変化する柴犬ですが、生後まもない頃の愛らしさは格別です。まるでぬいぐるみのようにポテポテしている柴犬の子犬でも、生後3か月から4か月を過ぎたあたりから急激に成長していきます。食欲も増し、運動も激しくなりまさにやんちゃ盛りな時です。足や口先なども伸びてきて全身が大きくなり体重も増加。そんな時に柴犬の口元にふと目をやると、歯が何本か抜けていることがあります。

初めて犬を飼った方だと一瞬びっくりしてしまいそうですが、犬にも人間と同じように子供の歯から大人の歯へと生え変わる時期があるのです。子犬の歯は大体生後3〜4週目くらいから生え始め、おおよそ2か月で乳歯が28本ほど生え揃います。この歯はいわゆる赤ちゃんの歯なので、前歯の部分などは非常に小さい形をしているのが特徴です。その後4か月くらいになると乳歯が抜け始める時期になります。そして8か月くらいの時期までに乳歯が完全に永久歯へと生え変わります。

犬の永久歯は42本と言われているのでこの時期に倍程度の量の歯に変化していくのです。歯が抜けていく順番も個体差はありますが、ある程度決まっています。一般的には下顎の切歯と呼ばれる前歯の部分から1、2本程度抜けていきます。その後上顎の前歯部分も抜けていき、前歯のすぐ脇にある大きい犬歯がそれぞれ抜けます。口の中の前方が抜けていくと奥歯側へと徐々に抜けて生え変わっていきます。

歯が抜ける時期に気をつける事は?

このように、生後4か月を過ぎた柴犬は何もせずとも自然に歯が抜けていきますので、口の中を見るたびに歯が抜けていてもあまり気にしなくて大丈夫です。また、抜けた箇所にはあっという間に永久歯が生えてきます。特に柴犬はその時期になると成長が著しいので数日単位で口の中が変化していることも。なるべくこまめに口の中を観察してあげるようにしてみましょう。犬は乳歯が抜ける瞬間にあまり大げさなリアクションをしません。また、抜けるタイミングも様々なので飼い主さんは抜けてから気づくことがほとんどでしょう。

おもちゃに微量の血が付いていることも稀にありますが基本的にはあまり気にしなくて大丈夫です。抜けた歯は、そのまま知らず知らず飲み込んでしまっていることが多いようですがこちらも犬の健康上、特に問題はありません。歯が抜けてくる時期に差し掛かると、子犬はむず痒くなって色々なものを噛みたがります。生後4、5か月頃にまだ甘噛みのクセが抜けにくいのはこのためでもあります。しかもこの時期の柴犬の子犬の犬歯は小さいながらも独特の鋭さがあり、噛まれると本気噛みでなくともなかなか痛いのが厄介ですよね。

しつけのためにも、歯のためにも人に対して噛みつきをあまり行わないように、柴犬が噛んでストレスを発散できるよう専用のおもちゃを与えてあげると良いでしょう。おやつとして骨状のガムを与えることも効果的ですが、4か月程度の子犬だと消化に適していないケースもあるのでそう言ったおやつを与える際には注意事項をよく読むか、かかりつけの獣医さんに食べさせても大丈夫か聞いてみた方が安心です。柴犬はとても食欲旺盛で早食いをしやすい性格の子が多いようです。顎や歯がまだ発達しきれていないうちは、しっかり噛まずに飲み込んで喉に詰まらせてしまうことも考えられますので、よく注意してあげるようにしましょう。

うまく抜けないとトラブルにつながる場合も!


基本的には自然に身を任せるのが一番ですが、中には永久歯への生え変わりの中でトラブルを起こしてしまうこともあります。歯の生え変わりで注意してあげたいのは、乳歯遺残(にゅうしいざん)です。乳歯遺残とは、本来抜けるべき乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきてしまう状態のことを指します。この状態のまま放っておくと、歯が複雑に重なってしまうことから歯石や汚れが溜まりやすくなります。飼い主さんが定期的に歯を磨いていても、どうしても通常の状態ではないため、歯周病をはじめとした歯の病気にかかりやすくなってしまいます。

また、正常に生えている歯を残ってしまった乳歯や無理に生えてきた永久歯が圧迫させてしまう可能性もあり、噛み合わせが悪くなってしまう原因にも繋がります。その際に痛みを感じることもあるようです。特に注意したいのが犬歯です。犬歯は他の歯に比べ大きくしっかりしているためその分抜けにくいのが特徴です。前歯などは少し不揃いでも、そのままにしておいてもそこまで問題でない場合もあります。ですが、犬歯が二重になってしまった場合は手術で抜歯するのを獣医に勧められることが殆どです。

柴犬は猟犬だった事から特に犬歯が発達する犬種なので二重になってしまうとトラブルになりやすいです。その場合は手術で抜歯をしていきます。犬の麻酔による体の負担を減らすためにも、去勢手術が可能となる時期と重なることもあり去勢と同時に抜歯を行うのが一般的です。抜歯自体にかかる費用は病院での手術内容や抜く本数によっても変わってきますが、おおよそ3〜5万程度が多いようです。抜歯は成犬になる前に行う方が望ましいですが8か月頃までは様子を見ても大丈夫です。

実際、抜け替わる際に永久歯と乳歯が重なっている時期があることも多いので、あまり焦らずにまずは待ってみるようにしてみてください。

スムーズな生え変わりをサポートしてあげるのが大切!

乳歯が残ってしまうのは、顎の小さいチワワやトイプードルなどの小型犬に多い症状です。柴犬はもともと狩猟にも利用されていた歴史のある日本犬なのであまり心配はいらない犬種です。ですが中には、生まれつき少し噛み合わせが悪かったり顎が小さめの柴犬もいます。特に小柄なタイプの豆柴とされる柴犬は口元もかなり小ぶりであることが多いので乳歯遺残を引き起こしやすく、注意が必要です。乳歯が抜ける間の時期は、よく観察してあげるということやその後の良い習慣にもつながるため、日頃から定期的に歯磨きをしてあげるようにしましょう。

ドッグフードもこの頃には、ふやかしてあげずに完全にドライのものを与え食べる時に噛む回数をなるべく増やしてあげるようにしてください。最近では歯石が溜まりにくかったり歯周病の予防につながる成分の入ったおやつやフードが販売されているので、徐々にそう言ったものにフードを切り替えていくのもオススメです。また、この時期に関わらず歯の健康のためにも普段から人間のお菓子や砂糖の多く含んだ食べ物などはあげないようにしましょう。

飼い主さんが無理やり歯を抜く必要はありませんが、抜けやすくなるように固めのおもちゃをあげるようにしてみるのもいいですね。その際には誤飲しないサイズのものを選んであげるようにしてください。結び目を作った少し固めのタオルで引っ張りっこをするなどでも簡単にできるのでいいでしょう。この時期の柴犬は歯の衛生を保ちながら、抜けやすいように優しくサポートしてあげてくださいね。

まとめ

最初は愛犬の歯が抜けているとびっくりしてしまいますが慣れてくると逆に抜けないのが心配になってしまうものです。抜ける時期には個体差があり、中には10か月頃になってようやく歯が抜ける犬もいます。あまり焦らずに気長に観察してあげるようにしてみてください。1才になる前に歯が二重になってしまっている場合は自分で無理に何かしようとせず、また放置も良くないので、かかりつけの獣医さんに必ずよく相談しましょう。永久歯はその後死ぬまで使われる大切な歯です。

歯周病も放っておくと深刻な病気につながってしまうこともあります。愛犬の幸せのためにも歯の健康には子犬の頃から是非気をつけたいですね。

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