飼い方・しつけ

柴犬に餌のしつけをする

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柴犬は歴史ある日本犬であり、飼い主に忠実で従順な性格が魅力です。立ち耳や巻尾といった容姿が特徴的ですが、いくつかの毛色があることも知られています。子犬の頃はとても可愛らしく、成長とともに凛とした容姿に変わっていきます。柴犬を飼い始めたら毎日の生活がとても楽しくなります。しかし、犬と幸せな生活を送るためには甘やかすだけでなく、きちんとしつけを行うことが大切です。

もちろん必要以上に厳しくする必要はないのですが、子犬のうちからしっかりとしつけをしていきましょう。しつけといってもいろいろありますが、餌のしつけについて知っておくのがおすすめです。

柴犬に餌のしつけをするメリット

可愛らしい柴犬が食べ物を欲しがったら、つい餌やおやつをあげたくなるかもしれません。愛犬が喜ぶ顔を見るのは飼い主にとって嬉しいことですし、少し多く食事を用意したり、いつもより早い時間に食事の用意をしてしまうこともあるでしょう。しかし、柴犬は基本的に食欲旺盛ですし、食事を与えれば与えられた分だけ食べてしまいます。そこで子犬の頃からしっかりと食事の時間や量を決め、リズムを整えてあげることがポイントです。

柴犬に餌のしつけをするメリットとして、拾い食いの防止になるということが挙げられます。犬は散歩中に見つけたいろいろなものを食べてしまうことがあります。小石やビニール袋、煙草の吸殻などを食べてしまうと危険です。腐った食べ物やカビの生えた食べ物を食べると体調を崩してしまうかもしれません。しかし、きちんとしつけができていれば、落ちているものを勝手に食べてしまう心配はなくなるでしょう。

柴犬に餌のしつけを行うことにより、人間の食事を欲しがらなくなるというメリットもあります。犬の健康に関心の高い人なら分かるかもしれませんが、犬には食べさせてはいけないものがあります。ほんの一口でも犬にとっては命取りになってしまうこともあるため、人間の食事は食べられないものだと犬にきちんと教えていきましょう。餌のしつけをすることにより、主従関係を築きやすくなるというメリットもあります。

犬はリーダーに従うという習性があるため、早いうちから教えていきましょう。

柴犬の餌のしつけは早くから始める

柴犬の餌のしつけは生後2ヶ月から始めるのがおすすめです。生後1ヶ月の柴犬は赤ちゃんですが、生後3ヶ月になると人間の5歳程度に成長します。犬は生後3週間〜3ヶ月の間に社会期という時期があり、この時期は犬が他の動物との接し方を学ぶ上で欠かせない時期です。社会期はしつけをしやすい時期であり、柴犬が生後2ヶ月くらいになったら少しずつ待てやお座りなどのトレーニングを行っていきましょう。

そうすることで犬と人間が一緒に快適に過ごせるようになるのです。柴犬が子犬の頃からきちんとしつけを行うことにより、犬との信頼関係を築くことに繋がります。信頼関係を築く上で重要なのは飼い主がリーダーになるということであり、犬からも飼い主がリーダーだと認めてもらう必要があります。飼い主がリーダーになることにより、犬を精神的に安心させることができるのです。

犬は飼い主を強いと感じた時に信頼できるリーダーだと認めてくれるのです。犬にとって強いリーダーとは大きな声で叱る人ではなく、常に毅然とした態度でいる人のことです。柴犬は餌を与えてくれる人が好きですが、さらにリーダーシップを取ってくれる人のことは信頼できる人だと認識します。信頼できる飼い主がリーダーになってくれると犬は守られているという安心感が得られます。

自身がリーダーになってしまうとストレスを感じやすくなりますが、飼い主がリーダーになることで落ち着いた穏やかな性格に育っていくでしょう。

柴犬の餌のしつけのポイントとは


柴犬に餌のしつけをする時にはいくつかのポイントがあります。家に来たばかりのうちは慣れない環境に不安を感じており、なかなか食事を食べないことがあるかもしれません。しかし、それを心配しすぎるのは良くありませんし、いつでも食事を食べられるようにしておくのは良くないのです。いつでも食べられる環境なら焦って食べる必要がないため、決まった時間に食事を食べなくなってしまいます。

結果として飼い主に従う必要もなくなりますし、主従関係が崩れてしまうのです。柴犬が食事を食べようとしなかった場合、すぐに片付けてしまいましょう。一度食事を抜いた程度で病気になってしまうことはありません。食事中に人間の食べ物を欲しがっても一切与えてはいけません。そうすることで犬にとって有害な食べ物を口にするリスクが減りますし、飼い主のリーダーシップを見せることができるのです。

食事中に無視されることで犬は食べ物を欲しがることもなくなります。また、犬はリーダーの食事が終わってから他の犬が食事をするという習性があります。飼い主が先に食事をすることにより、犬より立場が上なのだと認識させることができます。柴犬が食事を欲しがって吠えている場合、大人しくなってから食事を与えることがポイントです。吠えている時に餌を与えてしまうのは良くありません。

柴犬は吠えたことで要求が通ったと考えてしまい、さらに吠える癖がついてしまうこともあるのです。

柴犬の餌のしつけの流れについて

柴犬に餌のしつけをしたいという場合、その流れを確認しておきましょう。基本的には待てをさせてから食事を与えるようにします。しかし、柴犬の子犬はいきなり待てができるわけではありません。まずは犬をリードで固定し、届かない場所に食事を置きます。初めは必死に食事を食べようとしますが、食べられないとわかったら諦めて大人しくなります。

しつけにリードを使うことにより、飼い主が何もしなくても犬にとって嫌なことが起こります。無理に食べようとすると首が絞まって苦しくなるのだと分かるため、次第に大人しくなるでしょう。どうすれば食事を食べられるのかと考え、飼い主の方を見るようになるのです。柴犬が飼い主の方を見るようになったら待ての指示を出しましょう。最初は少しでも待つことができれば十分です。褒め言葉を掛けてご褒美を与えるようにします。

ご褒美は食事ではなく、ドッグフード一粒などが良いでしょう。ちなみに、犬の集中力は10〜15分程度であり、一度に15分以上しつけを行うのは良くありません。できない時はしつけを一時的に中断し、次回に持ち越すことが大切です。しつこくしつけをしようとした場合、犬にとってしつけは嫌なことになってしまいます。

勝手に食事を食べようとせず、飼い主の方を見て待てるようになったら、リードを外して待てのしつけを行ってみましょう。これは柴犬が食事を必死に食べようとするより、飼い主の指示に従った方が楽に食事をもらえると学習したことになります。

まとめ

柴犬を飼い始めたら餌のしつけを行う必要があります。きちんとしつけを行うことにより、主従関係や信頼関係を築くことができますし、拾い食いの防止ができるというメリットもあるのです。また、飼い主が絶対的なリーダーになることにより、柴犬は安心して生活できるようになります。散歩に行った時に危険なものを食べることもなくなりますし、犬自身の健康を守ることにも繋がるでしょう。基本的に犬は食べることが大好きです。

多少悪くなったものでも食べようとしてしまうため、きちんとしつけをすることが重要です。同居している家族がいる場合、しつけの時の言葉を統一することもポイントです。

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