飼い方・しつけ

首輪も柴犬をしつけるためには必要です

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柴犬は飼い主の言うことをよく聞きます。そのためしつけをする時は、必ず飼い主との主従関係を覚えさせるようにします。教えられたことを覚えたら褒める、またはご褒美のおやつなどを与えるようにします。やってはいけないことをしたら叱るようにして訓練して行くようにしましょう。特に柴犬は毎日の散歩が必要なので、散歩の途中でいいことと悪いことを教えることもできます。よくないことをしようとしたら、必ずリードを引いて首輪を引き、それはよくないのだと覚えさせます。

それ以外にも、甘噛みや吠えることへの対策も考えておくようにしましょう。

子犬の頃からしつけるようにしましょう

ペットとして飼いたい犬の中でも、特に人気があるのが柴犬です。縄文時代から猟犬として飼われていたため、飼い主の言うことをよく聞きます。また顔や姿がキツネやオオカミなど、野生種の犬の仲間に近いのも魅力で、だから柴犬が好きと言う人も多いでしょう。大きさは中型犬に区分され、その意味でも家で飼うのに適しています。毛色には3通りありますが、一番多いのは明るめの茶色です。柴犬と聞いて、真っ先にこの毛色を思い浮かべる人もいるでしょう。その他には黒や白といった毛の柴犬もいます。

黒は全体の一割ほどで、全身が真っ黒というのではなく、目の周囲や腹部など部分的に白いのが特徴です。白い毛の柴犬はそれよりもっと少なくなります。またこの3色が混じった胡麻毛と呼ばれる毛色もありますが、これはかなり稀な存在です。それからいざ柴犬を飼おうという場合は、生後3か月から半年ほどの子犬を選ぶようにしましょう。この時期の子犬は教えられたことをよく覚えるので、しつけるには非常に適しています。そうは言っても、最初から色々なことを教えても覚えられないことがあります。

まず教えるのは名前、そしてごく基本的なコマンドです。名前を教える時は、犬の目を見つめるようにしましょう。名前を呼んでこちらに来るようになれば合格なので、褒めてあげたりおやつをあげたりします。飼い主が犬の所に行くのではなく、犬の方から飼い主の所に来させるようにしてください。

コマンドやトイレも教えておくようにします

飼い主が犬の所に行かないのは、犬に主従関係を教えるためです。犬の所に行くのは、注意する時だけと覚えさせましょう。この主従関係をはっきりさせるのが、柴犬を上手にしつけるこつです。そしてコマンドも覚えさせるようにします。最初は「待て」、そして「おすわり」をしつけます。待てというコマンドは、犬が落ち着かない様子を見せる時にコントロールする目的で使います。おすわりも同じで、犬が興奮した時などに使うことでトラブルを防ぐ役割があります。待てのコマンドは、餌をあげる時に使うこともできます。

まず餌を前に置いて待てと言い、頃合いを見計らってからよしと言って食べさせます。その他にも、トイレの使い方や散歩なども訓練するようにします。トイレは最初のうちは失敗しがちですが、この時は叱るのはよくありません。叱るとトイレそのものがよくないと思い、飼い主に隠れて排泄するようになるからです。トイレで失敗した時は、周囲を片付けてからうまくできるまで教えるようにします。それから柴犬は運動量が多いため、毎日の散歩が日課となります。いきなり外に連れ出すのではなく、まず首輪とリードに慣れさせるようにしましょう。

首輪には革製の物もありますが、それ以外にもコットン製やナイロン製の物も沢山出ています。ただし革製に比べると強度は低くなります。また首輪をつける前にバンダナなどを使い、首に何かを巻くことに慣れさせるのもいいでしょう。

首輪は散歩をさせる時の必須アイテムです


首輪にはベルトタイプ、バックルタイプとハーフチェーンカラーの3種類があります。つけておくことで、犬が脱走した時の目安になります。それから散歩中にやってはいけないこと、たとえば入ってはいけない所に近づいたとか、他の人に近寄ろうとした時に、リードを引くことで首輪も引っ張られるので、効果的なしつけをすることができます。犬にとっては首輪を引っ張られるというのは、かなり不快を伴うものであり、そのため不快を伴う行動を避けるようになるからです。

当然ながらこの場合は散歩させる飼い主も、うまくリードを引っ張るようにします。その一方で、中には首輪を苦手とする犬もいます。呼吸器系の病気を抱えている場合は、つけることでより一層ひどくなることもあります。このような時は首輪ではなく、ハーネスをつけるようにしましょう。ハーネスは元々そりなどを犬に引かせる場合につける物で、首に負担がかからず、しかも首輪よりも抜けにくくなっています。しかしその一方で負担がかかりにくいため、首輪を引っ張られる時のような不快感がなく、しつけにくいというデメリットもあります。

さらに首輪は成長に合わせて買い替えて行きます。特に子犬から成犬になる時期は成長がはやいので、常に大きさをチェックしましょう。あまり小さい物は負担になりますし、健康な犬でも負担になることがあります。目安としては、指が2本入る位のゆとりのある物をつけるのがお勧めです。

甘噛みや吠える時はどうすればいいのでしょう

それ以外にも注意しておきたい点として、まず甘噛みがあります。甘噛みそのものは、柴犬の成長のうえでとても大切なのですが、将来人を噛む犬になってしまうのでやめさせるようにします。噛まれたら大きな声で騒がず、低い声で叱るようにします。長々と叱っても柴犬にはわからないので、短い言葉で叱るようにしましょう。それから吠えるのも柴犬の特徴と言うことができます。これも近所の迷惑になりますので、やめさせるようにしたいものです。吠える場合は恐怖で吠えているのか、構ってほしくて吠えているのかに分けられます。

前者であればなだめるようにし、後者であれば甘噛み同様に無視します。柴犬のしつけは、やはり何よりも飼い主が責任を持たなければなりません。褒めたり叱ったり、あるいは首輪をつけたりして、飼い主の言うことやすることに従うよう覚えさせるのが大切なのです。飼い主は犬が所属する集団の、トップにいる存在なのです。それから言うことを聞かないからと、叩いたりして体罰を与えるケースがあります。これは絶対にやらないようにしてください。体罰を与えられた犬は、飼い主に敵意を持つようになるからです。

言うことを聞かないと、飼い主も苛々してつい叩いたりしたくもなりますが、そのような時は専門家に相談してみるといいでしょう。また犬によっては、病気が理由で教えられたことを覚えない例もあります。あまり覚えが悪い時は、一度動物病院に連れて行くようにしましょう。

まとめ

柴犬をしつける時は、飼い主との主従関係を理解させます。飼い主が言うことに従わない時は、分かるまで教えるか叱るかのどちらかです。覚えた時には必ず褒めてあげます。散歩の時にしつけをするには、リードを引くことで首輪を引っ張るようにしましょう。これは犬に取って不快なので、その後は避けるようになります。もちろん柴犬にありがちな甘噛み、そして吠えることへの対処も必要です。ただし言うことを聞かないからと言って、体罰を与えるのは謹んでください。

どうしても言われたことを覚えない時は、専門家に相談してみるという方法もあります。

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