飼い方・しつけ

柴犬の子犬が呼んでも来ない時はどうしたら良いの?

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今や天然記念物にもなって、海外でも人気の高い柴犬。賢くて人懐こいイメージがありますが、実際には頑固で下位の存在であれば言うことを聞かないという性格も持ち合わせていて、初心者には難しい子です。中には名前を呼んでも来ないということもあります。でも名前に反応してくれないのは意外と困ることもあります。例えば散歩の時に名前を呼んでも来ないから散歩から帰れなかったりすることも。そうなると結構不便なことも増えてくるのです。

そこで今回はどうやったら名前を読んだら来るようになるのか、来ない理由は何なのかを押さえながら知っていきましょう。

柴犬の基本的な性格を押さえておこう

まず押さえておきたいのは柴犬の基本的な性格。柴犬は元々狼犬だったものを縄文時代に家畜化した犬種になります。そのため狩猟をして生活をしていて、本能も強い犬種です。なので群れの中でもランク付けがなされていて、自分より上位の存在には従順ですが、下位の存在だと認識されてしまうと言うことを一切聞かなくなります。飼い主さんは飼い犬と友達という感覚ではなくリーダーであるという意識を持ってしつける必要があります。柴犬は頑固な性質も持っているので、成犬になってからしつけをしようとするのはとても難しいです。

ブリーダーでも成犬の柴犬をしつけるのは大変とされているのです。子犬の頃にきちんとしつけをしておく必要があります。子犬の頃に信頼関係を築いておけば、素直で人懐こい一面を見せてくれます。しつけの中でも基本中の基本で、最初が肝心なので大変でも根気強く信頼関係を作り上げましょう。柴犬はかつて猟犬であったこともあって、警戒心が強い犬種でもあり、知らないものに対して警戒して吠えることも多いです。かつては番犬として歓迎された本能でしたが、狭小住宅が増えた今の日本では無駄吠えとして嫌煙されている本能です。

子犬の頃は興味津々で沢山の知らないものにも積極的に触れ合っていきます。この時に色々なところに連れて行ったり、沢山の人と触れ合ったりを繰り返しておくと、無駄吠えをすることがぐんと減らすことが可能です。

柴犬のしつけの基本はどんなもの?

柴犬のしつけの基本も押さえておきましょう。柴犬は先ほども述べた通り、頑固な性格です。そのため信頼関係を築いていることが前提です。子犬の頃からコミュニケーションを取ったり、ブラッシングをすることも重要になります。柴犬が賢いと言われているのは集中力が継続することが理由です。通常の犬であれば5秒程度しか持続しない集中力ですが、柴犬であれば15秒と3倍も継続させることができるのです。集中力の持続時間が3倍は大きな差ですよね。でも長時間集中することは出来ません。

そのため15秒を超えてしつけをしても覚えていられないし、ダレてしまいます。しつけをしていたら遊んでしまった、なんてことも経験したことがある方は多いはず。そんな場合には時間を短くすることをおすすめします。1回15秒以下になるようにして何度も繰り返してあげると、柴犬もしっかり覚えることができますよ。柴犬に限らず犬にとって重要なのは褒めてあげることです。良いことをした時には思いっきり褒めてあげましょう。高めの声でわしゃわしゃを撫でながら褒めてあげると喜んでくれている、と感じます。

逆に叱る時には低い声で短い単語で叱ります。柴犬は何かを言われても理解できません。なのでわかりやすいノー、ダメ等短い単語でやってはいけないことを示す必要があります。母犬が叱る時には低い声で唸ります。そのため低い声=怒っている、と認識することができるのです。叱る時には家族全員共通で同じ言葉を使いましょう。皆がバラバラの単語を使って違う反応を示せば柴犬は混乱してしまいます。混乱させないようにしましょう。

呼んでも来ない理由はどうして?


柴犬を呼んでも来ないのは、行ったら怖いことをされるのではないかと恐怖を抱いている可能性が高いです。実は名前を呼ばれても柴犬は名前を理解していません。なので名前を呼んでも自分が呼ばれているとは認識していないのです。今までに名前を呼んだりおいでと言ったりした後、病院に連れて行ったり怒ったりしたことはありませんか?それが原因で、名前を呼ばれたりおいでと言われた時には怖いことが起きると覚えています。意外とそういうことを覚えている子は多いのです。

呼ばれたから行きたいけど行ったらまた怖い目にあうのかなぁ、怒られるのかなぁ、と思っているかもしれません。それじゃあ呼んでも来ないのは当然ですよね。そのためその子が嫌いなことは何か、好きなことは何かを把握しておく必要があります。病院が嫌い、という子はとても多いですが、爪切りが嫌い、シャンプーが嫌い、おもちゃを取られたということも嫌な記憶として残っています。逆に好きな記憶としてはおやつを貰えた、いっぱい褒めて貰えた、散歩に連れて行って貰えたと言ったことが多いです。

もしも名前を呼ばれた時に良いことがあったという記憶があれば呼びかけに応じやすくなります。柴犬は5歳児の人間の子供並みの知能を持っているので、基本的に子供のしつけと同じと考えれば良いでしょう。子供がいるのであれば、子供がどんな反応を示していたのかな、ということを想像してみるのがおすすめです。

どうやってしつけたら来てくれるの?

一番大事なのは叱る時と褒める時、呼ぶ時の単語を分けること。そしてそれを家族間で共有することです。家族で違えば柴犬もどうして良いのかわからなくなってしまいます。家族会議をして決めておきましょう。単語は短いことも重要で、いくら賢い柴犬でも長い言葉では覚えることができません。叱る時には名前を呼ばないのがベスト。でないと名前=怒られるというイメージが定着してしまいます。しつける方法はおいでと言う時に良いことがあると思わせることです。

もしもおいで、と行った時にきちんと来てくれた時にはちょっと大げさなくらいに褒めてあげても良いです。時にはおやつを上げても問題ありません。呼ぶ時には犬笛を使うこともおすすめです。呼ぶ時にしか使わない音を家族で決めておくと柴犬にとってもわかりやすいです。屋内で行うのも良いですが、屋外でしつけるのも良いでしょう。リードをつけておいて、呼んだらおやつをあげます。来なくてもリードを無理に引っ張ってはいけません。でもなかなか来てくれない時にはどうしたら良いの?となりますよね。

そういう時にはおやつを鼻先まで持って行っておやつをもっていることを認識させます。そして呼んだ場所について来させて、そこでおすわりをさせます。これを繰り返すことによって呼んだら来るようにしつけることができますよ。根気強く続ける必要がありますが、飼い主さんも辛抱強く繰り返して教えてあげましょう。

まとめ

タヌキ顔やキツネ顔と顔一つとってもそれぞれ個性があってどんな子も可愛いですよね。特に子犬の頃はころころしていてどの子も可愛い子ばかりです。でもしつけておかないとその子自身が困ってしまうことになります。痛ましい事故に繋がってしまうことだって大いにあるのです。車道に飛び出してしまって、呼びかけに応じずに、という事故も実際にあったことです。柴犬をしつける時には短期集中と辛抱強くということを忘れないで下さい。犬は論理的思考をできる訳ではありません。

単純にこれをしたら良いことが待っていると結び付けてあげる必要があります。飼い主さんがきちんと守ってあげられるようにしましょう。

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