飼い方・しつけ

8ヶ月になった柴犬の性格

更新日:

日本犬として見かけることの多い柴犬、それなら誰でも飼う事が出来るのではと考えるのは間違いです。彼らの性格や生態をきちんと知っておけば、どういった方々におすすめかということが分かります。人間よりもあっという間に年齢を重ねていく彼らですから人間年齢に合わせて考えてみても、どのような対応が必要となるのかの参考となるでしょう。8ヶ月の彼らは、まだ歩くことも難しい人間の赤ちゃんとは違います。

すでに自立し、大人の犬へと生まれ変わろうとしている頃なのです。元々の柴犬としての性格も出てくる中でどのような対応をすべきでしょう。

柴犬の年齢と人間の年との関係性

柴犬に限らず、犬の寿命というのは人間よりもずっと短いです。そのため同じように年を取っていくわけではありません。まだ8ヶ月ではなく、もう8ヶ月と考えねばなりません。犬達だってそれぞれの犬種で体格が全く異なるのですから寿命も違ってきます。どちらかというと短命な傾向にある大型犬とは違い長生きするといわれる小型犬、その中でも大昔・縄文時代から日本の気候風土で暮らしてきた柴犬は比較的寿命が長いほうです。

そうは言っても平均15年程度ですから80年・90年と生きる人間とは比べようも無いでしょう。生まれてから1年ほどで子供時代から成人する頃までをあっという間に駆け抜けていき、そしてどんどんと年老いていくのです。病気しにくいといわれる犬種の柴犬だって、やはり年取れば病気がちになります。それでも我が家の愛犬として大切にお世話してやり、最後まで看取ってやるのが飼い主としての役割りです。そうすれば平均寿命よりもずっと長く家族の一員として生きてくれた子だっているのです。

ですが、それが出来ずちょっとしたアクセサリー感覚で可愛い時代だけ育てて、扱いづらくなってきたら捨ててしまうという飼い主が増えています。その一方で、保護された犬を可愛がりまた新しい良い飼い主の元へと引き合わせてやれるよう、譲渡会を開く人たちだっています。ただ可愛いから買って来るというだけではなく、柴犬の性格や育て方・年齢の人間への換算方法など知識を持っている必要はあります。

すでに8ヶ月、しつけが終わっていないと大変になってきます。

柴犬というと、ピンと立った耳やスッと伸びた鼻筋がまるでオオカミのよう、実際彼らがご先祖様でありその昔は猟犬として活躍していたのです。今でも勇敢で恐れ知らずで活発でといった性格はその片鱗を見せてくれます。狩りをする必要はなくなった今も、警察犬や番犬として活躍しています。そんな柴犬も赤ちゃん時代は丸顔で愛らしいいわゆる赤ちゃん顔です。それに惹かれて飼い始めたとしても1年もすると成犬となるのですから、そんな時代はあっという間です。

8ヶ月ともなると赤ちゃんと大人の端境期、牙も鋭くなり力も付いてきていますからしつけが終わっていないと大変です。誰に対しても警戒し攻撃していく性格は、吠えたり噛みついたりといった行動でとても危険なものがあります。でもその一方で、飼い主をご主人様と認めていれば絶対服従でそういった問題行動はなくなります。聡明でしつけやすい犬でもあるのです。2ヶ月・3ヶ月頃にペットショップで買って来ることになりますから、家にやってきた日からしつけ開始です。

力が付いて難しくなる8ヶ月よりは前に必要なことはきちんと教えておくこと、ちゃんと主従関係を結んでおくことをお勧めします。生涯を通じて忠実に従う姿はまるで武士のよう、精悍な見た目そのままのその性格がクールだとしていまや柴犬は海外でも人気が出てきているのです。赤ちゃん顔が薄れてすっかり大人顔になってしまうのがこの頃ですから捨てられるのもこの時期から、力がついて人間への不信感が出た状態で放たれるのは大変危険です。

8ヶ月頃の柴犬の性格とはこんなもの。


小さな体ながら、彼ら柴犬は昔から野山を思いっきり駆け巡っていたのです。とても活発で自信満々で攻撃的でといった面が顕著に現れてくるのも8ヶ月の頃です。もう少し前の子犬時代だったら元気でヤンチャで可愛らしいと捉えられていたでしょうが、もうそれどころではありません。昔は家の庭に犬小屋があって繋がれていたのが当たり前の風景でしたが、最近では庭付き一戸建ては都会に行けば行くほど難しくなってきました。そんな中で柴犬達の住み処はアパートやマンションの1室となったのです。

小型犬なので飼えないことはありませんしペット可のところも多く有りますが、とはいえ吠えてばかりで飼い主にも噛みついてくるような子も困りものです。人を呼ぶこともできません。それを防ぐためにもしつけは必要というわけです。そしてまた、たっぷりと運動させてやることも重要なのです。運動量が不足するとストレスが溜まってしまいます。マンション内の一室でも良いものの、柴犬を飼う上では毎日の散歩は欠かさず行ってください。1日2回・30分は基本です。

そういった知識があれば、毎日お仕事に忙しい方の1人暮らしのパートナーとして・お年より夫婦のお宅などには難しいことが分かるはずです。同じ犬でも、小型犬で室内を走り回らせるだけでも十分に運動量が賄えるという犬種はいます。お散歩大好きという性格を知っていて、雨の日も雪の日でも欠かさず外に連れ出してやれるという自信があって、始めて飼うことを考えましょう。

いっぱいの愛情と運動が必要です。

自信満々・攻撃的というだけでなく、とても警戒心が強くてガンコで神経質でストレスを溜め易いという性格も持ち合わせる柴犬達、8ヶ月ともなるとこれらの不の性格もどんどん出てきます。それを抑えるのに必要なこととして、まずはちゃんと運動をさせてやってストレスを溜めにくくしてやることです。ただ室内を歩き回るのではなく、大地を踏みしめ外の空気を吸い様々な犬種とすれ違ったり自然に触れ合ったり、そういったことすべてがいいことなのです。

リードを付けることである程度動きを制御しながら歩かせる中で、ご主人様の存在をしっかり知らしめることにもなります。攻撃的で決して誰とでもフレンドリーにはならない性格のため、ドッグランは問題を起こす危険性が高く辞めておいた方が良いでしょう。とても賢い子なので飼い主が望むことは分かってくれます。しつけは叱るよりも褒める方に重点を置いて行ってください。叱るばかりしているとストレスが溜まって更に攻撃的になるだけです。

ちゃんと餌を毎日やってブラッシングで毛をキレイにしてやり、そんな当たり前のことをしていればあなたが大切な存在だと認めてくれます。主従関係が築ければ更にしつけはやりやすくなるはずです。注意が必要なのは、甘やかして何でも言うとおりにやってやることで柴犬の方が上の立場と勘違いしてしまうことです。本当に駄目なことはだめと叱らなければなりませんが、それ以外はいっぱいの愛情をかけたっぷり運動させてやりましょう。

まとめ

8ヶ月になった柴犬は、もう赤ちゃんっぽさは無くなってしまっています。でもあなたとの信頼関係が築け良い状態が保てているのであれば、他の人には見せない甘えた表情を見せてくれるなど可愛らしい部分はまだまだいっぱいあるのです。扱いづらい攻撃的な子にするかどうかは飼い主の力量にかかっています。ただもともとヤンチャな性格も持ち合わせている柴犬達、どうしても扱いが難しいというのであればドッグトレーナーなど専門家にも頼りながら、良い方向へと進ませてやってはいかがでしょうか。

もちろん、難しいからと捨てるなんて持っての他です。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.