飼い方・しつけ

柴犬のためのトイレのしつけ

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日本犬の代表格とも言える柴犬、実は縄文時代から我々日本人とともに生きてきたことをご存知でしょうか。最近は室内で飼うことも多くなり、更に重要になっているのがトイレのしつけです。毛が短く抜け毛で汚れることが稀とは言え、しょっちゅうお漏らししているのであればおうちは大変なことになってしまいます。柴犬ならではの性格や行動をよく考えた上で、彼らに合ったしつけ方をすべきです。そうすればきっとすぐに覚えてくれるはず、何しろもともと頭は悪くはありません。

それでは、トイレトレーニング、柴犬の場合はどのように進めればよいのでしょう。

柴犬はサークルから離して設置。

縄文時代、柴犬は猟犬として活躍していました。その体型や顔つきを見ても分かるでしょうが、その昔はオオカミがご先祖様だったのです。排泄物というのは犬達の嗅覚であればすぐにした場所を見分けてしまいます。そんな危険なものを自らの巣の中に置いていたら、外敵に巣の存在がばれないわけがありません。もちろん今は、我々日本人の家族と生活することで危険な外敵なんてせいぜい空き巣が侵入してくるくらいです。

室内で飼われているのであれば他の犬がやってくることもないでしょう。それでも本能が消えてしまうようなことはありません。そのため、巣・すなわち寝床となるところとは離れたところにトイレを設置しておかなければ、どんなに頑張ってしつけようとしても無理であるということは知っておかねばならないでしょう。他の小型の愛玩犬たちは寝床となるサークル内に設置するケースが多いので、柴犬は特別です。

寝床というのは最もリラックスできる場所、そこから近くで用を足したいと思うかその場所を知られないために不便でもちょっと離れた場所にトイレがある方が安心できるのか、犬種によって性格が違いそれに合った配置を心がけましょう。どんなに安心できる場所だと頑張っても無理でしょう。とにかくそこにトイレがあると落ち着かない、その理由は本人達にも分かっていないかもしれません。本能が・オオカミの猟犬の血がそうさせているというわけなのです。

柴犬はとてもキレイ好きな子です。

排泄物があると、どうしてもその場所は菌が発生しやすくなり汚れやすくなります。キレイ好きだという柴犬の性格もサークルから離れた位置にトイレを設置したいという行動に関係しています。人間でも同じです、どんなに便利だと言ってもトイレは臭いとか気になるし離れた場所に置きたいという方はいるはずです。家族に音が聞かれるかもしれないというのも落ち着かないからと、リビング横ではなく2階にあるトイレに上がっていくという方だっているでしょう。

せっかく巣のキレイさを保つ為にと遠ざけたトイレが、飼い主さんの怠惰で清掃を怠り汚れているのであればやはり柴犬はそこを使ってくれなくなるはずです。しつけもいいのですが、飼い主として最低限のこともしなければなりません。キレイ好きな子なのでブラッシングして毛をきれいに保つ行為なども喜んでくれます。元々短めなのにこまめにお手入れしているのですから、室内に毛が落ちて困るといったことが少ないのです。

外で飼われるイメージが強い柴犬ですが、室内犬としてやってこれているのはこの性格ゆえです。常に清潔にしているのですから菌が付くことも少なく、病気にもなりにくいです。初めての子としておすすめの犬種、日本の風土にもしっかり馴染んでおり元気に長生きしてくれるはずです。もちろんそのためには、おトイレの清掃やブラッシングにたまにはシャンプーと飼い主は常に心がけてやっておきましょう。

褒めて伸ばそう、柴犬がへそを曲げると大変です。


清潔好きと言うとメリットですが、裏を返すとちょっと神経質なところがあるということになります。大切な我が家の絨毯やソファーの上におしっこされてしまうと、ついつい怒りたくなるでしょうが基本は「しからないこと」です。そうするとへそを曲げてしまいしつけが更に面倒になるだけです。飼い主に叱られても人間の言葉が分からない以上は、柴犬にとってはただ飼い主が突然に怖くなるという認識しかありません。理不尽に怒られるためストレスも溜まるのです。

そうすると更におもらししやすくなります。とにかく褒めること、表情で・声の高さで喜んでいることを思いっきり表現しましょう。出来るだけ褒められる環境が得られるように、何となく行きたいそぶりを見せたらすぐにトイレまで誘導することです。子育てをしたことがある方なら子供のおしっこトレーニングをしたこともあるでしょうが、同じ要領で頑張ります。

ある程度の年齢になった頃を見計らって行う人間と違って、おむつを付けておくわけにもいきませんから柴犬の方は飼い始めてすぐ・我が家にやってきた日からトレーニング開始です。来ると決まったらトイレやサークルなど事前に準備しておきましょう。そしてよちよち歩きでまだまだ可愛い盛りでしょうが、さっそくトイレの場所を教えてやるのです。1度覚えればずっとそこでやってくれるようになります。それさえ出来るようになれば柴犬のお世話はかなり楽になります。

柴犬は賢い子なので大丈夫、きっと出来るようになります。

縄文時代の我々日本人について狩りをしていた柴犬達、とても賢い犬種です。きちんと教えれば2週間もすれば完璧に覚えてくれるはずなので、最初だけ気合をいれて頑張りましょう。忠誠心の強い子なので、一度あなたをご主人様と認めてくれればずっときちんと言うことを聞いて主従関係を貫きます。番犬となったり、中には警察犬として活躍しているような仲間もいます。主人となるためにも、叱り飛ばして力で押さえつければよいというわけではありません。

それよりも、食事や散歩を毎日やったり、ブラッシングしてやったりといった日々の生活の中であなたが柴犬にとって心地よい環境を提供してくれる相手だということが分かれば自然に懐いてご主人様と思い始めます。大切な命を預かることになるのですから、頑張らなければなりません。健康的な犬種とはいっても年齢を重ねる中で足腰が弱り、眼も耳も悪くなってきて病気がちになるのは他の子たちと同じです。

そうなったからといって捨ててしまうなら飼い主失格、大切な家族の一員となっているのですから最後までお世話して快適に長生きできるようにしてやりましょう。少し離れたトイレまで行くのも難しくなったらおむつを付けてやるなどの対応を考えた方がよいかもしれませんが、清潔好きの子なのでおむつ換えも頻繁にしてやるようにします。それぞれの年齢に合ったトイレトレーニングで排泄物をきちんと処理してやるのです。

まとめ

野性の本能から、サークル内とは少し離れたところに設置することを好む柴犬、でもそれ以外の点では他の犬種も人間の赤ちゃんだって同じです。誰でも叱られながら無理やりやらされるよりも大好きな人からたっぷり褒めてもらってやる方が良いのです。時には腹が立つこともあるでしょうが、仕方の無いものと諦めて褒めに徹するようにしましょう。

しっかり観察していれば、どういう時に排泄したくなるのか・どのような体勢になるかなど分かってきますから誘導しやすくなり、褒める機会も多くなるはずです。それでも慣れない頃は上手くできないこともあるけれど次第に上手になります。

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