飼い方・しつけ

やんちゃな柴犬の子犬はどうやってしつけるか

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柴犬は子犬の頃から飼って、しつけて行くのが一番効果があります。しかしどの犬でもそうですが、飼い主の言うことをよく聞く柴犬も、子犬の頃はやんちゃで悪戯好きです。言うことをなかなか聞かないこともあります。そのような時にはどのようにすればいいか、対処方法を覚えておくといいでしょう。特に柴犬のような日本犬は甘噛みの傾向が強く、自分の要求を通そうとして吠えることもあります。そのような場合は根気よくしつけて行き、人間と一緒の生活に慣れさせるようにしていきます。

通常1歳を過ぎると大人に近くなり、やんちゃも治まるようになります。

柴犬を飼う時は生後3か月から6か月の子犬がお勧めです

柴犬は古来より人間に飼われて来た犬種です。4つの種類の毛色があり、一番多いのは赤柴と呼ばれる、明るめの茶色です。そして黒と白があり、さらにこの4つが混じった胡麻毛という種類がいます。胡麻毛は非常に珍しく、なかなかお目にかかることはできませんが、成長するにつれて毛色が変化して行くこともあります。柴犬の大きさは中くらいで、散歩などもさせやすい大きさです。元々柴犬は狩猟用として飼われていたため、飼い主の言うことにはかなり忠実です。この点がしつけやすいと評判で、ペットとして人気がある一因ともなっています。

このように人気のある柴犬ですが、もちろんペットとして飼う以上は、人間がしつけて行くことになります。そのためには子犬のうち、特に生後3か月から6か月ほどの犬を選ぶようにしましょう。まず教えるべきことは名前です。名前を呼んで、飼い主の方に来るまでをしつけるようにします。飼い主が犬の方に行くのではなく、必ず犬が飼い主の方へやって来るようにします。これは主従関係を覚えさせるうえで欠かせないことです。飼い主が犬の方へ行くのは、犬を叱る場合に限られます。

それから名前を教える時は、犬とのアイコンタクトを忘れないようにしましょう。名前を覚えてしまったら、次はコマンドに行きます。最初に教えるコマンドは待てとおすわりで、この2つを覚えさせることで、子犬のやんちゃな行動を大分コントロールできるようになります。

最初に教えておくべきことはコマンドとトイレです

名前を覚えさせる時もそうですが、待てやおすわりを覚えた時も、必ず褒めてあげるようにします。特に、おやつなどのご褒美をあげるのは効果的です。待ての場合は、まずおやつを目の前に出して待てと言い、よしと言ってから食べさせるようにします。おすわりを教える時も、きちんとおすわりができたらご褒美を与えるようにします。もし来客があったり、あるいは何かに怯えたりで落ち着きをなくした時、待てやおすわりのコマンドをかけることで、子犬はおとなしくなってトラブルを阻止できます。

また餌を急に食べ始めないように、まず待てと言い、よしと言ってから食べさせるようにしましょう。コマンドと同時に、トイレのしつけをするようにします。柴犬の習性として、トイレと自分の寝床が近いのを嫌がることがあります。これは野生の頃敵に気づかれないように、巣で排泄しなかったことの名残りなのです。そのためトイレと寝床のスペースはできるだけ空けるようにしましょう。子犬が小走りになったり、においを嗅ぎ回ったりすると、トイレが近いということなので誘導して排泄させます。

しかし最初のうちは必ずと言っていいほど失敗します。そのような時は周囲を片付けて、覚えるまで教えて行きましょう。長い場合は1年ほどかかることもあります。また失敗した時は叱らないようにします。叱るとトイレを使うこと自体がよくないと思い込み、飼い主に隠れて排泄してしまうので逆効果になるからです。

甘噛みや要求吠えはしてはいけないと教えましょう


コマンドやトイレの他にも、しつけておきたい点はまだあります。それは甘噛みや要求吠えです。甘噛みは子犬の成長には欠かせないものですが、そのままにしておくと人を噛む成犬になってしまいます。もし甘噛みをした場合は、低い声で叱るようにします。この場合高い声で大げさに騒ぐと、子犬は喜んでくれたと思ってさらに噛むようになります。元々柴犬などの日本犬は、西洋犬に比べて噛みやすい傾向があるので、甘噛みはしてはいけないと教えておきましょう。その代わり、噛んでもいい雑貨などを与えておくようにします。

それから吠えるのは警戒の意味もありますが、特に理由がない時は、構ってほしいという要求吠えであることが考えられます。これも甘噛み同様、やってはいけないことを教え、もし吠えるのをやめたらご褒美をあげましょう。つまりご褒美をもらえるのはやっていいこと、叱られたり注意されたりした時は、やっていけないことを教えておくのです。しかしそれでも子犬はまだやんちゃで、好奇心も旺盛です。家の中の物をくわえて持って行くこともあります。そのような時も、やってはいけないと教えるようにします。

これが治まるのは、大体1歳を過ぎた辺りからです。さらに飼い主と家族の関係も教えておきます。柴犬は序列をはっきりさせたがるので、まず飼い主がいてその家族、そして犬はその下にいることを覚えさせます。くれぐれも、自分がボスだと思い込まないようにさせましょう。

柴犬に散歩をさせる前に覚えておきたい点とは何か

散歩も柴犬には不可欠です。狩猟犬であったため、運動量がかなり豊富だからです。ワクチン接種がすんだらまず首輪をつけて、リードをつけて飼い主の横を歩く練習から始めます。慣れて来たらドッグランに連れて行き、色々な犬を見せておくようにしましょう。こうすると、散歩をさせていてもあまり興奮しないので、トラブルを防ぐことができます。しかし散歩の時もハプニングは付き物です。もし赤信号なのに渡ろうとするとか、入ってはいけない所に入ろうとする時は、リードを引いていけないと教えます。

リードを引くと首輪が締まり、犬にとってはいくらか不快な状態になります。不快なことをされるということは、やはりやってはいけないのだと覚えさせましょう。もちろん他の犬に飛びかかろうとした場合も、リードを引いていけないことだと教えます。それから散歩をさせていると、食べ物が落ちていたりすることがあります。しかしこういうのは不潔なので、リードを引くか、待てと命令して食べさせないようにします。散歩の時も子犬の頃はやんちゃなので、絶えず飼い主が注意をするようにしましょう。

無論やんちゃであることもまた、柴犬の成長には必要なのですが、人間と一緒に暮らすのが前提である以上、飼い主やその家族に迷惑をかけないことを覚えさせておきます。子犬のうちにこのようにしつけることで、大人になった時に飼い主の言うことを聞く犬になって行きます。

まとめ

飼い主の言うことに忠実だと評判の柴犬も、子犬の時はやはりやんちゃです。もちろんこれは子犬の成長には不可欠なのですが、やはり人間と生活する以上は、何をやってはいけないかをきちんと教え込むようにしましょう。しつけとしては名前やコマンドを覚える、トイレのトレーニングをするのに加え、甘噛みや要求吠えなどはいけないと教えます。散歩させている途中でも、やってはいけないことを覚えさせるようにしましょう。

柴犬は大体1歳を過ぎるとやんちゃが治まるようになりますが、それまではまだしつけの時期であると心得ておくといいでしょう。

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