飼い方・しつけ

柴犬の子犬が甘噛みをした時のしつけ方

更新日:

柴犬を飼う時には、何と言っても子犬の頃のしつけが後々ものを言います。飼い主がコマンドを教えたり、リードトレーニングをしたりすることも勿論大事です。それに加えて、人間と一緒に暮らすためには掃除機などの音に慣れさせる、毛を触られるのを嫌がらないといったことも教えます。そして甘噛み、これも子犬の頃にやめさせるようにしましょう。治しておかないと大人になった時、本気で噛みついてしまうことがあるからです。治すにはどのような方法があるのでしょうか。

またその場合、飼い主が気をつけておきたいのはどのような点なのでしょうか。

柴犬の特徴と子犬をどのようにしつけるか

柴犬は縄文時代から日本人に飼われている犬です。元々は猟犬で、そのため飼い主の言うことをよく聞く性質があります。姿も原種の犬に近く、色々交配を重ねて作り出された西洋犬とは違った魅力があります。毛色にもいくつかの種類がありますが、一番多いのは茶色です。一番多い毛色で、普通柴犬というとこの毛色を思い浮かべる人も多いでしょう。その他には黒や白、そして胡麻毛といってこの3色が混じった色の犬もいます。ただしかなりの少数派です。柴犬を飼う時は、まず子犬を買ってしつけて行くようにします。

まず名前を覚えさせ、こちらが名前を呼んだら来るようにします。そして「待て」や「おすわり」などのコマンドを教えます。この2つは特に、子犬を落ち着かせるためには効果があります。それ以外には「伏せ」や「おいで」、「行くよ」などを教えておくと散歩の時に役立ちます。あとトイレの使い方も教えておきましょう。トイレの場合は時間がかかる子犬もいますが、根気よく付き合うようにします。柴犬は自分のねぐら(寝床)とトイレが近いのを嫌います。

ですからこの2つの間にスペースを設け、落ち着かない様子、たとえば小走りになるとか臭いを嗅ぎまわるような時は、トイレに誘導するようにします。もし失敗しても叱らないようにしましょう。叱ると飼い主の見えない所で排泄するようになるからです。またコマンドやトイレの使い方を覚えた時は、ほめたりおやつを与えたりすると効果的です。

人間の生活に慣れさせるためのポイントは何か

さらに人間の生活に慣れさせることも大切です。暮らしの中の音や人の声、そして体毛を触られることなどにも慣れさせましょう。特にコマンドなどを覚えてほめる時は、人の手で頭をなでたりすることになります。そういうことを嫌だと思わせないようにしてください。そしてもう一つブラッシングがあります。ただしブラッシングを嫌がることもありますので、少しずつ慣れさせて行くようにします。この時もブラシを当てて嫌がらなかったら、まずおやつを与えるといいでしょう。

そしてブラシを何度か当てて嫌がらなければ、またご褒美をあげるようにします。ブラッシングは清潔を保ったり、皮膚病を発見するためのものでもありますが、同時に柴犬とのコミュニケーションの時間でもあります。そのため、飼い主と柴犬との信頼関係を築くにはかなり大事なのです。その他にも日常生活の中で注意するべきこととして、甘噛みがあります。柴犬の場合、子犬の頃に母犬とのスキンシップの一環として噛むことがあります。それから歯の生え代わりなどでむずがゆさを感じる時に、色々な物を噛んだりします。

このため子犬の頃は特に甘噛みが多くなります。それが可愛いと思う人もいるでしょうが、早いうちに治しておかないと大人になってから本気で噛むようになってしまいます。柴犬の場合は特にかつては狩猟犬、今は番犬としての役割を期待されることも多いです。そのため噛む力は強くなります。

甘噛みをしたがる犬への対処方法


それでも甘噛みは歯が丈夫になるとか、口を使うことで精神面でリラックスできるという人もいます。ただしそれでもデメリットの方が大きいのです。甘噛みを放っておくのではなく、噛んでいいものとよくないものを教えるようにします。たとえば玩具を与え、これは噛んでいいのだと教えるといいでしょう。その反面ソファなどの家具を噛んだ時は叱るようにします。犬を叱るということは、その行動をしてはいけないということです。何度も噛むようだとその度に注意し、代わりの玩具を上げるようにしましょう。

噛んではいけないけど、代替品も与えられないというのも犬に取ってはつらいことなのです。もし飼い主や家族を甘噛みする場合は、口を当てると同時に離れるようにします。何度か繰り返していると、これはいけないことだと犬の方で理解するようになります。それからリードを嫌がって噛むこともあります。この場合はまず短いリードを常に着けさせておきます。散歩の時は、別の長いリードを付け足すようにするといいのです。そして甘噛みをやめないからと言って、感情的になってはいけません。

甘噛みもまた、犬の健康には不可欠なものです。そして大げさに反応すると、相手をしてくれたと思って甘噛みが止まらなくなることもあります。叱る時は、低い声で短く叱り、後は無視するようにします。もし柴犬と一緒に遊んでいて甘噛みをされたら、その遊びは一旦やめてしまうのがいいでしょう。

なぜ噛んでくるかの原因を見極めよう

しかし柴犬の場合、甘噛み以外も噛んでしまうことがよくあります。子犬や若い犬がじゃれ合って噛むこともあります。この場合は本気で噛むことはそうありません。その他には不快に思うことがあると噛んだり、びっくりした時などに防御の意味で噛むこともあります。さらにうっかりして噛む場合もあり、要求噛みといわれる噛み方をする犬もいます。この要求噛みは、要求吠えにちょっと似ています。何かをしてほしくて吠えたり噛んだりするので、こういう時は無視しておくようにしましょう。

噛まないための訓練法としては、甘噛みやうっかり噛んだ場合、じゃれて噛んだ場合は基本無視することです。逆に不快なことがあるとか、防御が理由で噛む時はおやつを与え、なだめてあげるようにします。それから気をつけたい噛み方として、攻撃的になって噛むケースがあります。これは柴犬が、自分が優位に立ちたいという時の意思表示なので、専門家に相談するといいでしょう。柴犬をはじめ日本犬は噛む性質が強いので、噛むのはいけないことだと教え、その代わりに噛んでいい物を与えるのがやはり一番の対処法です。

そして噛んでしまった場合は、決して体罰を与えてはいけません。そのことをいつまでも覚えていることもあるからです。もし柴犬が噛んで来た場合は、何が原因であるかを突き止めたうえで、それにふさわしい処置を取るようにします。そして、噛まない方がはるかに楽しいことがあるということも教えるようにしましょう。

まとめ

柴犬をペットとして飼う時は、教えるべきことを子供の頃に習得させておきますが、甘噛みもその中に入ると考えていいでしょう。子犬の頃に噛むことを止めさせておかないと、大人になった時に本気で噛むようになります。またそれ以外にも、柴犬をはじめとする日本犬は噛んでくることが多いのです。だからといってあまり大げさに騒いだり、体罰を与えたりしないようにしてください。まず何が原因で噛んで来るのかを理解し、それにふさわしい対処方法を採ります。

犬には噛んだら楽しいことはない、噛まない方がはるかにいいのだと教えるようにしましょう。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.