飼い方・しつけ

柴犬にお手をさせるためにすること

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縄文時代から存在していたという柴犬、日本犬の代表とも言える存在です。大昔にはご先祖様と共に狩猟に繰り出し大活躍していたのであろうことは、遺跡を掘り起こした際の柴犬の丁重な祀り方からも分かるでしょう。狩猟が必要となくなった今も日本人たちの愛犬として多く飼育されています。最近では海外の方からも注目を集めており、世界に進出した柴犬も少なくはありません。

今や狩りの必要性はなくなり愛玩犬となってしまった彼ら、でもただ猫かわいがりしているだけではいけません。きちんとしつけてやって、せめてお手くらいは出来ないといけないでしょう。しつけ次第で警察犬や番犬にだってなることができる犬種です。

国の天然記念物である柴犬について。

さまざまいるようで、柴犬は主に赤・黒・白・胡麻色と4つの毛色に分類されます。そのうちの8割は赤毛だと言うため、柴犬と言えばこれを思い浮かべる方が多いはずです。ちなみに、赤と言っていますが実際には茶色の毛です。胡麻色とは胡麻模様ということではなく赤と黒と白が混ざった毛色のこと、その中でどの色の割合が多いかで、赤胡麻・黒胡麻と呼ばれているのです。

古来から定着している日本犬、ですが今や世界中からさまざまな犬種がやってきているため、放っておくと混ざり合ってその血は消えてしまいます。それを防ぎ、なるべくそのまま残そうということで、柴犬は国の天然記念物に指定されています。天然記念物と言うとトキやイリオモテヤマネコが思い出されるでしょう。そうなると、ごく普通に飼育されているこの状況を不思議に思われるかもしれませんが、上記に挙げたものたちは「特別」天然記念物で柴犬とは異なるのです。

もしも飼いたいという場合、国の許可を得なければなりません。日本だけでなく世界的に特に価値が高い生き物であるとされる彼らは、保護や保存がより徹底されているわけです。それに対して「特別」と付いていない柴犬はご家庭で飼うことももちろん可能です。ただし、その血を守り繁殖させていくことが重要なのですから、他の犬種と交配しないように注意してやる必要はあります。病気になったから・年を取ったからなどの理由で捨てるのも持っての他です。

こんな特徴を持つ犬種なのです。

海外の方の中には武士道の精神・侍を愛する方も多いでしょう。とはいえ、草食系男子と肉食系女子となってしまった今、そんな姿は幻です。ちょんまげの人が今も生活していると誤解しているようなものです。でも人間界にはいなくとも、動物の世界に目を向けるといます、柴犬です。彼らは主従関係をはっきりとしており、ご主人様にはとことん忠実に、生涯忠誠心を貫きます。もしかしたらご主人様が切腹をするよう命じたら、それに従うかもしれません。

とにかく愛らしさで人々を惹き付け誰にでも愛想を振りまく洋犬と違って、柴犬が懐くのはご主人様だけなのです。初対面の人にでもすぐにしっぽを振るようなそんなタイプではありません。特に子育てもすることになるためか、雌犬の警戒心はすごく、こんな特徴が番犬として大いに役立つのでしょう。小型から中型犬に属するとはいえ、ご先祖様であるオオカミの風貌や特徴を色濃く受け継いでいる柴犬ですから、すばしっこく賢く勇敢で忍耐強さだって兼ねそなえています。

そのため警察犬にも向いています。警察犬といえばドーベルマンが有名ですが、実は柴犬はもちろんチワワのおまわりさんなんてのもいて、我々の生活を守ってくれているのです。ただし、しつけを誤ると番犬どころか家族にも誰にでも無駄吠えをしてしまうようなばか犬になってしまいます。すべては飼い主の頑張りどころ、まずはお手やお座りといった基本から教えていきましょう。

特徴を活かした柴犬の訓練方法とは。


主従関係を結びさえすれば従順に言うことを聞く柴犬ですから、まずはご主人様であることを教えていかなければなりません。とはいえ、人間社会でも先輩後輩や上司と部下というように上下関係はしっかりしているものの、それを言葉が通じ合わない柴犬に分からせるのは難しそうと思われていませんか、それを伝えるのがお手やお座りを始めとする日頃のしつけ、そして餌をやったり散歩をしたりといったお世話なのです。

犬達はお手をするのが好きだからとやっているわけではなく、ご主人様が「お手」と言うからするということです。しつけはもらってきた・購入した時から始まります。勇敢でりりしい風貌の柴犬ですが、さすがに赤ちゃんの時にはふわふわで丸っこくて可愛らしいです。でも、家族の一員となる以上はまずはトイレトレーニング、更に日常の中でのさまざまなことを教えてやりましょう。

マンションなどでの室内飼いも増えていますから、其処ここにおしっこをしたり吠えたりしていては退去しなければならなくなります。利口な犬ですから、きっとすぐに飲み込んでくれるはずです。忍耐強さもあるのでとことん指導に付き合うことも出来ます。一度リーダーとしての地位を築くことができれば、その後は生涯にいてかけがえのないパートナーとなってくれるでしょう。

その武士としての姿に海外の人々もメロメロになっています。ご主人様と認めたら、あなたにだけ甘えたり愛らしい姿を見せてくれたりもすることでしょう。

大切な家族、愛情を持って接するようにしましょう。

柴犬にはガンコで神経質というマイナスな性格もあります。最初に主従関係を上手く結べていなかったら修復はかなり難しいのです。でも焦って叱ってばかりいると更にガンコに意固地になってしまいます。ストレスも感じて無駄吠えが多くなるかもしれません。しつけや訓練と言っても、基本的には叱るのではなくよく出来たところを褒めてやって育てましょう。言葉は分からずとも、声の高低などでもご主人様の心というのは伝わります。

毛が短めなので毎日する必要はないものの、定期的にブラッシングもしてやりましょう。スキンシップで愛情を伝えることで、あなたがかけがえの無い存在であることが分かってくるのです。これからずっとあなたの大切な家族です。柴犬の側だって、あなたを喜ばせようとお手やお座りから始まっていろんな芸を頑張ってくれるのではないでしょうか。この地にずっと暮らしていて風土に合っている柴犬、毛の短さや清潔好きといった特徴もあり飼いやすい犬種です。

後は普段のお世話を怠らずにきちんとやること・褒めてやったり触れてやったりと分かりやすい形で愛情を示すようにしていればそれだけで十分です。柴犬の方もあなたの愛情にこたえようと歩み寄ってくれることでしょう。生き物の命を預かるのですから、飼い主としての役割は果たしてください。もしかしたら番犬として大活躍も見せてくれるかもしれません。そんなすごい犬種というわけなのです。

まとめ

あなたの身近にいる柴犬、それが縄文時代という本当の大昔からというのは驚きでしょう。彼らはいつも人間といて共存してきたのです。室内飼いという犬にとっては不便な状況になっても、その環境に適応して柴犬達は今も行き続けています。ただそのためには、飼い主のしつけというのもとても重要です。とにかく吠えまくるような子だとマンションで育てるなんて無理だからです。まずはお手の指導から始めて、少しずつあなたとの関係を築いていきましょう。

そうすればきっと利口で勇敢で忠実で純朴で、そんな柴犬ならではの良さが見えてくるはずです。

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