飼い方・しつけ

柴犬は子犬のうちからリードをつけてしつけます

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飼い主の言うことによく従い、ペットとしての人気が高い柴犬ですが、言うことをよく聞く犬にするにはしつけが大切です。しつけ方にはコマンドを覚えさせる、トイレのトレーニングをするなどの方法があります。また、人間と一緒に生活するわけですから、大きな音に慣れさせたり、体を触られたりすることを嫌がらないように教えておきます。そしてリードをつけて、飼い主が引っ張ることで注意を与える方法も忘れないようにします。特に散歩などの場合は、このリードトレーニングを事前に行っておくようにしましょう。

そうすれば散歩時の事故とかトラブルも未然に防止できるようになります。

飼い主によく従う柴犬の性格を活かしたしつけ方

柴犬は飼い主の言うことに忠実であるとよくいわれます。この柴犬の性格が、ペットとして飼ううえでの人気の一因となっています。これは柴犬が縄文時代から飼われていた犬種で、狩猟用に使われていたことも関係しています。そのため柴犬を飼う時は、子犬のうちからしつけをしておくようにしましょう。子犬は3か月くらいになれば、社会性を身につけられるまでに成長します。将来飼い主の言うことを聞く犬になるためには、この時期にはトレーニングを行うようにします。まだ子犬なのにと思うかもしれません。

しかし子犬だからこそ、教えるべきことを叩き込む必要があるのです。この時期は人間で言えば小学生くらいで、順応性があって飲み込みも早いのです。子犬をしつけるにはまず名前を覚えさせること、そして簡単なコマンドを教え込むことです。それから家の中で飼う場合は、何をしてはいけないかも教える必要があります。特に甘噛みをする場合は、やめさせておくようにします。そのままにしておくと、成長してからも人に噛みつく癖がついてしまいます。

それから来客時には自分の住まいであるゲージなどに入れること、トイレをしつけること、人間が出す大きな音などに慣れさせることも忘れないようにします。特にハンドリングといって、人が体に触れることを嫌がらないように教えます。人間と一緒に暮らす以上、こういうことにも子犬のうちから慣れ親しませておくようにしましょう。

トイレとコマンドに加えてリードにも慣れさせましょう

トイレ、つまり排泄のしつけには時間がかかることがあります。子犬が落ち着かない様子で、においを嗅ぐしぐさをした場合には、トイレに行きたがっていると考えてください。そのうえでトイレに誘導するようにします。柴犬はトイレと寝床がくっつくのを嫌がりますので、ある程度距離を置くようにしましょう。そしてもし排泄に失敗した時も、叱らないようにすることです。叱ると排泄そのものが良くないと思い込み、飼い主に隠れて排泄をしますので却ってよくありません。

またハンドリングの場合は子犬が嫌がる場所、たとえば足先などにも触れて慣れさせるようにします。コマンドを教える場合は、「待て」や「おすわり」、「伏せ」などといったものから始めます。柴犬は狩猟犬ということもあり、運動量が特に豊富なのでじっとしていられないという現象も起こりがちです。そのような場合に落ち着かせるために、コマンドは大変有効なのです。また柴犬は飼い主には従っても、その家族には吠えるなどということもあります。そのような場合は、飼い主が注意するようにしましょう。

飼い主だけでなく、家族や友人などには決して吠えてはいけないと教え込むのが大事です。それから運動量が多い柴犬は、毎日散歩に連れて行くようにしましょう。その場合には、まずトレーニングをしてから連れて行きます。実際に子犬にリードをつけて歩く訓練をしますが、これをリードトレーニングと呼びます。

散歩をさせる前に慣らしておくようにします


この方法は、どちらかといえば飼い主の方が習得すべきトレーニングです。最初は子犬に首輪とリードをつけたうえで、自由に動き回らせます。そして頃合いを見計らい、飼い主が行きたいと思う方向へ子犬を連れて行きます。最初はやりづらいかもしれませんが、子犬の方も段々とリードを引っ張られることに慣れて来ます。この要領をほぼ覚えたら、もう一つ上の段階に進みます。まず右手でリードの先端を持ち、子犬を飼い主の左横に立たせます。そして右手で持ったリードの中ほどを、今度は左手で握るようにします。

この場合はあまりきつめにしないよう、ゆとりを持たせて持つようにしましょう。そのうえでリードを引っ張り、子犬を歩かせるようにします。柴犬、特に子犬は元気がいいので、つい飼い主が引っ張られるようになることもありますが、そういうのは好ましくありません。リードを引っ張って、子犬の動きを抑えるようにします。これを早いうちにしつけておくと、大人の柴犬になっても言うことを聞くようになります。また当然のことではありますが、何かできた時には必ずほめてあげることです。

ほめる代わりにおやつなどを与えるという方法もあります。ほめる方法としては頭をなでてあげたり、声をかけてあげたりすることです。飼い主が嬉しそうにすれば、柴犬も悪い気持ちはしません。これからは、このようにすれば良いのだと学習するようになりますので、しつけとしてはこの方法がお勧めです。

散歩中の飼い主には特に不可欠なトレーニングです

またこのトレーニングはまず室内、家の中で行うようにします。もし多少暴れるようなことがあっても、家の中であれば特に気になりません。リードを外した瞬間に走り出したとしても、家の中であればつかまえることができます。何しろ子犬に取っては初めての体験であるため、最初は嫌がることも考えられます。そのような場合も、家の中であれば落ち着くことができます。そしてリードを引っ張ることで、動きを制するように教えておけば、コマンドの意味がまだわからなくても大人しくなるものです。

ところで子犬を初めて散歩に連れて行く時は、まず家の庭や近くを歩かせるようにします。子犬のうちは理想の散歩時間は30分ほどですので、ゆっくり歩かせて慣れさせるようにしましょう。少し慣れて来たら、ドッグランなどに連れて行って遊ばせるという方法もあります。ドッグランには多くの人や犬がいますので、外には色々なものがあることを覚えさせるにはいい機会です。その後散歩に連れて行っても、むやみやたらに興奮しなくなります。

ただし柴犬は元気なので、散歩の途中で珍しいものを見ると、それが人であれ物であれ近寄って行くこともあります。しかしそれがトラブルにつながる可能性もありますし、急に飛び出したりすると交通事故ということにもなり兼ねません。特に道を渡る時などはリードを引っ張り、やたらに飛び出さないこと、飼い主に近寄って歩くことを教えるようにします。

まとめ

柴犬は飼い主の言うことをよく聞くため、しつけやすい犬であるといえます。そのためには、子犬の頃から色々なことを教えておくのが大事です。自分の名前やコマンド、トイレのトレーニングなどに加えて、リードをつけて引っ張るトレーニングも習得しておきましょう。これによって、やってはいけないことを教え込むことが可能になります。特にある程度大きくなって散歩をさせる場合は、引っ張ることでトラブルを防ぐこともできます。

もちろん最初の頃はまだ慣れませんから、家の中でトレーニングを行い、ある程度理解できるようになってから、外を歩かせるようにします。

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