飼い方・しつけ

柴犬が突然動かない時の理由

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柴犬は走り回るとイメージがぴったりの犬種です。とても古くから日本人と一緒に過ごしてきた経緯があり、生活の中に密着して行きてきました。その時から性質は変わっていないので動いていないとストレスがたまります。できる限り毎日外に連れ出して十分な運動をする必要があるので飼い主になる時にはその覚悟を確認しておきましょう。あまり時間がないので家で飼っているとどんどんストレスがたまりよく吠えるようになります。

休日にドッグランに連れて行くなどの対応も効果的ですので、時間が取れない時には激しく動けるようなところを見つけることも必要です。

柴犬とはかなり古くからの付き合い

日本原産の犬種の中で人気が高いのが柴犬です。その関係は縄文時代から続いていると言われています。日本犬の中では狼に一番近いことがDNA分析によって明らかになっていました。姿を見てもどことなく面影を残しているところがあります。当時は主に猟犬として人間と行動を共にしていたようで、高い身体能力は今でも受け継がれています。進化の過程で大きく2つに分かれた経緯があり、元からいる細面の種類の他に、少し丸顔の愛らしい種類もいて新柴犬や弥生柴犬と呼ばれています。

同じ柴犬でも見た目からして違うので、希望があれば確認しておきましょう。標準的なサイズは40センチ前後で、小型犬の分類に属します。他の小型犬から比べると大きな体ですが、日本犬の中では最も小型になります。はっきりとした定義がないので中型犬として考えられることもあり、不動産などの借り入れの際には注意が必要です。契約前に確認しておきましょう。

被毛は厳しい寒さに耐えられるように硬くて厚い毛の下に柔らかい毛が生えているダブルコートになっていて、保温機能が高い構造になっています。色は赤毛が代表的で、1割程度で黒毛のものがいます。白毛の割合は1割未満と少なく、なかなかお目にかかることができません。また、ごく希に3色が混じった胡麻毛と呼ばれる種類も生まれることがあります。希少な色の柴犬は見つけにくいので、入手できる機会があれば逃さないように注意しましょう。

柴犬を飼う時には運動を続けることがポイント

柴犬は狼に近いと言う事実があるように、その性質は活発で何かあれば駆け回りたいほど動いていることが大好きです。野生の犬として見た方が自然で、飼い犬だからと言って家の中だけで飼うことはできません。運動不足やストレスにならないように散歩は確実に毎日連れて行ってあげましょう。家の中が広いので十分走っていると言う方もいますが、それでは全然足りていません。しっかりと歩き回る必要があります。

だいたい1日1時間程度のコースを巡るのが理想的とされています。もし、一度にまとめて取ることができなければ朝晩の2回に分けて30分ずつでも大丈夫です。距離に換算すると4キロ前後になるでしょうか。電車の一駅を歩くような感覚で考えるとわかりやすいかもしれません。飼い主も体力が続くようであればジョギングをかねて一緒に走ると喜びます。雨が続いたときや忙しくて連れて行ってあげられない時にはストレスが溜まりがちです。

屋根があるコースがあれば理想ですが、なかなか難しいと思います。無理して雨の中を行く必要はありませんが、晴れて外に出られるようになったら少し長めのコースやスピードをつけて負荷を強くしてあげるといいでしょう。それでも走り足りないようならドッグランに連れて行って思う存分走らせてあげると効果的です。普段とは違うスピードで動けるので運動になりストレス発散になります。疲れるまで思う存分走らせてあげれば、満足してくれるはずです。

柴犬を散歩する時に注意すべきこと


柴犬は好奇心が旺盛なことでも知られています。通常犬は縄張りがあるからと同じコースが良いと思われがちですが、柴犬の場合は違います。それだと目新しいものがなく飽きてしまうので、好奇心が満たされません。こまめにコースを変えて変化をつけてあげると新しい発見があり喜びます。でも家の周りで毎回違ったコースを探すのはなかなか難しいと思います。そんな時はいつも通っている反対の歩道を通ってみると新鮮な風景に変わります。

その他同じコースでも逆のルートから回ってみるなどの工夫で十分に新たなコースに生まれ変わります。飼い主にとっては同じコースだから新しいと感じなくても、柴犬にとっては出てくる順番が違ったり、上り下りが変わるだけでも十分に新しいコースになります。それでも問題はないので色々とアレンジしてみると良いでしょう。柴犬は基本的な性格が猟犬なので自立心が高いことも注意が必要です。

保守的な考えもあるので縄張り意識が高く、他人や他の犬がその領域を侵害する時には厳しく接することがあります。何かそのような態度が見られたら注意して対応しないと危険なことになります。季節についても注意が必要です。基本的に寒いところで過ごすことを目的としているので、暑い夏は苦手です。特にアスファルトは熱くなっているのでコースは慎重に選びましょう。できれば公園内などの芝があるようなところや熱くなる前の早朝などに済ませておくと安心です。

散歩中に動かなくなったら要注意

せっかく外を歩いていたのに急に動かないで困ることがあります。あれだけ元気だったのにどうしたのだろう不安になりますが、それにはいくつかの原因が考えられます。まず、気にすべきは恐怖対象があるかと言うことです。これから行く場所で怖い思いをしたことがあると、覚えていてそこに行きたくないと言う思いが動くことを拒否している場合です。その時にはテコでも動かないほど強く膠着しているはずです。

特定の場所がわかれば、抱っこしてあげるなどの対応が必要です。もちろん恐怖対象が排除できれば安心ですが、無理して探るよりもそこに行かない方が精神的負担は少ないでしょう。ただの気まぐれの時もあります。わがままを言って動かないだけなので、いつも同じ場所とは限りません。また、なんども起きることがあります。特にそれほど強く拒むことはなくずるずると引きずられるような状態になります。

主従関係があやふやになっていると起きやすいので、しっかりとしつけをやり直した方が安心です。時期によっては暑すぎて歩けないことも動かない時の理由に含まれます。人よりも低い姿勢の柴犬は強く暑さを感じることや体温調整がうまくできないので、かなりの負担です。夏の時期は少しでも涼しい状態でいられるように工夫が必要です。日傘などで影を作ってもアスファルトの温度は下がらないので注意しましょう。夏になる前に芝生のある公園を見つけておくと良いでしょう。

まとめ

柴犬が突然動かないからと言って、わがままだと思って引きずったりしないようにしましょう。もしかしたら怖い存在があるかもしれません。それが原因で不安が強くなり外に行くことが怖くなってしまうかもしれません。飼い主ともども楽しく過ごせることが一番です。まずはコース選びを慎重に行なって、複数選んでおくことが重要です。状況にあって選べることが余裕につながります。柴犬にとって運動をすることはとても大事な要素です。

なくてはならないことなので、軽視せずしっかりと考えてあげなければいけません。いつでも楽しい散歩を心がけましょう。

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