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柴犬にも反抗期がある

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柴犬は歴史ある日本犬として知られていますが、現在でも多くの家庭で飼われています。古来より番犬や猟犬として活躍してきた犬種であり、立ち耳や巻尾といった姿が特徴的です。飼い主に忠実で従順なイメージがあるかもしれませんが、そんな柴犬が急に言うことを聞かなくなったり、困った行動を取るようになってしまうこともあります。それは柴犬の反抗期かもしれません。

実は犬にも反抗期と呼ばれる時期があり、肉体的、精神的な成長の過程で人間の指示に従わなくなる時期があるということです。そこで犬の反抗期が起こりやすい時期や対処方法などを知っておくと良いでしょう。

柴犬の反抗期はいつからあるのか

柴犬の反抗期の時期や回数は個体差もありますが、大きく分けて3回程度あると言われています。1回目の反抗期は4〜6ヶ月くらいの時期に起こります。犬の3ヶ月くらいまでは社会化期と呼ばれており、いろいろなことを学んで慣れていく時期です。そして、6ヶ月くらいまでの時期を若齢期と呼び、社会化期に学んだことを確認しておくようになるのです。この時期は子犬の自我が芽生えてくる時期です。

いろいろなことに挑戦したり、警戒心や恐怖心も芽生えてくるので吠えるなどの行動が出やすくなります。遊んで欲しくての要求吠えをすることもありますし、知らない人や犬に警戒して吠えることもあるでしょう。トイレをわざと失敗することもあります。1歳半前後になると2回目の反抗期の時期になります。体はほぼ成犬に近づき、体力もついてくるのでいろいろなことができるようになるでしょう。

精神的にも成長していますが、まだ子犬らしい部分も残っているので悪戯をすることもあります。嫌なことされると唸ったり、抵抗することもあるかもしれません。2~3歳くらいで3回目の反抗期があります。この時期になると身体的にも精神的にも落ち着いて成熟してきます。周りも見えるようになり、今までできていたことをやらなくなったり、より我儘になってくる子も多いでしょう。

自我もはっきりしてきますし、他の人や犬への好き嫌いが強くなるため、より吠えるようになる柴犬もいます。

柴犬が反抗期になった時の特徴とは

柴犬が反抗期になるとどのような特徴が見られるのかチェックしておきましょう。この時期の子犬は飼い主より上の立場に立ちたいと考え、指示を無視するようになります。玩具を取り上げると唸ったり、散歩中に好き勝手な行動をして飼い主を困らせることもあるでしょう。また、この時期の柴犬は群れを意識するようになります。家族の中で自身のポジションを確認し、できるだけ優位に立とうとするのです。

ちなみに、この時期にきちんと対応しないと問題行動が増えるようになるので注意しましょう。子犬は反抗期に入ると縄張りを主張するため、マーキングをするようになります。室内では臭いをつけるため、カーペットやマットなど布の上にわざと排泄をすることもあります。また、犬の排泄は散歩中に1回で十分であり、それより回数が多い場合はマーキングの可能性が高いです。反抗期になると以前まではできていたトイレが急にできなくなることもあります。

トイレの失敗も飼い主に対する柴犬の反抗であり、どこまで許されるのかを試すためにわざと失敗しているのです。柴犬の子犬は反抗期に入ると無駄吠えも多くなります。ちょっとした物音や知らない人などに反応し、吠えるようになったら反抗期かもしれません。無駄吠えをする理由は飼い主より優位な立場に立ちたいと考えているためです。犬の反抗期はいつまで続くのかについては個体差もありますし、飼い主の対応によっても変わってきます。

1ヶ月程度で落ち着くこともあれば、数ヶ月続くこともあるので根気よく対応していきましょう。

反抗期の柴犬への対処方法について


柴犬が反抗期になったらどのように接したら良いのか分からないという人もいるかもしれません。大変な時期だからこそ気をつけて対処していく必要があります。柴犬が反抗してきても焦らず、落ち着いて今までと落ち対応していきましょう。要求吠えに対して反応したり、唸るので引いてしまうというのは良くありません。柴犬は自信の要求が通ると判断し、さらに吠えたり唸るなどの行為がエスカレートしてしまいます。

そのため落ち着いて対処し、要求に対しては無視していく方法が効果的です。唸ってきたら無理に戦うのではなく、おやつなどを使って落ち着かせるようしましょう。柴犬が指示の無視やトイレの失敗、無駄吠えといった問題行動を起こした場合、短く大きな声で叱り、根気よく言い聞かせてしつけをすることが大切です。ちなみに、叱る時は柴犬が混乱するのを防ぐため、家族で同じ言葉に統一するのがおすすめです。

きちんと言うことを聞けた時は褒めてあげるようにしましょう。反抗期になると子犬は我儘になりますが、また最初からトレーニングをやり直す気持ちで接してあげましょう。ちなみに、強く叱りすぎると逆効果となり、反抗期をより悪化させてしまうこともあります。柴犬の反抗期といっても体と心のバランスがずれていることが原因だったり、もっと構って欲しいという気持ちの表れであることが多いです。

そこで身体的にも精神的にも満足させてあげることにより、柴犬が反抗的な態度を取ることも少なくなるでしょう。

反抗期の柴犬との接し方に注意する

柴犬の子犬が反抗期になったら接し方に注意が必要です。気をつけないとさらに我儘になってしまうこともあるので注意しましょう。最も重要なことは動揺をしないということです。急に柴犬が反抗的な態度を取ると驚いてしまうかもしれませんが、飼い主の動揺は犬にも伝わってしまいます。反抗期が酷くなることもあるため、落ち着いて堂々とした態度で接するようにしましょう。また、反抗期の柴犬は甘やかさないことも大切です。

甘やかしてしまうと反抗期が長引いてしまうこともありますし、主従関係が崩れて飼い主の指示を全く聞かなくなることもあるので注意が必要です。成犬になってからも悪い習慣が身についてしまうことがあるため、いけないことはいけないときちんと教えてあげることがポイントです。噛みつきや公共の場での無駄吠えなどはすぐに叱ってやめさせるべきですが、それ以外の行動はあまり叱らないことも重要です。

子犬にとっては叱られたことも構ってもらえたと勘違いしてしまいますし、余計にその問題行動を繰り返すようになることもあるのです。また、叱られ過ぎると人間に怯えるようになったり、ストレスになってしまうこともあるので注意しましょう。反抗期の柴犬が問題行動を起こした場合、基本的には無視をするのがおすすめです。反抗しても何も起こらないと分かれば、柴犬は次第に問題行動をやめるようになるのです。

しかし、実際に柴犬が反抗期になると言うことを聞かなくなりますし、悪戯やトイレの失敗が増えるので困ってしまうこともあるでしょう。その場合はプロのトレーナーに相談するという方法もあります。

まとめ

犬というのは本能的に集団の中のリーダーに立ちたいと考えています。個体差はありますが、人間と同じようにほとんどの柴犬に反抗期はあります。全くいうことを聞かなくなることもありますし、どんなことにでも反抗してきて大変だと感じている飼い主も多いでしょう。しかし、この時期は柴犬にとって重要な成長の機会であり、今までと同じように落ち着いて対応することが大切です。

動揺するとそれが犬にも分かってしまいますし、さらに我儘な犬に育ってしまうことがあるので注意しましょう。柴犬の成長段階をしっかりと理解し、信頼関係を作り直していくことが大切です。

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