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柴犬にとって最適な散歩の回数

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柴犬の歴史は縄文時代から続くと言われています。日本で長く人間とともに暮らしてきた犬種であり、現在では海外でも人気が高くなってきています。凛々しい顔立ちや忠実で勇敢な性格が柴犬の魅力と言えるでしょう。縄文時代には鳥や小動物の狩猟の際に働き、その後も狩猟犬や番犬として働いてきました。柴犬は忠実で従順という言葉がぴったりな日本犬です。

リーダーとして認めた飼い主や家族に対して献身的な姿勢を見せてくれますし、信頼関係をきちんと実感することができるのです。体も丈夫で病気のリスクは少ない犬種ですが、健康を維持するためには散歩の回数や時間などを知っておく必要があります。

柴犬の散歩の最適な回数や時間とは

柴犬は日本国内で飼育されている日本犬種の中では最も数が多いとされています。日本の山岳地帯で鳥や小動物を取る猟犬として活躍してきた犬であり、俊敏で活発に動き回ることができます。山の中を自由に駆け回る高い運動能力を備えているため、体力を発散させるためにも毎日しっかり散歩をさせましょう。そうすることで筋肉や骨格などを健全に保つことに繋がります。また、毎日の散歩は柴犬の探究心や好奇心を満たすことにもなりますし、大好きな飼い主と一緒に過ごせる時間でもあります。

そのため多くの柴犬は散歩が大好きなのです。柴犬に必要な散歩の目安を距離で考える人もいますが、距離ではなく時間や質で考えた方が良いでしょう。質の良い散歩をするためにはコースを毎回変えてみたり、土や草があるところを歩かせたりするのがおすすめです。また、ずっと歩き続けなくてはいけないというわけでもありませんし、散歩の途中で休憩しても良いでしょう。公園のベンチで座りながら体を撫でてあげるだけでも犬にとっては楽しい時間です。

他にも周りの臭いを嗅がせてあげたり、自身の臭いを残そうとする欲求を満たしてあげましょう。柴犬の散歩の回数は1日2回が理想と言われています。1回あたりの時間は20~30分程度が良いでしょう。一度に長い距離を歩くと柴犬も人間も疲れてしまいます。また、行く時間帯を決めてしまうと飼い主の都合が悪い時でも、時間に合わせて犬が散歩に行きたがるようになります。その時間に行けないと吠えて要求するようになってしまうこともあるため、厳密に時間を決めない方が良いかもしれません。

柴犬に外を歩かせる時のポイント

柴犬の散歩はいつから始めればよいのかということですが、全てのワクチン接種が完了する4ヶ月頃からスタートするのがおすすめです。子犬をいきなり外に出すのではなく、まずは室内で歩かせる練習をしてみましょう。室内で首輪やリードに慣れるところからスタートし、一緒に歩く練習をしていくことがポイントです。室内で首輪やリードを付けて歩くことに慣れたら、家の近所を歩かせてみましょう。

いきなり賑やかなところへ連れていくと犬が怖がってしまうこともあるため、最初は静かなところから慣れさせることが大切です。犬の反応を見ながら少しずつ慣れさせていきましょう。犬が散歩を嫌がる場合、まずは抱っこして家の前を歩いてみるのがおすすめです。また、公園のベンチで過ごすといった方法も良いでしょう。散歩に慣れさせたいという場合、外の世界の音や臭いを感じさせることがポイントです。

しかし、その場合も犬がパニックになってしまうことがあるため、逃げ出さないように首輪やリードをしっかり装着することが重要です。散歩は一般的に犬が飼い主の横や後ろを歩くのが良いとされています。必ずしも徹底する必要はありませんが、犬が飼い主を引っ張って歩いていたらお互いが疲れてしまうでしょう。そのため歩く練習をし、犬と飼い主がお互いに楽しく歩けるようにすることがポイントです。

犬がいつも飼い主を引っ張って歩いている場合、散歩とはそういうものだと勘違いしてしまいます。まずは引っ張っても進まないことや飼い主について歩く方が楽しいと教えるようにしましょう。

柴犬の散歩は時間帯も注意が必要


夏場の散歩は時間帯に注意が必要です。柴犬の散歩の回数は2回が適切ということですが、1回目は早朝の涼しい時間帯、2回目は日が沈んで地面の熱が冷めた時間帯に出るようにしましょう。熱い時間帯に出てしまうと熱中症のリスクが高まってしまいます。また、大雨や台風などで散歩に出られない場合、部屋の中で遊ばせるなどの工夫も大切です。その場合は部屋の中で誤飲や悪戯されたら困るものを片付けるようにします。室内を走らせたり、ボール遊びをするだけでも運動になります。

柴犬は綺麗好きなので部屋を汚したがらないと言われています。排泄は外でしかしないという犬もいるかもしれませんが、根気よくしつけをすれば室内でも排泄できるようになります。室内で排泄ができれば猛暑や台風、大雨の日も安全です。日本犬の柴犬は独立心があり、頑固な面を持っていることが特徴です。歩いている途中で急に方向転換をしたり、立ち止まって動かなくなることもあるかもしれません。

人通りの多い道や狭い道で急な方向転換をすると周りの迷惑になったり、事故に繋がることもあります。そのため柴犬が主導して歩くのではなく、飼い主が主導して歩くように心がけましょう。時には変化に富んだコースを歩くというのもおすすめです。アスファルトで舗装された道路ばかりではなく、土の上や草の上、舗装されていない道を歩くのも柴犬にとっては楽しいでしょう。走ることが好きな犬の場合、広い公園や河原などでロングリードを装着させて遊ばせるのもおすすめです。

柴犬が散歩に行きたがらない時は

柴犬の中には散歩嫌いという子もいるかもしれません。その場合は克服するための方法を考えてみましょう。まずは飼い主と一緒に行動することが楽しいと思えるように工夫することがポイントです。犬が喜びそうな静かな広い公園に行き、自然を感じながら歩いたり、臭いを自由に嗅がせてあげると良いかもしれません。柴犬の中には神経質で臆病な性格の子もいます。そのような犬の場合は無理に外を歩かなくても良いでしょう。

飼い主の隣で外の景色を眺めているだけでも気分転換になりますし、リラックスした時間を過ごすことができます。食べることが好きな犬の場合、特別なおやつを袋から出し、散歩の途中でトレーニングをしながらあげてみると良いかもしれません。また、人間と犬用のお弁当を持って公園に行き、ベンチに座って一緒に食べるというのもおすすめです。食後はゆっくりと休憩してから、家まで歩いて帰るようにしましょう。

ボール遊びが好きな犬の場合、散歩の途中に特別なボールで遊んであげるという方法もあります。散歩に行けば大好きなボール遊びができるということで散歩が好きになるかもしれません。また、毎日同じコースだと犬も飽きてしまうことがあります。そこで時々コースを変えて散歩するという方法もあります。新しいコースなら再発見することもありますし、他の犬と出会える可能性も高まります。基本的には変化に富んだ散歩コースが良いのですが、老犬や病気のある犬の場合は慣れたコースの方が安心できるかもしれません。

まとめ

柴犬は運動量が多く、感受性が豊かな犬種です。そのため柴犬にとって散歩はとても重要な時間ですし、毎日充実した運動ができるように心がけましょう。きちんと運動をさせることで大切な愛犬が心身ともに健康でいられるようになるのです。柴犬は運動量が多いため、ただ長く歩くのではなく、短時間でも内容の濃い散歩をしてあげるのがおすすめです。しかし、柴犬は意外と繊細で神経質な面もあり、大きな音が苦手と言われています。

夏場の花火や雷に驚いて急に逃げようとすることもあるため、飼い主が落ち着いて対応してあげることがポイントです。

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