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柴犬の昼寝の豆知識

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柴犬が昼寝をしている様子を見ると、幸せな気持ちになりますが、長時間昼寝をしていたり、すぐにごろっと寝ていたりすると、「体の調子が悪いのかな」と心配な気持ちになってきます。犬はもともと狩をする動物でした。獲物を狙いやすい夜に行動する方が都合がよいので人間のように、夜寝るという習慣がありませんでした。そのため昼寝をして体を休めていましたが、人間のペットとして一緒に生活するようになり、人間の生活に適応して夜長い時間寝るようになったといわれています。

しかし、日中に寝る性質が根強く残り、昼寝をしていることが多いと言われています。

柴犬の睡眠時間と眠りのパターン

人間に深い眠りと浅い眠りがあるように、柴犬にも深い眠りと浅い眠りがあります。しかし狩をする動物であったため、自らも襲われることがあり、眠りの大半が浅い眠りである必要性がありました。また狩は多くのエネルギー量が求められるため、体力を温存し体を休めるためにも、活動の合間にいつでも眠る習性が身についたと考えられています。人間の睡眠時間の80パーセントは、深い眠りといわれていますが、柴犬は80パーセントが浅い眠りです。

昼寝をしていてもちょっとした音に敏感に反応して、すぐに起きて吠えるのは、この習性のためです。だからこそ番犬の役目を果たすことができるともいえます。人間の睡眠時間の平均は8時間程度ですが、犬は10時間程度とされている調査もあります。好奇心旺盛でよく動き回る子犬や体力の衰えのある老犬は、さらに長く眠るそうですが、1日24時間のほとんどを睡眠時間にあてているので、いつも犬が寝ているように見えるのです。

もちろん人間の睡眠時間には個人差があるのと同じように、柴犬にも個人差があります。そして、元気な人がストレスでずっと寝続けているのと同じように、柴犬にも引っ越しなどで適応するのが難しく、疲労を感じていつも以上に睡眠時間が長くなることもあります。糖尿病や感染症などの病気のために睡眠時間が長くなっていることもあるので、おかしいと感じたらかかりつけの獣医さんに相談することがベストです。

日本犬の柴犬が海外で人気の理由

柴犬は日本犬の一種です。天然記念物にも指定されていて、国内で飼われている犬の80パーセントを占めているといわれています。海外でも「SibaInu」と呼ばれ、人気があります。オオカミに似た原始的な姿も残しながら美しい小型犬であることや飼いやすい性格が人気の理由です。柴犬は日本人と共に生活をしてきたので礼儀正しい性格や状況に応じて節度ある振る舞いができるという良さがあります。きれい好きな性質も好まれる理由です。

人との距離感も程よく、必要以上にはまとわりつかないので長く付き合うことができます。柴犬は毛の一本一本に濃淡があって、奥行きのある毛色が味わい深いです。国内でも海外でも一番人気があるのは赤毛です。日本での狩猟は一人の猟師に一頭の犬というスタイルが主流でした。外国のように複数の犬がそれぞれの役割をもって猟をするのとは違い、一頭の犬が探すことや追い回したり回収したりする作業を全てするので、高い運動能力や考察力と主従の信頼関係が求められます。

柴犬が昼寝の合間にふと鋭いまなざしを見せるのは、猟犬としての歴史の名残ではないかと感じさせてくれることもあります。来客には警戒しても、信頼した相手にはくるくる表情も豊かに変え、黒い瞳に喜びの気持ちを素直に表わしてくれます。筋肉質の体格や軽快な動きができ、野性的な警戒性と人間への信頼感という柴犬の特徴から、熱心に愛好している人や愛好家のグループも国内外にあります。

柴犬の特徴である短毛と立ち耳と巻尾


柴犬は、まっすぐで硬いトップコートと柔らかく縮れたアンダーコートの二重被毛で、年2回毛が生え替わります。短毛のため、トリミングに手間がかかりませんが、たくさんの抜け毛があります。昼寝から起きて動くと、毛がばさっと抜けていてびっくりすることもあります。昼寝中も、聞き耳を立ててぴんと耳を立てたりぴくっと動かしたりする仕草も愛らしいです。耳をそらして口を大きくあけると笑っているように見えますが、暑かったりパニックになったりしていることもあります。

散歩中に、耳を前に倒して口元や全身に力を入れているときは攻撃のサインです。また、くるんとしっぽが巻いているのも柴犬の特徴ですが、しっぽにも犬の感情が読み取れて愛らしいです。昼寝中にも、ぐっすり寝ているようですが、しっぽを誰かに触られたらすぐに起き上がり、警戒心が強いことを伺わせます。テンションが高いときはしっぽを激しくふります。家に帰ってきたとき、柴犬におもいきりしっぽを振られると、うれしくなってたまらない気持ちがこみあげてきます。

しっぽの高さが高い時は喜びだけでなく攻撃や威嚇も考えられるので、声や表情からも読み取ることが大切です。以前、長期の出張で家に帰れないことがありましたが、そんな時でも帰宅するとちゃんと覚えてくれていて、遠くからでも喜んで見付けてしっぽをふってくれていました。しかし、ものすごくおしゃれをして変身して香水も変えたときは、しばらく気づかず攻撃的に吠えてしっぽを激しくふってきたこともあります。名前を呼びかけるとすぐに気づいて、喜びのしっぽの振り方に変わりました。

柴犬の成長段階としつけのポイント

生後1ヶ月までの柴犬は母犬とべったりですが、1ヶ月を過ぎると子離れが始まります。3ヶ月から半年までの間のしつけによって、その後の問題行動がきまるといわれています。この時期は社会性を身につける大切な時です。3ヶ月ころから散歩をはじめ、夜寝て朝起きる人の生活に慣らし、首輪やリードにも慣らしていきます。車にも抱っこして徐々に乗せていきます。生後6ヶ月でオスはマーキング、メスは生理が始まります。人間でいえば大人への階段である思春期の時期です。

主従関係をはっきりさせて、やたらに吠えたり飛びついたりすることをコントロールしていく必要があります。昼寝をしていても、ちゃんと番犬のようにできたらほめてあげるようにすると、留守番もしっかりできるようになります。一歳半になると立派な成犬に成長しています。柴犬はきれい好きなので成長に伴い、散歩の時に外で排泄しようとすることがあります。そうすると、大雨の日でも散歩に行かないと排泄しようとしなくなり、飼い主さんにとっても柴犬にとっても心身両面への負担が大きくなります。

室内にもトイレ用のスペースを設け、安心できる環境を整えていく工夫が大切です。食事の回数や量も決めて健康に生活させることも、大切です。ほしがるからといって、いくらでも与えてしまうと、おなかをこわしてしまい、大きな病気にもつながりかねませんし、コントロールがきかなくなって問題行動にもつながります。

まとめ

柴犬との生活は、優しさやぬくもりをもたらせてくれます。犬を飼うことは良いことを受け取るだけでなく、与えることや世話をすることも含まれ、しつけも大切になります。いつも言うことをきくだけではないので大変に感じることもあり、あれと不思議に思うこともありますが、昼寝ばかりしているように見える柴犬もルーツをたどれば特性であり、チャーミングな姿や性格も、柴犬と人々とのこれまでの歴史が創りあげてきたものともいえます。

各々の柴犬に個性がありますが、大切なパートナーとしての信頼関係を築き、楽しく元気に生活していきたいものです。

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