飼い方・しつけ

柴犬のしつけはリーダーシップがコツ

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柴犬を飼うようになったらいろいろなしつけが必要になります。主従関係を重んじる犬種だからこそしっかりとしておかないとあとで言うことを聞かないなんてトラブルになってしまいます。コツを覚えればそんなに大変なことはありません。海外では日本と違って飼う前にしつけのセミナーを受けなければいけない国もあります。命を育てるわけですから当然と言えばそうかもしれませんが、日本ではまだまだそのような文化がありません。

愛犬を大事に思うのであれば甘やかすだけでなく、お互いが快適に安心して過ごせるように秩序のある飼育環境を構築しましょう。

しつけるために怒ると叱るの違いを理解

人間もそうですが、正しい行いをして欲しいときに必要なのがしつけです。間違っていることを理解させて、正しいことを覚えてもらうことが目的です。そのためには何が間違っていたのか、何が正しいことなのかをわかってもらう必要があります。そこで理解しておかなければいけないのが、怒ると叱るの違いです。何か思ってもいないことが発生して、不都合や被害を受けたとき、人は感情が高まり怒鳴りたくなります。それが怒っていると呼ばれる状態です。

つまり感情的になって自分の不満を強く主張しているだけでしかありません。そのため怒ると言う行為は一人でもできます。ただ感情を荒ぶらせて落ち着かない状態になっていれば良いからです。これによって解決するのは、気分が晴れることぐらいしかありません。怒られた相手は恐怖を感じるか同じように不満を募らせることになります。それでは何の解決にもなっていません。叱ると言う行為はどうでしょうか。相手に対して間違いを正すことを目的としていて、感情は関係しません。

このように叱るは一人ではできません。相手に対して説明して理解度を確認することが重要です。飼っている柴犬に正しいしつけを行うときにはしっかりと叱ることが重要です。柴犬も頭ごなしに怒られるよりも、何が悪くてどうすればよかったのかを理解した方が、後から気をつけることができます。原因と正解を必ず伝えてあげることがしつけのコツになります。

柴犬を飼い始めた時のしつけのコツ

柴犬を飼い始めて少し大きくなると必要になるのがトイレのしつけです。柴犬は外で走るのが大好きなので、外でやれば良いから必要ないと思われるかもしれません。それは大きな間違いで、雨が続いた時に室内でトイレができないので困ることがよくあります。まずは室内でできるようにして、外でもできると言うのが理想です。トイレトレーニングは、サークルなどを使って専用のスペースを作って行います。

こまめに変えることができないので、成犬に実際に使って欲しいところに設置しましょう。また、普段いるお気に入りの場所は、避けておいた方が良いでしょう。好きなところとトイレが一緒だとどこでも良いと勘違いされるかもしれません。床のくんくんと嗅ぐような仕草やじっとしていられないで小走りしている時、前足で踏んばってお尻を回すような時は、トイレに行きたい合図かもしれません。サークル内に誘導してしばらく様子を見てあげましょう。

だからと言ってジロジロ見ているとしにくいので、気にしてあげるぐらいの気持ちで接します。そして上手にできたらしっかりと褒めてあげます。この時はおやつをあげても構いません。正しいことをしたと覚えるぐらいに対応します。最初のうちはうまくできなくてサークルの外でしてしまうことがあります。その時は叱るのはやめて、黙って片付けましょう。怒ってしまうと場所ではなく行為が悪かったと勘違いして、排泄できないようになってしまいます。

安全に外出するための柴犬へのしつけのコツ


柴犬と言えばお散歩です。元気に走り回る姿は清々しくて見ていて飽きません。ただし、交通量の多いところや段差があるようなところなどは怪我をする危険があるので注意が必要です。でも、一度走り出すと追いつけない恐れがあります。気がついたら大変なことになっていたなんてことがないようにしっかりとしつけをしておきましょう。散歩をしつけるときに重要なのがリーダーウォークです。この場合のリーダーとは飼い主のことです。

主従関係を重んじる柴犬にとって、リーダーの命令は絶対です。散歩の時でもリーダーがいればその指示に従います。この方法を覚えることで、危険な場所に近づかせないことができるので、必ず覚えさせましょう。最初は家の中や危険じゃない少し広いところで練習します。できるだけしっかりしたリードを取り付けて短く持ちます。そして歩き始めて、飼い主が止まったら一緒に止まるようにします。もし、そのまま行こうとしたらリードを引っ張って止めます。

また、勝手に動き出そうとしたらリードで抑えて止めましょう。必ず行動が一緒になって、飼い主が先に動き出すことを覚えさせます。止まるときに「マテ」や「トマレ」、「ストップ」などのコマンドを使うと声の誘導ができるようになります。歩き出す時も「ゴー」や「イクヨ」と声を変えてあげると気持ちの準備ができて従いやすくなります。リーダーウォークで上下関係をしっかりと理解させましょう。

柴犬の噛み癖がひどい時のしつけのコツ

2歳ぐらいになると成犬に近くなりいろいろなことに興味を持つようになります。そこで気をつけなければならないのが、主従関係です。柴犬は非常に賢く、誰に従うべきかを常に考えています。もし自分がこのグループで一番上だと勘違いしてしまうと、大変なことが起こります。耳を触れてしまったときも噛みつかれし、愛犬にブラッシングしようと思ったら噛みつかれるなんてこともあります。

成犬ほどの大きさになるとふざけて噛まれてもお大怪我になることがあるので注意が必要です。噛み癖がついてしまう原因のひとつに飼い主の立場の誤認があります。柴犬もリーダーだと認識している人に牙を剥くことはありません。つまり、自分よりも下の立場の者に礼儀を教えているつもりなんです。威嚇のつもりで行なっているので本気で噛むことはありませんが、やめさせたい癖であることは変わりません。噛み癖がついてしまった柴犬に必要なしつけはリーダーの再認識です。

最も効果的なのはリードウォークによる散歩ですが、マズルコントロールと呼ばれる方法も良いと言われています。柴犬が噛み付いてきたら、口が開かないように握って「ダメ」や「ノー」と言った禁止ワードをすぐに言うようにします。少し強めに発音していつもと違うことをわからせます。できるだけ同じ言葉で叱るようにしましょう。これを繰り返すことで、いけないことだと理解すると同時にリーダーが誰かと言うことを再認識させることが可能です。

まとめ

柴犬にしつけが重要と言うことは理解できたと思います。どの犬でも同じようにルールを守ることは大切ですが、主従関係を重んじる柴犬にとっては、甘やかしが大きな誤解となりコントロールできない状況になる恐れがあります。成犬になってからでは時間がかかるのでなかなか修正することが難しくなります。2歳までにはしっかりと覚えこませて、正しい行動ができるようにしてあげましょう。

特に噛み癖ができてしまうとお互いにうまく接することができなくなってなかなか改善できないこともあります。どうしても怖くて対応できない時にはプロにお願いしてみるのも重要です。

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