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柴犬が舐める理由を知る

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柴犬は天然記念物に指定されている日本犬の一種であり、飼い主や家族に対して忠実で従順な性格が特徴です。賢いので訓練もしやすいですし、健康的で病気にかかりにくいことも特徴です。短毛なのでブラッシングも簡単ということですが、柴犬が自身の体を舐めてくる時には何か理由があるのかもしれません。また、柴犬は普段の生活の中で人間の顔や体、地面などさまざまな部位を舐めることがあるでしょう。

人間を舐めているのは主に愛情表現と考えられますが、実は場所によって意味合いが変わってくるとされています。柴犬がいろいろなところを舐める理由を知っておきましょう。

柴犬が舐める理由について知りたい

柴犬を飼っている人なら犬はよく舐める動物だと知っている人が多いかもしれません。犬は飼い主や家族を舐めることがあり、その場所はさまざまです。これは柴犬からのメッセージであることを知っておきましょう。犬は気になるものを舐めたり、口に入れたりすることで対象物の情報を読み取るという習性があります。犬に新しい玩具や食べ物を与えると、とりあえず口に入れるのが分かるでしょう。これは口に入れることでそれが一体何なのか調べようとしているのです。

人間の場合は手で触って確かめますが、犬は人間のように器用に手を使うことができません。そのため口を使って確かめる必要があるのです。人間の場合は会話でコミュニケーションを取ることが一般的ですが、犬は言葉を話すことができません。そのため舐めるという行為で相手に意思を伝えようとしているのです。柴犬が人間を舐める場合、場所によって込められたメッセージが異なります。

柴犬が伝えようとしていることを理解できれば飼い主としても嬉しいでしょうし、愛犬との絆も深まるでしょう。長年暮らしているから柴犬の考えていることが分かるという飼い主も多いかもしれません。とても理想的な関係ですが、そのような関係になりたいなら犬のボディランゲージを理解することが大切です。柴犬は人間のさまざまな部位を舐めることがあります。しかし、最も舐めるのは顔や手などでしょう。

愛犬からのメッセージ性が強い場所とも言えるため、その理由を知っておくのがおすすめです。

柴犬が人間を舐める理由について

柴犬が飼い主や家族を舐める場合、部位によって意味が微妙に異なります。口を舐める時は親愛の気持ちが込められていることが多いです。犬が嬉しそうな表情で尻尾を振っている時はそのような気持ちであると考えられます。飼い主が帰宅した時に顔中舐め回して歓迎する柴犬もいるかもしれません。柴犬が口を舐める時はリーダーへの敬意を表していることもあります。犬はもともと集団で行動する動物であり、相手の口元を舐めて挨拶をします。

信頼する飼い主の口元を舐めるのも犬の習性によるものであり、柴犬が口元を舐めてきたら犬と良い関係を築けている証拠と考えましょう。柴犬はお腹が空いた時にも飼い主の口元を舐めることがあります。これは子犬時代に母親からご飯をもらう時に口元を舐めてアピールしていたことの名残です。柴犬が飼い主の手を舐める時は遊んで欲しいのかもしれません。犬は飼い主に一緒に遊んでもらうのが大好きです。

飼い主を見ながら手を舐めたり鼻先で突いてきた時にはたくさん遊んであげましょう。柴犬が足を舐める時、手と同じで遊んで欲しいのかもしれません。また、人間の足の臭いが好きで舐めてしまう犬もいます。人間にとっては臭いかもしれませんが、犬にとっては大好きな臭いということも多いです。柴犬は飼い主の鼻や耳を舐めることもありますが、これは分泌液のしょっぱい味が好きなためです。よく鼻や耳を舐められる場合は身だしなみに気をつけた方が良いかもしれません。

柴犬が自身の体を舐める理由について


柴犬は自身の手先や足、お腹などを舐めることもあります。この行動にもさまざまな気持ちが隠されているので知っておくのがポイントです。皮膚が赤くただれるほどに足を舐め続けていたら注意が必要です。これはストレスが溜まっていることが原因かもしれません。犬はストレスが溜まると強迫神経症という病気になり、自傷行為に走ってしまうことがあるのです。そのうち舐めることが癖になり、皮膚の状態が悪化してしまうこともあります。

また、舐める代わりに手先や尻尾を血が出るまで噛み続けることもあるので注意しましょう。人間が手遊びをするの同じように暇つぶし目的で手先や足を舐めてしまう柴犬もいます。手を舐めながら上目遣いで飼い主を見ている場合、退屈で遊んで欲しいと感じているのかもしれません。しかし、体を舐めた時にいつも構ってあげるとそれが癖になってしまうこともあります。そのため舐めている間はできるだけ犬を無視し、舐めるのをやめてから構ってあげるようにしましょう。

柴犬は体のどこかに痛みや痒みなどのトラブルがあり、気になる場所を舐めてしまうこともあります。特定の部位を舐め続けている時は何らかのトラブルが生じていることも考えられます。すぐにやめる場合はちょっと気になっただけかもしれませんが、しつこく舐めている場合は注意して観察しましょう。数日間続けて同じ場所を舐めている場合、一度病院に連れていった方が良いかもしれません。

柴犬は地面を舐めてしまうこともある

柴犬は飼い主や家族、自身の体だけでなく、地面や床を舐めることもあります。人間からすると汚いように感じるかもしれませんが、きちんと理由があることを知っておきましょう。理由が分かればやめさせることもできます。犬が地面を舐める場合、主にストレスや食べ物の匂いにつられてということが主な原因です。犬は緊張している時や不安を感じている時、自身を落ち着かせようとして地面を舐めることがあります。

ちなみに、この行動を叱ったり、無理にやめさせようとするのは良くありまあせん。余計にストレスが溜まる原因にもなるため、別の方法で犬の気を逸らしてあげましょう。食事の時にうっかり食べこぼしを床にこぼしてしまうこともあるかもしれません。そのままにしておくと匂いに気づいた犬が床を舐め回してしまうことがあります。床を舐めている時は栄養が不足していたり、空腹状態になっていることが考えられます。

食べ物を求めてフローリングの床を舐めた場合、衛生的にも良くありませんし、犬にとって有害な食べ物が落ちている可能性もあるので注意しましょう。食べ物をこぼした時にはできるだけ早く拾い、犬に舐めさせないようにすることが大切です。食べこぼしの拾い食いやストレスなどがきっかけとなり、床を舐めることが癖になってしまうこともあります。地面や床を舐めてしまうと危険物の誤飲などに繋がることもあるため、犬が地面を舐める原因を取り除くようにしましょう。

まとめ

柴犬が人間や自身の体を舐める時にはさまざまな感情が隠されています。これは犬にとって重要なコミュニケーション手段であり、愛情表現の他にもいろいろな意味があることを知っておきましょう。犬は言葉を話すことができませんが、舐めるという行動によって飼い主に気持ちを伝えようとしているのです。しかし、犬の口内には人間にも感染する恐ろしい細菌が潜んでいる可能性があります。

これは粘膜や傷口から感染する病気であり、犬に口元などを舐めさせるのはあまり良くないとされています。そのため愛犬とは程々にスキンシップを図るようにしましょう。

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