飼い方・しつけ

柴犬がリードを引っ張る時のしつけ

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柴犬は縄文時代から日本人とともに生活してきた犬種です。凛とした姿や主人に忠実な性格が人気の理由ですが、柴犬と楽しく生活するためにはきちんとしつけをすることも大切です。子犬の頃のしつけがきちんとできていなかった場合、成長してから言うことを聞かなくなってしまうこともあるので注意しましょう。散歩は柴犬のペースに合わせて行っているという人もいるかもしれません。

しかし、犬が主導権を握ってリードを引きながら歩いている場合、いざという時にコントロールができなくなって怪我や事故に繋がるかもしれません。楽しく散歩をするためにも適切なしつけを行っていきましょう。

柴犬がリードを強く引く理由とは

散歩の際に柴犬がリードをぐいぐい引くので悩んでいるという飼い主もいるかもしれません。犬が引っ張ってしまうのはいくつかの理由が考えられます。まずは犬が主導権を握っているということが挙げられます。柴犬が引っ張るままに歩かせてしまった場合、犬は飼い主を引いて歩くのが散歩だと認識するようになってしまいます。犬は立場が上の者が先に歩くという習性があるため、犬を先に歩かせている場合は注意が必要です。

自らをリーダーだと勘違いしている場合、しつけ全般が難しくなってしまうでしょう。反対に厳しいしつけでストレスが溜まっている場合、ストレスから逃げるために引っ張ってしまうこともあります。犬は散歩中でも臭いを嗅いだり、立ち止まったりしながらゆっくり歩きたいものです。それを無理にやめさせようとするとストレスが溜まってしまうこともあるので注意しましょう。犬は首に圧力がかかると反射的に反対方向に力が入るということです。

つまりリードを後ろに引っ張ると犬は前屈みの姿勢になってしまうということです。これは抵抗反射と呼ばれるものですが、飼い主が強く引くことが原因で抵抗反射をしてしまうこともあるのです。好奇心旺盛な柴犬は飼い主より先に歩こうとすることもあります。特に子犬や若い犬に多いのですが、犬の気の向くままに任せてしまうのは良くありません。柴犬が若いうちからきちんとしつけを行い、飼い主の隣を静かに歩けるようにすることが大切です。

リードの間違った使い方について

柴犬にリードを付けた瞬間、飼い主と犬との心の繋がりがなくなってしまうということがあります。これは飼い主の中でリードが犬をコントロールするための道具になってしまっている証拠です。実際に柴犬を自由にさせている時は名前を呼んで近くに来させますが、繋がれている時は無理に引き寄せるだけという飼い主が多いでしょう。

いろいろな場所の臭いを嗅ごうとする犬を引きずって連れて行ったり、他の犬と挨拶をしたがる犬を離れさせる時などに強く引くという飼い主もいるかもしれません。柴犬が散歩の時に引っ張ってしまうのは、飼い主がリードを犬の行動を制限する道具として使っていることが原因です。引っ張られたら引っ張り返すというのは無意識的なものですし、綱引きをしながら散歩をしているとお互いに疲れてしまいます。

しつけとしての効果がないことはもちろん、問題行動を引き起こす原因にもなるので注意しましょう。ペットショップやホームセンターではいろいろな種類のリードが販売されているため、どれにしたら良いのか迷ってしまうかもしれません。散歩というのは飼い主と柴犬が一緒に歩くことが最大の目的であり、あまり長すぎるものは選ばないようにしましょう。逆に短すぎるものを選ぶのも良くありません。

リードは緩く持ち、柴犬の判断で飼い主の傍を歩かせるようにすることが大切です。散歩の訓練をしている時には犬に刺激を与えるため、1~1.5mくらいの長さのもがおすすめです。

柴犬と楽しく散歩をするために重要


柴犬をスムーズに散歩させるためにはリードを正しい方法で使うことが大切です。日本では犬を繋がずに散歩することはできないため、必ず繋いで外に出す必要があります。きちんとしつけができている場合、柴犬はどんな時でも飼い主とコミュニケーションを取ることができます。飼い主はしつけの基本である主従関係を築くことが大切です。主従関係ができていないと散歩の時も柴犬は好き勝手に歩いてしまいますし、道具に頼った扱いになってしまうのです。

結果として犬も人もコミュニケーションを取るという意欲をなくしてしまいます。柴犬と楽しく散歩をしたいなら、リードは必ずたるませた状態を保つことがポイントです。柴犬に何かを伝えたい時は一瞬だけ強く引きましょう。鞭を打つような感じで刺激を与えていきます。柴犬は首に一瞬だけ刺激を受け、不快に感じるでしょう。犬が飼い主に意識を向けたらそこで何をして欲しいのかを伝えます。

近くに来て欲しいのか少し待っていて欲しいのかなど、状況に合わせた指示を出してあげましょう。柴犬が指示に従わずに歩き始めた場合、再び引っ張ります。犬が間違った判断をした時にも引っ張って意思を伝えましょう。犬が正しい判断をした時にはたくさん褒めてあげます。言葉にするとシンプルなのですが、なかなか正しい判断をしてくれないこともあるでしょう。難しいと感じた場合、普段から家でも練習をしておくことが大切です。

散歩中に柴犬が引っ張らないようにしたい

柴犬がリードを引っ張ると、前屈みになって歩くことになります。これは無理な姿勢を続けることになりますし、足腰への負担も大きくなってしまうでしょう。また、犬が先に進むと行く先をコントロールできなくなり、事故に遭う可能性も高くなります。特に柴犬は小型犬ながら力が強く、引っ張る癖がついてしまうと大変です。外に出た時にコントロールができないと事故に遭いやすくなるので注意しましょう。

柴犬が散歩に行くだけで興奮してしまう場合、まずは室内で歩く練習を始めることがポイントです。リードをつけて歩くことに慣れさせることにより、犬の興奮をコントロールしましょう。室内で歩くことに慣れたら屋外でも落ち着いて歩けるように練習していきます。大切なのは引っ張ったら前に進めないと教えることです。柴犬が引っ張ったら飼い主はしっかり止まります。柴犬が飼い主の動きに合わせて止まったら再び歩き始めましょう。

何度か繰り返すことで柴犬はルールを覚えていきます。引っ張る癖がある犬は前の方ばかり気にしています。そこで散歩の時は前だけでなく、飼い主の方に注目させるトレーニングを行うのもおすすめです。歩きながら犬の名前を呼んでアイコンタクトを取るのも良いですし、途中で立ち止まったおすわりなどをさせても良いでしょう。前ばかり気にしていた犬の注意を飼い主の方に向けることができます。それによって引っ張る癖がなくなるかもしれません。

まとめ

柴犬が散歩中にリードを引っ張る理由として、主従関係の逆転やしつけが上手くできていないといったことが挙げられます。無理に引っ張って押さえつけると柴犬の体に負担がかかってしまうので注意しましょう。犬の行動を無理に制限するのではなく、引っ張っても前に進めないということを根気よく教えていくことが大切です。すぐには上手くいかないかもしれませんが、何度も繰り返すことで少しずつ飼い主の傍を歩けるようになるでしょう。

飼い主の傍を落ち着いて歩けるようになれば怪我や事故などの防止にも繋がりますし、散歩の時間がもっと楽しくなります。

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