飼い方・しつけ

柴犬の子犬と子供との関係構築

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柴犬は人の言うことをよく聞くので、飼ってみたいという人も多いです。そのような時は子犬を選んで、連れて来たその日からしつけをするようにします。また飼い主の言うことは聞くけれど、家族のことは無視するなどということにならないように、家族、特に子供に世話をさせるという方法もあります。一般的なのは餌やりなどですが、慣れて来たら散歩に連れて行ったり、また犬小屋やケージの掃除をしたりするのもいいでしょう。

もちろん散歩や掃除はまず大人が連れて行き、特に問題がないとわかったら、子供に任せるようにするのがお勧めといえます。

柴犬は子犬を飼ってしつけるようにしましょう

犬を飼いたいと考えている人にお勧めなのが柴犬です。柴犬は何種類かいる日本犬の一種で、古く縄文時代の頃から日本人に猟犬として飼われて来た犬です。猟犬という犬種であるため運動量が多く、しかも飼い主の言うことをよく聞きます。そのため体つきが締まっていて、如何にも原種の犬らしい雰囲気があり、健康で病気もあまりしません。また柴犬は天然記念物にも指定されています。

天然記念物というのは意外に思うかもしれませんが、この場合は種の保存が目的で指定されています。つまり、誰でも飼える天然記念物ということです。このような性格や姿から、柴犬は海外でも人気が高く、愛犬として飼っている人も多いです。ところでこの柴犬を飼う場合は、子犬をまず選んで飼うようにしましょう。

子犬の選び方は、まず元気がよくて立った姿がしっかりしていること、肉球がつやつやしていること、そして歯茎がピンク色といった点が条件として挙げられます。その他にも、できれば血統がきちんとした犬を選ぶといいでしょう。また子犬の場合、柴犬であっても耳が垂れていることがあります。意外に感じられるかもしれませんが、成長するに従って立つようになって行きます。

柴犬には毛色が4種類あり、一番ポピュラーなのは明るめの茶色ですが、黒や白の毛色もあります。黒は全体の1割ほどで、白はさらに少なくなります。また非常に数は少ないのですが、この3つの毛色が混じった胡麻毛という毛色の犬もいます。

主従関係をきちんと教え込むようにします

家に子犬を連れて帰って来たら、その日からしつけをするようにします。しつけをしやすいのは、生後3ヶ月から6ヶ月の子犬です。この時期であれば人間の言うことを聞いてよく慣れる、いわゆる「社会化」に最も適しているからです。無論もう少し成長してからでも言うことは聞きますが、子犬をしつけるのとでは多少事情が異なることもあります。まず最初に教えるのは子犬の名前です。

あらかじめ名前を決めておき、何度も呼んで飼い主の所に来させましょう。この、犬を飼い主の所に来させるというのは、主従関係を築くためにはとても大切なことです。飼い主が犬に近づくのは、注意をする時に限るようにします。また名前を覚えさせる時は特に、子犬と目を合わせるようにしましょう。こうすることにより、犬との信頼関係が生まれるからです。

名前を覚えたらコマンドを教えますが、最初は待てとおすわりを教えるといいでしょう。この2つを覚えさせると、たとえば人に飛びかかろうとした時や、そわそわして動き回る時などにコントロールが可能だからです。名前の場合もそうですが、コマンドを覚えた時も必ずご褒美をあげます。ご褒美はおやつがいいでしょう。その他にもトイレのトレーニングがありますが、柴犬は慣れるまで時間がそこそこかかると考えてください。

またもし失敗しても叱らないようにします。叱られると悪いことをしたと思い、飼い主に隠れて排泄するようになってしまうためです。

飼い主だけでなく家族の存在も教えましょう


子犬は飼い主のみならず、飼い主の家族にも慣れさせるようにします。元々柴犬は飼い主への忠誠心が強いのですが、それ以外は同じ群れのメンバーとみなしたがることがあり、たとえば飼い主の子供には飛びかかったりすることもあります。そのようなことがないよう、飼い主と家族の次に犬が来るのだと教えましょう。それから子犬は特に甘噛みをしがちで、飼い主や家族が噛まれたりすることもあります。

そのような時は、必ず叱るようにします。もちろんこれは飼い主本人が噛まれた場合も同じです。なぜ叱るのかというと、飼い主や家族を噛むのはやってはいけないことだからです。その一方で甘噛みというのは、子犬が成長するうえでは必要なので、噛んでもいい玩具などを与えるといいでしょう。家族に慣れてしまったら、子供に散歩に連れて行かせることも考えましょう。

しかしこの場合も、まず大人が行って大丈夫だと確認したうえで、行かせるようにしましょう。子供だけだと場合によってはリードが抜けて逃げ出すこともありますし、体重が軽いので犬に引きずられたりして危険だからです。また子犬に家族の存在を認めさせるには、子供たちにおやつや餌をあげさせたりするのもいいでしょう。

また子供が犬を飼いたいと言い出したものの、成長するにつれて構えなくなり、親がその代わりをすることもあります。このようなことを踏まえたうえで、家族全員と犬とが親しく触れ合うようにしておきましょう。

子供に柴犬の世話をさせる時の注意点とは

それから犬の世話をさせる時には、どのような状態が犬に取って不満であるかを学ばせておきましょう。しっぽが下がっている時や、腰が引けている時などは犬が緊張しているということです。さらに前傾姿勢を取ってにらむ時は攻撃の姿勢ですので、こういう時には犬を刺激しないように言っておきます。それから餌やりや散歩以外にも、外飼いであれば小屋、室内外であればケージの中の掃除をするということもできます。

ブラッシングやシャンプーをさせるのもいいのですが、柴犬も成犬になると体は大きくなりますので、大人と一緒にするといいでしょう。そして言うまでもないことですが、柴犬はいつも子供を温かく迎えてくれるとは限りません。むしろその逆に敵対心を持つこともありますので、この人はいい人なのだというのを行動で示すようにしまます。そのための餌やりであり、散歩や掃除であるといってもいいでしょう。

またこの場合も、子犬の頃から飼っている方がなつくこともあります。ただし子犬は失敗も多く手もかかりますので、子供が柴犬を飼いたいという時には、その点をよく理解させてから飼うようにしましょう。特に犬を飼うのが初めてという場合は、しつけ教室などもありますので、そこへ行ってみるという方法もあります。

また世話をさせる場合には、おやつをあげすぎたり、甘噛みをされて関係が気まずくなることのないように、犬からのサインを見逃さないように言って聞かせるのも大事です。

まとめ

柴犬は子犬の頃から飼った方が、しつけをしやすいというメリットがあります。しつけは基本的にほめるとか、ご褒美をあげて必要なことを覚えさせます。しかしその反面、甘噛みをすることもありますのでその時は叱るようにしましょう。また飼い主だけでなく家族や子供の言うことも聞くようにしつけます。ある程度慣れてくれば、子供にも餌やりや散歩をさせたり、また小屋やケージの掃除をさせたりすることもできます。

ただしまず大人がやってみて、問題ないと思ったら一緒にするようにしましょう。そして犬が不満な時や怒っている時は、近づかないように注意しておくことです。

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