飼い方・しつけ

柴犬が噛む原因と対処法

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柴犬は日本犬の中でも人気が高く、立ち耳と巻尾が特徴の犬種です。飼い主や家族に対して忠実な性格も日本犬らしく、勇敢で自信を持った行動をします。柴犬は縄文時代から日本の山岳地帯で働いてきた犬種であり、日本の気候や環境によく馴染むと言われています。また、最近では海外でも人気が高まっており、柴犬を飼う人が増えてきているのです。現在ではペットとして人気の高い柴犬ですが、実は天然記念物に指定されています。

柴犬は小型犬なので可愛らしい印象を持っている人もいるでしょう。しかし、実は柴犬が噛むといった悩みを抱えている飼い主も多いのです。

柴犬が噛む理由をチェックしておく

柴犬は古くから猟犬や番犬として働いてきた犬種です。そのため現在の柴犬も飼い主に対して忠実ですし、番犬としての性質を持っていると言われています。賢い犬なので何も考えずに相手に噛みつくといった行動に出ることは少ないでしょう。もちろん相手から危害を加えられると感じたら先に攻撃を仕掛けることもあります。柴犬の嚙み癖で悩んでいる場合、その原因について知っておきましょう。一口に柴犬が噛むといってもさまざまな原因が考えられます。

子犬か成犬かによっても原因が変わってきますし、原因に合わせた対策が必要になるのです。柴犬に限ったわけではありませんが、子犬はよく噛むものと言われています。もちろん柴犬の子犬もさまざまな理由で人の手や家具などを噛んでしまいます。子犬だから仕方ないと考える人もいるかもしれませんが、加減が分からない子犬に噛まれると結構痛いこともありますし、大人になっても噛み癖が残ってしまうこともあります。子犬が噛む理由としてまずは甘噛みが挙げられます。

この甘噛みというのは相手の反応を伺う時や相手と遊んでいる時にすることが多いです。人間の手足を狙って噛んでくることがありますが、これは好奇心から噛んでいると考えられます。子犬の頃は別の生き物に対する好奇心が強く、噛むことでその反応を確認しているのです。甘噛みといっても子犬の牙は鋭く尖っているため、噛まれると出血してしまうこともあります。生後4ヶ月を過ぎると乳歯から永久歯に生え変わる時期となります。

この時期は歯茎が痒くなるため、いろいろなものを噛むようになるのです。

柴犬が成犬になっても噛む理由とは

柴犬の子犬はよく噛むとされていますが、成犬になっても噛むという柴犬は多いです。成犬になると力も強くなりますし、噛み癖が残ったままでは大変なことになります。噛む原因をきちんとチェックし、しつけなどで改善していくようにしましょう。柴犬は主人とコンビを組む狩猟のために改良されてきた犬であり、知らない人や犬に対しては警戒すると言われています。そのため警戒心の強さから噛んで威嚇することもあるのです。

また、体罰が原因で柴犬が噛むようになることもあります。しつけのなかで体罰があると防衛本能が働き、身を守るために噛むようになってしまうのです。そのためしつけにおいて体罰は厳禁です。体罰によってしつけをするとその人の前では大人しくなることもありますが、他の人や動物を攻撃してしまうかもしれません。体罰は飼い主と愛犬との信頼関係を壊すだけなので注意しましょう。飼い主との主従関係ができていない場合、犬は自信の方が立場が上だと感じてしまいます。

そうすると犬は噛むことで飼い主に命令するようになり、ちょっとしたことで人を噛むようになるのです。柴犬は小型犬ですが、運動量の多い犬種です。運動不足でエネルギーを持て余してしまった場合、ストレスが溜まって噛むという行動に出てしまうことがあるのです。成犬になってからの噛み癖は直すことが難しいと言われています。しかし、放置しておくと手が付けられなくなってしまうこともあるため、ドクターやトレーナーなどに早めに相談しましょう。

柴犬の子犬が噛む場合の対策とは


愛犬が他の人や犬に噛みついてしまったら大変です。そのため柴犬の噛み癖は早めに直しておく必要があるのです。甘噛みのしつけは根気と時間が必要となりますが、きちんと行っておく必要があります。甘噛みのしつけをしないと本気で噛むようになり、手が付けられなくなってしまうのです。甘噛みを改善したいという場合、噛んできた瞬間に低い声で大きく叫びましょう。ここでポイントとなるのは低い声であり、母犬が子犬を叱る時は低い声で唸るのでそれを真似する必要があります。

人が低い声を出すことで子犬は叱られたと感じることができます。もちろん一度でやめるわけではありませんが、何度か繰り返すことで人を噛むのは良くないことだと子犬は学習していきます。ちなみに、高い声で叱ると子犬は飼い主が反応してくれたと勘違いし、喜んでしまうこともあるので注意しましょう。子犬が甘噛みをしてきたら背中を向けて無視するという方法もあります。子犬が吠えても甘えても完全に無視をします。

無視をされるのは子犬にとって辛いことですし、辛い経験を通して噛むのはいけないことだと学びます。低い声で叱っても背中を向けて無視をしても効果がなかった場合、子犬を残して部屋を出ていくという方法があります。遊んでいる途中で甘噛みをしたら遊びを中断し、無言で部屋を出て行きましょう。少ししたら部屋に戻って良いのですが、すぐに子犬を構わずに普通に過ごすようにします。

柴犬の成犬の噛み癖を治す方法とは

柴犬が成犬になっても噛む場合、早めに対処する必要があります。噛み癖があると事故に繋がってしまうこともあるため、しつけがきちんとできるまで他人や他の犬と遊ばせるのは避けた方が良いでしょう。ちなみに、成犬になってからの噛み癖はしつけだけでは改善するのが難しいこともあります。きちんと信頼関係を築けていない場合や攻撃的な性格の場合、しつけに対しても反抗してくるかもしれません。

まずはどんな場面で噛んでしまうのかをよく観察し、それに合わせた対策を行っていきましょう。柴犬が警戒心で噛む場合、飼い主以外の人に撫でてもらったり、おやつをあげてもらうなどの方法が効果的です。触られるのが苦手な柴犬もいるかもしれませんが、少しずつ警戒心を取り除いてあげましょう。主従関係の逆転で噛む場合、飼い主がきちんとリーダーになることが重要です。飼い主は毅然とした態度で柴犬と接し、生えても柴犬の要求には従わないことが大切です。

ストレスが原因で噛む場合はストレスを発散させてあげましょう。散歩の時間を長くしたり、一緒にボール遊びをする時間を設けるのがおすすめです。また、噛んでも良い玩具を与えてみても良いかもしれません。対処法やしつけを試しても柴犬の噛み癖が直らない場合、脳の機能的な異常が原因となっていることもあります。脳内伝達物質のセロトニンは動物の攻撃行動に影響を与える物質ですが、柴犬はセロトニンの代謝が弱いことが多く、噛んでしまうことが多いと言われています。

脳内の異常が原因である場合、しつけでは噛み癖が直らないので適切な治療が必要になります。

まとめ

柴犬は賢く飼い主に忠実な性格の日本犬です。しかし、警戒心が強いので噛むという行動に出てしまうことも多いです。噛みつき事故を起こしたら飼い主も愛犬も大変ですし、今までと同じように生活できなくなるかもしれません。そこで噛み癖は絶対に放置せず、早めに適切な対処やしつけをして直すように心がけましょう。子犬の甘噛み程度ならと放置してしまう飼い主も少なくありません。

ですが、放置しておくとどんどん強く噛むようになり、成犬になっても噛み癖が残ってしまうことがあるのです。そのようなことを防ぐため、子犬の頃からきちんとトレーニングやしつけを行い、噛み癖のない犬に育てることが大切です。

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