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柴犬に与える低タンパク質ドッグフードの選び方と注意点

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柴犬は筋肉や骨格が発達しているので、成長期の子犬やや若い成犬には多くのタンパク質やミネラル成分を必要とします。これに対して老齢になったり内臓の病気に罹ってしまった場合には、腎臓への負担を軽くするために低タンパク質タイプのドッグフードを与える必要があります。低タンパクの製品を選ぶ際は、目的に応じて成分や原材料をチェックして選ぶことが大切です。

製品の中には健康な老犬用に栄養バランスを合わせたものや、肝臓や腎臓などの疾患に罹って食事制限中の犬のためにタンパク質以外の成分も調整されているものがあります。

柴犬に与える低タンパク質ドッグフードの特徴

成長期や体格がしっかりしている若い柴犬であれば、十分なタンパク質が含まれたドッグフードを与える必要があります。これに対して重い病気を抱えていたり老齢の柴犬であれば、腎臓への負担を軽くするために通常よりもタンパク質の割合が低い低タンパク質のドッグフードを与えなければなりません。柴犬が慢性疾患にかかってしまった場合には、対タンパク質のドッグフードを与えるように獣医師から指示されるケースがあります。

一般的に子犬や若い成犬用のドッグフードであれば、40%前後のタンパク質が配合されています。これに対して低タンパク質ドッグフードの場合には、タンパク質の割合が18~25%程度に減らされています。低タンパク質ドッグフードの中には腎臓への負担を軽くするために、タンパク質以外にもリンなどのミネラル成分も制限されているケースがあります。他の種類の犬と比較して筋肉が発達している柴犬でも、老齢になるとタンパク質の必要量が減ります。

このため、年齢に応じて適切な栄養バランスのドッグフードを選ぶことが大切です。低たんぱく質ドッグフードは単にタンパク質の割合が少ないだけではありません。肉や魚などの動物性タンパク質が少なめで、その代わりに消化しやすくてリンが少ない植物性タンパク質の成分が多めに配合されています。大豆や玄米・全粒オーツ麦などのように、植物性のタンパク質が使用されている製品が多いです。

柴犬には低タンパク質のドッグフードを与え続けないのが最適

元々体が丈夫な柴犬は、人間と一緒に長く暮らして来ていることから、雑食になりつつある傾向ですが、肉食動物なため、肉類の消化機能は優れている一方で穀物類の消化機能はやや劣っています。そのため、穀類がメインとなっているドッグフードをよりも、動物性タンパク質が多いドッグフードのほうが、柴犬の体にも負担がかからないということはご存知でしょうか?

柴犬は1年ほどで成犬となるので、それまでの間に筋肉をつけ体を大きく成長させる栄養素のひとつとして、タンパク質は欠かせない栄養素で、十分に摂取しておくことが大切です。穀類が主原料となっている低タンパク質のドッグフードが悪いわけではありませんが、ずっと与え続けていることで、毛のつやが無くなるや基礎代謝機能が低下するなどといったこともあるので注意が必要です。

ただし、肝臓や腎臓などに疾患のある柴犬の場合には、栄養素を制限する必要となることもあるので、特に肝臓病では低タンパク質な療法食を用いることもあります。低タンパク質の食事は、炭水化物が多くなりますが、柴犬にとっては炭水化物はあまり必要のない栄養素で、炭水化物の摂取は体内に脂肪を溜めていまうことにもなります。

そのため、アレルギーを起こしやすい柴犬には、低タンパク質ということよりも、栄養素の品質が最も重要なポイントです。病気などの場合のほかは、柴犬には高品質の高タンパク質のドッグフードを与えることで健康を維持できるでしょう。

低タンパク質のフードは病気を患っている柴犬におすすめです。


一般的に柴犬には高タンパク質のドッグフードを与えるのが良いとされています。その理由は、柴犬は元々肉食のため、質の高い動物性のタンパク質が多く含まれているドッグフードが体への負担が少なく摂取することができ、健康にも良いと考えられているからです。しかし、高タンパク質のドッグフードが適しているのは、健康で元気な柴犬に限ったことだと言えるでしょう。

たとえ元々肉食で体に適しているからといってすべての柴犬に高タンパク質のドッグフードが良いわけではありません。では、どんな柴犬には高タンパク質のドッグフードは避けた方が良いのでしょうか?それは、何かしらの病気にかかってしまった柴犬です。なぜ病気にかかっている場合には高タンパク質のものを避けた方が良いかと言うと、病気にかかってしまうとタンパク質の制限をした方が良いことが多いからです。

特に、肝臓や腎臓系の病気を患ってしまった場合には、高タンパク質のドッグフードをあげ続けてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるため、低タンパク質のものをあげるのが良いと言われています。ただし、単純に低タンパク質のドッグフードであれば良いということではありません。タンパク質の量だけでなくタンパク質の品質に注意することが大切です。

理想としては、病気を患ってしまった柴犬には、低タンパク質ながらも高品質なタンパク質が含まれているドッグフードをあげるのが良いと言えるでしょう。

低タンパク質のドッグフードが柴犬の健康を維持する

年齢を重ねている柴犬に関しては、高タンパク質のドッグフードを食べることによって体調が悪くなってしまう可能性があります。そのため、低タンパク質のドッグフードを選択するときには必ず飼っている柴犬の年齢を考慮しなくてはいけません。また、腎機能に問題がある犬にとっても高タンパクの食べ物は体にとって良い効果をもたらしませんので、この点も注意をしておくことです。

ドッグフードのタンパク質は、製品あたりに必要であると考えられている基準値が存在します。例えば、幼い犬用フードの中には22%以上のタンパク質が必要であると考えられています。成長した犬用だと18%以上が必要だと考えられていて、成長期と老犬の間で必要になるタンパク質の量が異なっていることがわかります。成長期の場合は、人間と同じでタンパク質を大量にとることによって効率的に成長させることができます。

ですから、ドッグフードを選択する時にはその柴犬の成長段階をきちんと考慮しなくてはいけません。事実、高タンパク質の製品の中には柴犬を成長させるために偏った栄養分が多く含まれているケースが目立ちます。高タンパクが含まれている製品には肉や魚が使用されていることが多いです。反対に、低タンパク質の製品の中にはバランスの良い製品が存在することが多く、栄養価の問題でも質の良い食事をとらせることができるようになります。

製品を選択することで、食事の偏りをなくすことにも繋がりますので栄養価のバランスのとれた製品を選ぶことが重要です。

まとめ

ドッグフードの製品には、タンパク質の基準値というものが存在します。人間と同じように成長させるためには、一定のタンパク質は必要になりますのでその点には注意をすることも重要です。年齢を重ねている犬や成長した犬、腎機能が弱い犬に関しては低タンパク質にすることでより長生きができて健康的になる可能性が高くなります。そのため、ドッグフードを選択する際にはその犬の健康面に気を使った製品を選ばなくてはいけません。

低タンパク質でも栄養価が偏っていると成長や健康面で逆効果になりかねませんのでこの点には注意をしましょう。

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