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柴犬にまつわる相場の数々

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柴犬はその愛らしい耳と表情から世界中の人々に飼われている人気の犬種ですが、そのルーツは意外にも古く縄文時代にまでさかのぼります。古来では人々は狩猟で生計を立てていたため、柴犬はその狩猟に同行する猟犬としての役割がありました。また、一時は絶滅の危機に瀕したこともあり、国が天然記念物に指定することによって今はその数は回復傾向にあります。

そんな柴犬は色ごとに希少性が異なっており、相場も異なるため、購入を考えている人は事前によく調べることが大切です。それに加えて、病気にかかった時の治療費の相場などもよく調べておく必要があります。

柴犬の色によって異なる相場情報

柴犬の色は主に4色からなり、赤色、黒色、白色と胡麻色があります。他の犬種はもっと色のバリエーションが豊富であると思うのですが、柴犬の場合は一度絶滅の危機に瀕してから国の天然記念物に指定されたこともあって、外来種との交配が少なく色が少ないようです。柴犬の色は遺伝的に優劣が決まっており、世界中で広く認知されている赤色は最も優勢で全体の8割方を占めているとされています。

次に優勢なのが黒色であり、世間的にはあまり認知をされてはいませんが全体の1割ほどを占めていることで知られており、平安貴族のような可愛らしい眉毛が人気の秘訣のようです。その次に遺伝的に優勢なのが白色で、ソフトバンクのCMに長い間出演していることでも有名な色であると思います。最も劣勢な色は胡麻色であり、様々な色が交じり合ったようなカラーをしているのが特徴です。

上記の色の違いによって希少性や人気は異なってくるので、事前に色の違いによる価格の相場をチェックしておくべきです。一般的には赤色の柴犬が17万円ほどで、黒色と白色が18万円ほど、胡麻色が15万円ほどとなっています。最も希少性の高い胡麻色は意外にも人気が最も低いようで、希少な遺伝子とは裏腹に価格は最も安くなっているようです。

家族の一員として迎える大切な犬ですから、色の違いによる価格の違いや遺伝の優劣についてはしっかり下調べをして購入するようにしてください。

柴犬の抜け毛の後処理にかかる費用

柴犬はダブルコートと呼ばれる独特の被毛構造を有していることで知られています。全ての犬は皮膚表面にオーバーコートと呼ばれる皮膚表面を守る役割のある体毛が生えているのですが、ダブルコートの犬種ではそれに加えて、アンダーコートと呼ばれる体温調節用の体毛が生えています。このアンダーコートの部分は換毛期になると抜け落ちることで知られており、大量の抜け毛が飼い主を悩ませます。

このアンダーの部分は皮膚内層にあるので、ドッグサロンでヘアーカットをしてもらっても抜け毛の量が変わらないため、飼い主が毎回丁寧に抜け毛の後処理をしてやらなければなりません。抜け毛の処理にはブラッシングが最適であり、ブラシの種類は多岐にわたります。最も人気の高いブラシはスリッカータイプのものであり、除毛性能が高いことで知られています。次に人気の高いブラシはラバータイプのものであり、これはゴム状のブラシが非常に高い除毛性能を実現しています。

ただし、除毛性能が高い反面、柴犬の皮膚を傷つけやすいので注意が必要です。前者のブラシはだいたい4000円ごろが相場となっているようで、後者のラバーブラシは2500円くらいが相場となっています。品質の悪いものを選べば、お互いに1000円ほどのブラシが手に入るようですが愛犬の定期的な手入れに使用するものですから粗悪な商品は避けた方が無難です。また、ラバーブラシには手袋状のものも販売されており、500円ほどで購入ができるようですが、柴犬の肌を傷つけやすいためおすすめはしません。

柴犬が病気にかかった際の治療費の相場


柴犬は人間と同様に病気にかかる生き物であり、特に皮膚が傷つきやすいので皮膚疾患にかかりやすいことで知られています。柴犬の皮膚表面には常在菌と呼ばれる細菌が生息しており、これが何らかの理由で異常増殖をしてしまうと感染症状を引き起こすことがあります。また、柴犬の皮膚表面にはカビが生息していることでも知られており、カビが異常増殖をしてしまうと前者同様に感染症状を引き起こしてしまいます。

最も注意したい皮膚疾患はアトピー性皮膚炎であり、3歳未満の柴犬がこれにかかってしまうと治療が非常に長引くと言われています。皮膚疾患は皮膚表面の衛生状態が損なわれると発生しやすくなるため、飼い主が日ごろからケアしてやる必要があります。例えば、ブラッシングは衛生面を保つために重要な行為ですが、柴犬の皮膚を傷つけてしまうと皮膚疾患のリスクを高めてしまいます。これはシャンプーの際にも言えることで、衛生面を保つ行為が逆行為になる可能性があります。

皮膚疾患は同時に複数発症しているケースも珍しくはないので、治療ではまず症状をよく診て、適切な治療法を探すことからはじまります。初期治療費も含めた診察料金の相場は5万円から6万円ほどで、一回当たりの通院では高くても1万円ほどが相場となっているようです。ただ、治療内容は内服薬や塗り薬だけで済ませるところもあれば、薬用シャンプーを出されるところもあるようなので、治療を行う動物病院次第で大きく価格は異なります。

シニア犬の柴犬の世話にかかる費用

人間も含めてこの世の中で生活しているあらゆる生物は必ず亡くなります。それは柴犬も例外ではなく、15歳が平均寿命であると言われています。一般的には大型犬の方が小型犬よりも短命であることが知られており、これは内蔵機能に対してその身体のサイズが見合っていないからであると言われています。大型犬の代表的な犬種にはイギリス原産のグレートデーンがいますが、平均寿命は7歳です。

それに対して、小型犬の代表格であり、世界中で人気を博しているチワワの平均寿命は14歳ほどである言われています。そう考えると、中型犬のサイズであるにも関わらず平均寿命が15歳である柴犬は非常に生命力が強い犬種であることがわかります。そんな柴犬は11歳になるとシニア犬として扱われるようになり、数々の変化が訪れます。最も顕著な変化は換毛周期のずれであり、夏になっても夏毛が生えてこずに冬毛が生えっぱなしになったりします。

その場合はエアコンを使ってできるだけ1日中温度管理をしてやる必要があり、熱中症対策を念入りに行ってください。また、柴犬は運動が好きな性格をしていますが、シニア犬になると真逆の性格になるため、できるだけ散歩に連れていってやるようにしましょう。食事もできるだけ栄養バランスに気をつけなければならなくなるため、ドッグフード代は4000円ほどが相場になります。エアコンの電気代がどれほど余分にかかるかはその家庭によって異なりますが、20%ほどは余分にかかるかと思います。

まとめ

柴犬はその色ごとに希少性や人気が異なっており、販売価格の相場も異なってきます。それに抜け毛が大量に発生する犬種であることが知られているので、飼い主は除毛処理をしなければなりません。除毛に使うブラシの相場は4000円ほどであり、安いものであれば2500円ほどで購入ができます。また、柴犬は皮膚病にかかりやすいため、発病してしまったら月々1万円ほどの治療費を支払うことになるかも知れません。

11歳になるとシニア犬として扱われるようになり、換毛周期のずれをはじめとした体調変化が確認できるようになるため、そのケアに今まで以上の出費がかかります。

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