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柴犬を小さくした豆柴

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豆柴は最近人気が出てきている犬種の一つです。小さくて可愛らしい容姿をしていますが、柴犬とはどのような違いがあるのかを知っておきましょう。豆柴と柴犬は体の大きさが違っています。それ以外の容姿面で大きな違いはありませんが、豆柴の方が少し甘えたがりな性格とされています。柴犬自体は縄文時代から人間と共に行動をしており、その柴犬を小型化した豆柴は1955年頃に登場したということです。

主要犬種登録団体では未登録となっていることも多く、公式には認められていない犬種と言えるでしょう。しかし、ペットして普通に飼う分には特に問題ないということです。

柴犬と豆柴の違いをチェックする

一般的な柴犬の体高はオスが38~41㎝でメスが35~38㎝となっており、体重はオスが8~11kgでメスが7~10kgと言われています。それより小さいものが豆柴であり、柴犬を見慣れている人からすると小ささを実感します。豆柴の体高はオスが30~34cmでメスが28~32cm、体重は4~6kg程度となっています。豆柴は犬種として認められているわけではなく、柴犬から派生しただけの犬種と考えられているのです。

そのため明確な大きさの決まりなどはありませんが、歴史的にみて1尺前後の大きさだったという記録が残っています。そのため繁殖をおこなっているブリーダーも1尺(30.3㎝)を目安にしていることが多いです。豆柴には大きく分けて赤と黒、白、胡麻という2つのカラーが存在します。赤色が最も多く全体の約9割を占めています。胡麻はかなり珍しく、実際に見たことがある人は少ないかもしれません。

豆柴はなぜ犬種として認められないのかということですが、いろいろな説があるということです。一つは独立した犬種ではなく、単純に標準的な柴犬より小さいだけであるという説です。また、猟師が小動物を狩るため、柴犬の中でも小型の種を保存し、狩猟犬として繁殖を続けていたためという説もあります。豆柴は最近になって爆発的な人気が出てきたため、短期間の間に無理な交配をされて作り出したと言われることもありますが、実ははるか昔からが猟師たちの間で保存されてきた犬種とされています。

豆柴は小さくても柴犬と同じ性格

柴犬は日本に古くから存在する犬種であり、縄文時代から人間と共に行動をしていたと言われています。本州や四国の山岳地帯などで猟犬として飼われてきたとされており、縄文時代の貝塚や遺跡からは祖先の犬の骨も発見されています。明治維新で洋犬が日本に入ってくると都会では雑種の犬が増えるようになりました。そこで昭和初期に日本犬の保存の必要性を感じた人々により、純粋な柴犬が探し出されて繁殖されました。

そうやって保存された柴犬は天然記念物に指定され、現在では海外でも人気が高まってきています。豆柴は柴犬よりも小さいため、成犬になっても子犬のような可愛らしさを残します。しかし、日本犬らしい性格については変わりません。可愛らしさの中にも日本犬らしい精悍で凛とした一面を持っていることが豆柴の魅力と言えます。屋内でも屋外でも飼うことはできますが、都会では小さい犬の方が飼いやすいかもしれません。

ちなみに、体は小さな犬ですが、運動好きで運動能力も高いことが特徴です。柴犬は狩猟犬だったという歴史があるため、敏感な感覚を持っており、勇敢で我慢強い性格とされています。また、飼い主にとても忠実で従順という性格も持っています。賢いのでしつけはしやすいですが、独立心が強い一面もあるので他人には警戒しやすいということです。頑固で縄張り意識も強いため、番犬としても優秀な犬種です。

さらに、綺麗好きで他の犬種よりも病気にもかかりにくいことも特徴です。

豆柴を飼う時のポイントを知っていく


豆柴は柴犬と同じ性格をしているため、飼い方もほとんど同じです。飼い主に非常に忠実で賢く、場の雰囲気を読むこともできると言われています。頭が良い犬種は飼いやすいと誤解する人もいますが、最初のしつけが肝心となります。いい加減にしつけると言うことを聞かなくなり、飼うのが難しくなってしまうかもしれません。柴犬と同じように頑固な性格をしているため、上下関係をきちんと築くことも大切です。

犬はもともと集団生活で暮らしていたため、上下関係を重視する動物です。リーダーには絶対服従しますが、立場が下の者には従いません。そこで飼い主がしっかりリーダーシップを発揮する必要があります。柴犬は太古から日本に生息してきた犬種なので日本の環境に慣れています。しかし、屋外で飼う場合は熱さ対策や寒さ対策をきちんと考えてあげましょう。豆柴は綺麗好きなので飼いやすいですが、季節の変わり目には大量の毛が抜けます。

抜け毛をそのままにしてくと健康に良くないため、こまめにブラッシングをしましょう。もともと猟犬だったので運動を好むことも特徴です。一般的な小型犬より長めに散歩に連れていくことがポイントです。運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えをしてしまうこともあるので注意しましょう。豆柴は小さいから運動が少なくて済むと考えている人もいるかもしれません。

しかし、小さいからといって運動量が少ないというわけではありませんし、柴犬と同じくらいの運動を必要としています。

豆柴を選ぶ時にはいくつかの注意点がある

豆柴を飼うならブリーダーから購入することが一般的です。豆柴は犬種として認められていないため、ペットショップなどで見かけることはほとんどありません。ペットショップでは30〜60万円で販売されていることが多く、ブリーダーから購入する場合は25〜50万円と少し安くなります。柴犬の歴史を引き継ぎながら豆柴の繁殖を行っているブリーダーもいますが、中にはサイズにだけこだわっているブリーダーもいるので注意が必要です。

柴犬の中でたまたま小さく生まれたものを豆柴と称していることもありますし、小さく生まれた柴犬同士を交配して生まれたものを豆柴と称して販売していることもあるのです。そのような豆柴の場合、子犬の時は小さくても成犬になると予想より大きくなることもありますし、健康面に問題が起こってしまうということも考えられます。柴犬を飼うなら小さい方が良いといったことではなく、本気で豆柴を飼いたいという場合、専門的に交配や繁殖を行っているブリーダーから購入するようにしましょう。

豆柴の価格は体の小ささや被毛によって決まってきます。できるだけ小さい犬が良いという人もいるかもしれませんが、小さすぎると健康的ではないこともあります。柴犬の子犬を絶食させただけということもありますし、価格だけで判断しないようにしましょう。また、選ぶ時には柴犬としての血統書が存在するかどうかもポイントです。豆柴はほとんどの登録団体で公認されていないため、血統書には柴犬として登録されています。

まとめ

最近人気の高い豆柴ですが、犬種として正式には認められていません。柴犬との違いはサイズが小さいということくらいです。性格や飼い方などに大きな違いはありません。育てる環境によっては柴犬が大きすぎるということもあるため、そのような人におすすめの犬種と言えるでしょう。どちらの犬も日本の気候に合った飼いやすい犬種とされています。素朴な見た目が可愛らしいですし、飼い主に忠実で従順な性格をしています。

近年では住宅事情や高齢化などの社会の変化に合わせ、より小さい豆柴を飼いたいという人も増えてきました。日本で古くから飼われていた犬ですし、大切にしていきましょう。

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