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実は猟犬だった?人気のペット柴犬!

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世界中で人気を博している柴犬。その魅力と言えばころころとしたかわいさと従順な性格、そうしてやんちゃで遊び好きな彼らの仕草や表情でしょうか。元来犬が苦手な人達を除いて、動物好きであれば老若男女、柴犬を嫌いだと言う人はいない筈です。人間に愛される、生きたぬいぐるみのような彼らからは野生の匂いなど微塵も感じさせません。凶暴になるだなんてありえないと思っている方が殆どじゃないかと思います。

ですが、驚く事に彼ら柴犬はずっと昔、それこそ人類がまだ石器を持っていた頃は猟犬として人間と暮らしていたようです。今や愛玩動物の彼らは、古来では人間を助ける為の犬だったのです。

猟犬として狩りをしていたという柴犬

柴犬のルーツである犬種が狩猟をしていたという時代は縄文時代までさかのぼります。そんな大昔に彼ら柴犬は人間と共に暮らしていました。その頃には高度な文明などなく、人間は非常に原始的で素朴な生活を営んでいます。よって、食事をするにも原始的な手法で動物を狩ったり、魚を獲ったりしていました。狩りは、猟銃などは勿論ないので弓矢や槍を使っています。その時に人間を手助けしていたのが、柴犬のルーツである犬種です。

祖先とも呼べる彼らは現代と同じく、人間と暮らしを共にし、イノシシやシカなどの狩猟の際には動物を追いこんだり、攻撃を加えたりするフォローを猟犬としてしていました。何故、そんな事がわかったかというと千葉県にある貝塚から犬の遺骨が見つかったからです。縄文時代を紐解く発見に、それはすぐに復元される事となりました。すると、そのフォルムや尻尾の形などから柴犬と特徴が似ている事が判明したのです。

柴犬のルーツになった日本犬が発見された事で、縄文時代という大昔から人間の良きパートナーとして彼らが存在していた事がわかったのでした。その後、柴犬のルーツである犬種は他の犬種、海外の犬種などとの交配が暫く繰り返されました。狩猟で活躍していた猟犬は交配が繰り返される事によって、今のおとなしくかわいい柴犬へと変化していったのです。

過去はイノシシやシカを追掛け回し、野山を駆けまわっていた犬種だったなんて、今や見る影もないような気がします。ですが、その血は彼ら柴犬の中に眠っているのです。

顔がタヌキみたい?キツネみたい?

実は大昔に猟犬だった柴犬ですが、その面影が今や微塵もない事は柴犬を見ているとわかると思います。たまに威嚇をして唸る彼らを見ても、その真ん丸フェイスからは食糧を求めて歯を剥き出しにしていた過去など想像も出来ません。本当に柴犬の丸くてもっちりとした感じがかわいいので、ついつい笑顔になってしまう程です。そんな柴犬ですが、「タヌキ顔」と「キツネ顔」がある事はご存知でしょうか?見た目が大きく分けて二つあるそうなのです。

キツネに似ているという方はやや面長な子で、イケメンタイプです。タヌキよりもシュッとしていて痩身なのでクールでスタイリッシュな雰囲気、印象を抱きます。次に「タヌキ」ですが愛嬌のある丸い体型をしています。頭や頬も丸く、とっても愛らしいアイドルタイプです。ころころとしているので、普通の仕草でも見ていて飽きがきません。どちらも同じ柴犬なのですが、「タヌキ」と「キツネ」では見た目が若干違います。

家族として迎え入れる際にはどちらにしようか迷ってしまいます。どちらを飼っても柴犬として変わりはないので、これは飼い主の好みによって決まるのではないでしょうか?スタイリッシュなイケメンタイプか、それとも愛嬌たっぷりのアイドルタイプか、どちらも抜群にかわいいので究極の選択といっても過言ではないかもしれません。やはり柴犬を良く見れば見る程、猟犬だったという過去を微塵も感じないですよね。

日本犬として大人気の柴犬の性格


縄文時代、柴犬の先祖である日本犬は人間と共に狩りをするなど、野性味に溢れている性格だったようですが、現代の柴犬は穏やかで野生の一文字もないような性格をしています。ですが、狩猟の為、野山を駆けていた頃の血がうっすらと残っているのか、とっても運動するのが大好きで遊ぶのが大好きな活発さを持っています。運動量も多く、毎日散歩をしないとすぐにストレスをためてしまう傾向にあり、飼い主は気を付けてあげなければならないでしょう。

また中型犬である事から、散歩中、他の犬や人間に危害や迷惑を与えないよう躾をする必要があります。幸い柴犬は賢く、しっかりと躾をすればすぐにルールやマナーを覚える事が出来ます。聡明な性格をしているのでちゃんとした躾をすれば、手を煩わせる事はないでしょう。日本で人気の秘密は彼らは頭が良く、良く命令を聞く従順さもあげられます。勇敢な面もあるので、いざという時に堂々としておりあまり怯みません。

むしろ、飼い主の盾になろうとするような行動もとったりする特徴もあります。自分より大きな体をした大型犬の前でも戸惑う事がなく、非常にフレンドリーに接する事が出来るので、他の犬がいる場所でも比較的ストレスを感じる事はないようです。ですが、極端に嫌がっている場合や怯えている場合は速やかに離してあげましょう。そういう性格と特徴があるだけで、全柴犬に共通している訳ではないからです。個々に性格もあるので、そういう時は飼い主が注意してあげて下さい。

どんな病気になるのか、なりやすいのか

古来は狩りのお供として野を山を駆けまわり、体も丈夫だったであろう犬種ですが、現代の柴犬はどんな病気になりやすいのでしょうか?柴犬はそれほど病弱ではなく心配ない犬種と言われています。それは彼らが清潔好きな性格であるからだと言います。ですが、幾ら体が丈夫と言えども病気にならないという確証はありません。むしろ、丈夫だからこそしっかり気を遣ってあげたいですね。まず、柴犬がなりやすいと言われている疾患ですが、アトピー性皮膚炎があげられます。

人間と同じでほこりやダニなど食べ物アレルギーもあり、様々な原因があるようです。痒みに毛を掻きむしってはげてしまったり、血が出てしまったりするので、余りにも痒がる仕草をしたなら病院に連れて行ってあげましょう。次に、白内障があげられます。眼球が白く濁って、どんどん視力が悪くなっていきます。病状が進行してしまうと視力が失われる危険性もあるので、発見したらすぐに病院に連れて行ってあげて下さい。

残念な事に完治が難しいと言われていますが、進行を遅らせる薬があるので少しでも長く視力の維持をしてあげたいところです。他にも外耳炎という耳にダニが寄生してしまったり、汚れなどで起こるものや、膝蓋骨脱臼などの足を引きずって歩くような症状などがあります。言葉を話せない彼らだからこそ、飼い主がしっかりと健康の管理をしてあげる必要があるのです。便や食欲などをしっかりと観察し、定期的に健康診断などに連れて行ってあげる事が大切なのです。

まとめ

縄文時代の貝塚から発掘された犬の骨を復元して、柴犬の祖先だという事が判明した事実を考えると、人間との関係はとても長く、それだけに日本にとって伝統のある犬種という事がわかります。猟犬として生きた名残りは、彼らを賢く聡明であり勇敢な犬種へと仕立てあげました。そんな性格や特徴を持ち合わせているのにも関わらず、タヌキに似ていたりキツネに似ていたりと愛嬌のあるかわいさをもちあわせている柴犬は日本ペット界の人気者です。

体も丈夫で余り病気もせず、性格も良くて飼いやすい事から、ペットとしてのシェアは一位です。そんな彼らにずっと癒されていたいですね。

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