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日本国内で人気の柴犬とチワワの魅力と歴史

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柴犬は、尖る様に立った小さな三角の耳とクルンと丸まった巻き尾がチャームポイントの人気の小型犬であり、日本国内ではプードルに続いて第2位の人気を誇るチワワも大きく開いた三角の耳と愛らしいクルンとした目がチャームポイントの超人気の超小型犬です。また、柴犬とチワワは共に古代犬の特徴を色濃く受け継いでいる原始的な犬であり、見た目に似つかわしくない警戒心と独立心の強さを持つ犬種です。

その為、両犬種共に何に対しても強い好奇心を示す特徴があり、ちょこまかと四六時中動き回る様が愛らしく人気の犬種とされています。

古い歴史を持つ原始的な柴犬とチワワ

柴犬とチワワは、共に小型犬であるだけで無く古代犬の特徴を今もなお色濃く受け継いでいる原始的な犬種ですが、飼育されていた目的が大きく異なります。柴犬は、日本列島がユーラシア大陸や台湾と陸続きの氷河期に縄文人と共に移動して来た縄文犬が直接の祖先とされ、古くはユーラシア大陸に生息するタイリクオオカミから分岐した亜種の一種でもあります。

縄文犬は、現在の柴犬よりもオオカミの近似種である事から警戒心や独立心が強く、マンモスやヘラツノジカなどの大型獣の狩猟をサポートする猟犬として大切にされて来た犬種です。チワワは、ラテンアメリカの先住民族インディオやメキシコ以北のアメリカ先住民インディアンが食用として飼われていた犬種であり、1428年頃〜1521年までメキシコ中央に栄えたアステカでは王族の儀式の生贄とされて来た犬種でもあります。

チワワは、メキシコ〜中央アメリカ北西部に栄え荘厳な神殿ピラミッドを残したメソアメリカ文明で飼われていた「テチチ」が直接の先祖とされ、フランシスコ・ピサロやセバスティアン・デ・ベラルカサルなどのコンキスタドール達に食い尽くされ滅亡した犬種です。チワワは、神谷佳成氏企画の消費者金融のCMに出演していたロングコートの「クゥーちゃん」よりもスムースコートの方がテチチに近いとされ、意外にも足が長く耳が大きかったとされ、現在のチワワは純血種繁殖では無く近似種の交雑によって生み出されています。

大人気の柴犬とチワワの魅力と相違点

柴犬は、国の天然記念物に指定されている日本犬6犬種の中で最も古い原始的な犬種であり、チワワは北アメリカで最も古い犬種であると共に世界一小さな犬種です。柴犬はクルンと丸まった巻き尾と小型犬ながら引き締まった姿がチャームポイントであり、国の天然記念物に指定されている日本犬6犬種の中で最も人気が高く日本国内で飼育されている日本犬の8割がこの犬種とされています。

チワワは、大きく開いた三角の耳が非常に特徴的かつ人気であり、日本国内では2001年以降17年連続で第2位の登録件数を誇っています。チワワは、1850年にメキシコの田舎町チワワで発見された3匹がアメリカに持ち帰られてチャイニーズクレステッドドッグなどと交雑し繁殖した稀有な犬であり、アメリカンケネルクラブに登録されているものの人工的に生み出された純血種です。

チワワは、体高12cm〜20cmで体重1.5kg〜3.0kgがスタンダードとされる超小型犬なので手足の骨格が非常に細いのですが、アップルヘッドと呼ばれる大きな頭蓋骨の個体が好まれています。柴犬は、極寒環境にも適応して来たタイリクオオカミの亜種チベットオオカミから分岐したとされる縄文犬の末裔なのでダブルコートで寒さにも強いのが特徴ですが、チワワは太古の昔から温暖であったメキシコ原産の犬種なのでスムースコートとロングコートにかかわらず被毛厚が薄く寒さに弱いとされています。

成長期に適切な運動が必要不可欠な柴犬とチワワ


柴犬とチワワは、何に対しても好奇心が旺盛な性格なので寝ていない限りちょこまかと動き回る習性を持っており、骨格の発達が未熟な成長期には特に散歩などの毎日の適切な運動が必要です。しかし、柴犬とチワワは誕生から現在に至る歴史とサイズの違いによって適切な運動量が大きく異なるだけで無く、訓練やしつけの仕方も大きく異なります。

柴犬は、氷河期に猟犬として活躍して来た縄文犬の末裔なので成長期には特に骨格と筋肉を充分に成長させる為にしっかりと遊ばせる必要があり、可能であれば1日1時間以上の散歩が好ましいとされている犬種です。また、柴犬は暑さにも寒さにも強いので散歩の時間や気候を気にする必要が無く、飼育するには比較的気楽な特徴があります。チワワは、儀式の生贄や食用とされて来た古代犬テチチの末裔かつ超小型犬なので柴犬に比べて筋肉量や体力が少なく、散歩も20分程度の短時間でも問題がない犬種です。

チワワは、柴犬に比べて寒さに対して非常に弱い特徴がある事から厳冬期の散歩は体の負担が大きいとされ、適切な運動量が元々少ないので厳冬期には室内で遊ばせるだけでも構いません。しかし、チワワは好奇心が強いと共に超小型犬である事から防衛意識が強い事から他の犬との社会コミュニケーション能力が低い犬種とされ、気候の良い季節には積極的に他の犬と触れ合わせる為に散歩やドッグランなどに連れ出すのが望ましいとされています。

柴犬とチワワのデザイナード・ハイブリッド犬「柴チワ」

柴犬は、国の天然記念物として純血種の存続保護と個体数の増加を目的として様々な活動が行われており、日本人にとって秋田犬と共に馴染み深い犬種です。しかし、現在では日本人馴染み深い柴犬に日本国内で絶大な人気を誇るチワワと交雑したデザイナード・ハイブリッド犬「柴チワ」も市場で取引されており、柴犬とチワワの可愛らしいチャームポイントを受け継いだ容姿が人気となっています。

柴犬は、母犬の犬種の特徴を色濃く受け継ぐ事が少ない犬種ですが、被毛は柴犬のダブルコートとチワワのシングルコートだけで無く長さが個体によって大きく異なるデザイナード・ハイブリッド犬です。その為、柴犬のダブルコートを受け継いだ「柴チワ」は季節の変わり目の換毛期には毎日の様に体のどこか一部がゴッソリと被毛が生えかわるので手入れが大変とされ、チワワのシングルコートを受け継いだ「柴チワ」は基本的に1年を通して抜け毛が少ないとされています。

柴犬は、基本的に全天候に対応可能な非常に強い犬種である事から緑内障や白内障などを除けば身体的な疾患の心配はありませんが、チワワは水頭症や気管虚脱にかかりやすいので「柴チワ」を飼う場合には両犬種の疾患に気をつける事が必要です。性格は、柴犬の賢さとチワワの人懐っこさの両方を受け継いでいる個体が多く、警戒心や独立心が強く社会コミュニケーション能力の低い柴犬に比べて飼いやすいとされています。また、独立心や警戒心が強く気難しい一面を持つ柴犬に比べて従順な一面が増強され、しつけも比較的楽に出来るとされています。

まとめ

柴犬とチワワは、日本国内だけで無く海外でも人気の犬種であり、愛くるしい容姿でコロコロとした姿で遊び回る様が人気の犬種です。柴犬は、猟犬されて来た縄文犬の末裔である事から小型犬ながらもスタミナがあり、1時間以上の散歩が好ましいとされています。チワワは、食用や生贄とされていた古代犬テチチの末裔である事から手足が細くスタミナが少なく、散歩自体も室内で遊ばせる程度で充分とされる犬種です。

デザイナード・ハイブリッド犬「柴チワ」は、警戒心や独立心が適度に抑制された事のより従順さが増し、しつけや訓練も比較的簡単に行えるメリットがあります。

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