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柴犬がこたつに入るのは大丈夫なのか

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寒い冬になると日本ではこたつを出して暖まる家庭が多く、室内で飼われることが多くなった柴犬は、飼い主の真似をして入ってくることがあります。冬になるともふもふした毛に覆われた状態になるのに、こたつに入りたがるのはなぜか不思議に感じる飼い主もいるでしょう。柴犬がこたつを利用するとき、飼い主が気をつけてあげなければならない点があります。柴犬が体調を崩してしまわないようにするために大切なことで、知っておくとトラブルの予防ができるでしょう。

これから、安全に柴犬がこたつで暖まることができるよう注意すべき点について説明していきます。

柴犬がこたつに入るのは冬毛になっていても寒いから

柴犬は縄文時代にはすでに人と暮らしていた形跡があり、厳しい冬がある気候でも生き延びてきた歴史があります。日本犬の多くは気温の違いが感じられる季節になると、毛が生え変わり自然に寒さ対策を行う特徴があります。毛色も少し違ってきますし、ダブルコートと呼ばれる寒さには強い構造で、外側と内側で硬さが違う毛が生えているのがなでてみるとわかりやすいです。こんなにふかふかしていても、氷点下になれば柴犬も寒さを感じます。

我慢して耐えられますが、ずっと室内で飼われてきた柴犬は冬に暖がとれるものがあることを理解しているため、室外で飼われている犬たちよりも寒さに対する耐性が衰えてしまいます。柴犬も常に寒さを感じていれば病気に対する抵抗力が弱まり、風邪を引きやすいです。室内で適切な湿度を保っていないと風邪のウイルスが蔓延しやすくなるため、ずっとその中にいることで感染率も高まるでしょう。

ある程度暖かな環境を維持してあげることで、冬を元気に乗り越えてもらえますし、寒さ対策で風邪予防が期待できます。室内を暖房であたためても十分とはいえない場合があり、寒冷地は外の冷えが窓から伝わり、室内の温度を下げることも多いです。こたつは掛け布団で遮断され、室内の温度にあまり左右されず中を暖かくすることができるため、柴犬にも効率的な暖房器具だといえるでしょう。

人が入ることができる高さがあれば、柴犬が成犬になっても十分無理なく潜り込めるベストな形状をしていることも利点です。

柴犬がこたつの中にいるときは温度と湿度調節が大切

もふもふした状態で暑すぎると、柴犬が体調を崩しかねません。18度程度あれば十分なのに、こたつの中はもっと暖かくなっています。ときには飼い主でも熱く感じるほど、温度が上昇してしまうことがあるのですから、全身すっぽりと長時間入ったままになったら冬場でも熱中症の危険があります。こたつの温度を低くしていても、1時間くらいしたら一度柴犬をこたつの外に出し、体温が上昇しすぎていないかチェックするべきです。

息遣いが荒くなっていたり、ぐったりしていたりする様子がみられたらすぐにこたつの外に連れ出し、クールダウンさせつつ水分も補給させましょう。体が大きくこたつのヒーター部分に直接触れそうなぐらいの柴犬は、熱中症の他に低温やけどにも注意が必要です。皮膚の部分が赤くなっていてもわかりにくいので、発見が遅れがちです。水ぶくれやかゆみといった状態になったら可愛そうなので、ヒーターに触れそうだったら位置をずらしてあげましょう。

皮膚が乾燥してしまうことがないように、室内の加湿に注意を払っておくことが大事です。こたつの中は人の汗などである程度の湿度がありますから、加湿の心配はありません。柴犬が頭ごとこたつに入っていれば、呼吸するだけで湿度が上昇しカビが生えやすい状態になってしまうので、換気を意識的に行う必要があります。できれば、掛け布団なども定期的に洗濯したり除菌したりして、カビが生えにくい状態を保ちましょう。

柴犬のために夜や留守中もこたつをつけるべきなのか


寒さが厳しいとき柴犬が風邪を引いたりすることがないよう対策を講じたいですが、夜や留守中もこたつをつけてあげるべきか悩む人もいるでしょう。答えとしては、つけたままにするのは危険なので避けたほうが無難です。熱中症にならないよう、掛け布団の一部を持ち上げて出入り口を作ったとしてもよくありません。こたつの中で熟睡したら、柴犬が気づかないうちに脱水症状を起こし、気分が悪くなって動けない状態になることが考えられるためです。

色んな物を噛むクセがある柴犬だったら、飼い主の知らない間にコードを噛んで感電してしまうかもしれません。コードを噛まないようにさせるために、コードカバーを設置する人もいますが、すぐにボロボロになって危険にさらされる可能性があります。漏電をおこし、出火してしまう可能性も考えたほうが良いでしょう。つけっぱなしにしなくても、掛け布団で囲まれたこたつの中は暖かく保たれやすい状態です。

でも、寒さで凍えていないか心配なら、こたつの中に湯たんぽを置いてあげると安心です。湯たんぽもずっと触っていると、かなり熱くなります。柴犬が触れたままだと低温やけどの危険があるので、バスタオルを湯たんぽに巻くなどしてある程度暖かさを調節してあげる必要があるでしょう。湯たんぽのフタはきつく締めたつもりでも、お湯であたたまると膨張してフタがゆるくなることがあるので、タオルを巻いておくとお湯漏れ防止にもなります。

家にこたつがない場合柴犬のために買うべきか

こたつをもともと持っていない家庭では、柴犬のために買うべきか悩む場合があるでしょう。床暖房がある家庭は、じっくり体の芯から温まるのは柴犬も同じなので、極端な寒さを感じることは少なく問題ありません。エアコンやストーブだけを使っていた家庭は、外が氷点下になったとき室内で寒さを感じなければ大丈夫です。もし、室内で厚着をする必要がある寒さを感じることがあれば、飼い主と柴犬が一緒に暖まることができるこたつがあったほうがいいかもしれません。

部屋の広さの関係で、大きなこたつを置きたくないという時は、犬用のこたつを買う方法があります。とてもコンパクトですが十分に暖まる機能があって、犬用につくられているので、人が使うこたつに入るときほど熱中症のリスクも高くありません。ただ、気に入らないと全く入ってくれない時があります。しばらく目立つところに置いておくと自然と使うようになってくれる場合もあるため、一度使わなかったからとすぐにしまわずに置いておきましょう。

電気を使わない、こたつ型のハウスも売られています。厚手の掛け布団で覆われていますが場所をとらないので、冬場にケージだと寒そうなときに便利です。中に湯たんぽを入れてあげれば、人用のこたつのときより良く暖まることができるでしょう。猫用に売られているこたつも犬に使えない訳ではありませんが、入り口や内側が狭いことも多いので、柴犬が入れるサイズか確認してから買うと失敗しません。

まとめ

柴犬は外でも飼うことができる犬種ですが、冬場の極寒は体調を崩すきっかけになることがあります。小さい頃から室内で育っていると、余計に寒暖の差に対応できません。飼い主が注意してあげれば、柴犬は快適なこたつの中で過ごすことが可能です。水分補給をさせて体が温まり過ぎないように注意し、特に老犬は感覚が鈍くなっているので、熱中症や低温やけどにならないようにしてあげましょう。

こたつの中のカビ対策を行なってあげないと、抵抗力が弱まっている柴犬の肺や気管がダメージを受けてしまうことがあるので、除菌することは大切です。

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