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柴犬に洋服は必要か

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柴犬は古来より日本人のパートナー的存在であり、狩猟犬や番犬、近年では家族の一員として人気の高い日本犬です。1960年代には天然記念物に指定されるほど日本人には馴染み深い犬種であることは間違いありません。頭がとてもよく、運動が大好きで、体が丈夫なことから病気にもなりにくいため大変飼いやすいことから、日本のみならず海外でもその人気を誇っています。

一度上位者と認めた人の言うことは絶対に守るほどの忠誠心を持ち合わせていますので、しつけは大変な場合がありますが上下関係をはっきりしておくことで甘えん坊な一面を見ることができます。

柴犬に洋服を着せることの必要性は?

柴犬に洋服を着せることは、柴犬の飼い主の間でも賛否両論があるものです。柴犬は洋犬と比べて比較的寒さに強く、日本の気候に適した体質を持っています。言ってしまうと、洋犬のように季節に合わせた服装を着せて暑さや寒さ対策自体は必要がないということになります。オシャレだけのために柴犬にとって違和感でしかない洋服を無理やり着せることはあまり良くはないのです。本題ですが、果たして柴犬にとって洋服を着せる必要がある場面はあるのでしょうか。

一番最初に挙げられる場面としては、公共の場へ連れて行くときです。最近では犬を連れて行くことができるドッグカフェや旅館などが増えてきています。柴犬の被毛は少し固めでまっすぐな毛と柔らかい毛のダブルコートという二重構造になっています。そのため季節ごとに換毛期があり、かなり毛が抜け落ちる時期があるのです。公共の場に連れて行くときには、抜け毛をできる限り散らさない配慮をするために洋服を着せてあげるというわけです。

また、ノミやダニなどが多い場所に連れて行くときにも洋服は役に立ちます。柴犬はノミやダニなどのアレルゲンと接触することでアトピー性皮膚炎になってしまうことがあるのですが、洋服を着せることでアレルゲンとの接触を防ぐことも可能です。さらに紫外線が強い場所に連れて行くときにも効果があります。比較的紫外線にも強い体質をしていますが、柴犬の毛色によっては紫外線を浴びすぎることで熱中症になってしまうこともありますので、洋服を着せておけば防ぐことができるのです。

柴犬の洋服を選ぶときのポイントは?

いざ柴犬に洋服を着せようと思っても難点になってしまうことがサイズ選びです。前述した通り、柴犬にとって洋服は基本的には不要なものですので、ぴったりのサイズの品揃えがあまりありません。柴犬の体つきは小柄ではありますが、首が太い場合があります。首のサイズに合わせて購入してしまうと体がブカブカになってしまい、体のサイズに合わせて購入すると首がきつくなってしまうのです。

洋服の種類によっては、ボタンやファスナーでサイズを調整することも可能ですが、それでも窮屈に感じてしまう部位もあります。できる限り愛犬の着心地を重視する場合はオーダーメードで作ることをおすすめします。柴犬の洋服のオーダーメードはネットから見つけることが簡単なのでぜひ活用してみましょう。思ったようなデザインがなかなか見つからない場合は、型紙だけでも購入可能ですので手作りするのもいいかもしれません。

その場合は事前に愛犬の首周りや胴回り、体高などをあらかじめ測っておく必要があります。サイズが合わないものを着せてしまうことで愛犬のストレスを溜めてしまうことにつながる可能性があります。サイズ選びは慎重に行い、間違っても嫌がっている中で無理やり着せようとすることはやめましょう。何度も言いますが、本来柴犬は洋服を常に着せておく必要がない犬種です。飼い主のオシャレ感覚で洋服を着せることは愛犬のためになりませんので、注意しましょう。

柴犬が洋服を嫌がる時はどうしたらいいの?


柴犬はほかの犬種と比べて比較的几帳面な性格を持っています。そのため神経質な一面もありますので、少しでも気に入らないことがあるとストレスを極限まで溜め込んでしまう可能性があります。洋犬よりも洋服自体に違和感を感じやすく、無理に洋服を着せ続けているとストレスから体調が悪くなり最悪の場合病気にかかってしまうことがあるのです。無理して着せる必要はありませんが、前述した通り公共の場に連れて行く場合にはマナーとして洋服を着せておく方がいいのです。

一緒に旅行などに出かけたいという場合には柴犬に洋服を着てもらうことに慣れてもらう必要があります。洋服を着ることに慣れるためには、少しずつ着ている時間を伸ばしながら練習していくことが効果的です。洋服を着せる最初の手順としては、できる限り軽い素材でできた着た時に違和感の少ないタイプのものを選んであげるようにしましょう。また、初めて洋服を着させる場合には愛犬が安心することができる場所を選ぶことも重要なポイントです。

着せてみて少しでも嫌がる素振りが見られた場合にはすぐに脱がせてあげるようにしてください。無理に着させようとして、洋服が嫌いになってしまう可能性もありますので注意しましょう。しつけと同じ要領で、子犬期から慣れさせておくと早めに洋服を着れるようになります。トイレやおすわり、待てなどの基本的なしつけが終わってから早めにチャレンジしておくことが大切です。

柴犬は基本的には洋服はいらないの?

柴犬に洋服を着させることに対して反対意見を持った飼い主も多いのが現状です。着させることで本来の柴犬の特徴として持っている環境や気温などへの順応性が低くなってしまう可能性があるからです。昔から柴犬は狩猟犬や番犬として人間の外での仕事のお手伝いなどをしていました。そのため、室外で飼われることが多い犬種だったことは言うまでもありません。柴犬は前述した通りダブルコートの被毛を持っていますので、ある程度の寒さには耐性を持っているのです。

室内でも室外でも飼うことができるほど順応性が高いので、順応性を低くしてしまうことは愛犬の健康上にも問題があるという意見があります。室内で飼う場合、愛犬にできる限り快適な環境で過ごしてほしいという飼い主は多く、そのため犬が過ごしやすい適温である18度から22度に常に設定している飼い主もいます。そんな快適な温度環境の中で、さらに洋服を着せてしまうほど過保護になると先ほど述べた順応性を低めてしまうことにつながるのです。

そうすると少しの気温差でも風邪をひいてしまったりと、本来であれば体の丈夫な柴犬が病弱になってしまう可能性があります。温度管理ができる環境下にいるときには、洋服を着せずにそのままの状態で自由に過ごさせてあげることも重要です。公共の場や旅行に連れて行ってあげる場合にも、着させる時間を短めにしてあげることも愛犬のためになりますので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本来の柴犬は寒さにも強く体が丈夫ですので、ちょっとやそっとじゃ病気になりにくい体質を持っています。以前までは狩猟犬や番犬として重宝されてきた犬種ですが、近年では家族の一員として子供のようにとても可愛がって育てる飼い主も多いです。そのため過保護になりすぎてしまうこともありますが、その過保護が返って愛犬の体調を悪くしてしまう原因になりかねませんので注意するようにしましょう。

公共の場所やホテルまたは旅館などに連れて行く時と、アレルゲン物質がたくさんあるような場所に連れて行くときには洋服を着させてあげるようにしてくださいね。

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