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怒る柴犬の表情を読み解き良い関係を築く

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柴犬は感情豊かなワンちゃんです。うちの愛犬も感情表現が豊かなので、「こんな表情をするんだ」と写真を見ているだけでも笑えます。怒った時、歯茎をむき出しにする表情も可愛いものです。人間の中には突然切れて激怒するタイプの方も少なくありませんが、柴犬の場合は怒り出すサインを事前に出してくれることがあります。怒るサインを敏感に察知し、怒りによるストレスをあまり与えないようにすれば、愛犬ともより良い関係を築きやすくなります。

犬も、ぷんぷん怒っているよりもニコニコと笑っている方が精神衛生上良いことは間違いありません。

柴犬のこんな表情は怒っているサイン

怒る柴犬の表情は結構迫力があります。鼻にしわを寄せ、歯をむき出しにして威嚇してきます。ワンちゃんによって、口角が極端に短くなることもあれば長くなることもあります。鼻にシワを寄せるのは「近づいて欲しくない」というサインです。気づかず近づいてしまうと歯をむき出しにする段階に入りますが、犬歯が見えたら一発即発の状態なので大ピンチです。不要なトラブルを避けるためにも、できれば歯茎を出す前に柴犬の気持ちを落ち着かせるのが理想的です。

シワや歯を出す表情は、なにか怒りを引き起こす対象が目の前にいる場合、攻撃を始める前触れの表情として捉えて下さい。追い払うために身体も身構え、緊張感が走っているはずです。こんな時、やみくもに叱るのは絶対にやってはいけません。唸り声をあげて鼻にシワを寄せている柴犬は小型犬とは言えかなりの迫力があるため、自分の恐怖心を抑えるためにも怒鳴って優位に立とうとする飼い主さんもいらっしゃいます。

けれど柴犬も怒りながら、内心恐怖に震えている可能性もあります。嫌だから追い払いたい、もうやめて欲しいと思い、飼い主に一生懸命サインを送っているのです。この状態のワンちゃんを叱り飛ばすのは、犬を追い詰める行動なのでよろしくありません。犬が何を嫌がっているのか対象の物を見つけ、視界に入らないよう取り除きましょう。赤ちゃんや他の動物に怒っている場合は別の空間に移動させる必要があります。

怒る柴犬のサインを無視するとひどくなる

柴犬を飼う時は、怒りのサインや怒り出す前のサインを敏感に察知し、それ以上ワンちゃんを怒らせないよう先回りする必要があります。鼻にシワが寄っている時や唸り声をあげている時は、歯をむき出しにして戦闘態勢に入る前に怒りの対象物を取り除いてあげて下さい。犬はちゃんと感情を爆発させる前に事前のサインを出してくれます。こういったサインをしっかりキャッチし、最悪の事態を避けることができれば、飼い主さんと柴犬の間にも信頼性が生まれます。

ところが、柴犬がしっかりサインを出しているにも関わらず、飼い主が気づいてあげずに無視してしまうと悪い影響が出てしまいます。表情の変化を観察せず、柴犬が怒っていることに全然気づかないケース、気づいても「今日は機嫌が悪いな」などとスルーしてしまうケースは問題です。なぜなら、犬は学習する賢い生き物なので、サインを出しても自分の気持ちが分かって貰えなかった場合、いきなり強いサインを出すようになるからです。

つまり、事前のサインなくいきなり飛びかかってしまうようなワンちゃんになってしまいます。人間も、なにか嫌なことがあっても「やめて下さいませんか」などと最初は遠慮がちにやめるようお願いします。けれど控えめにお願いしても全然聞き入れて貰えなければ、荒い口調になってしまったり思わず手が出てしまう可能性もあります。大事な柴犬を乱暴な性格にしないよう、きちんとサインを受け取って気持ちに応えてあげることが大切です。

柴犬の性格によっては怒るより白目になることも


唸り声をあげたり歯茎をむき出しにするなど怒る柴犬は結構分かりやすいので、事前のサインもキャッチしやすいのが特徴です。あ、怒っているなとすぐに察知することができます。何回か怒っているのを見れば、どんな時に怒るのか段々分かってきます。ちょっと難しいのは、温厚な性格で怒るより違うサインを出してくるタイプのワンちゃんかも知れません。例えば、なにかやめて欲しいことがある時、あくびをする犬もいます。

声を出して激しいあくびをすることで、相手に「もうやめて」と訴えているそうです。飼い主さんからするとただ眠いのかな、と思ってしまいがちですが、普段とは違う環境の時にあくびをするようなら強いストレスがかかっている可能性があります。その他、横目で見て白目を出していることもあります。この時も、気になって仕方ないものがあるけれど、直視したら失礼かも知れないからダイレクトに見ることができない、という気持ちの表れです。

挑戦的と思われたくなくて白目を出すワンちゃんもいます。目や口をかたくなに閉じる表情で警戒心をアピールするケースもありますが、いずれにしてもストレスを感じている状態なので原因を取り除いて気持ちを落ち着かせてあげる必要があります。柴犬も人間同様、ストレスを感じると健康に良い影響は与えません。毎日穏やかな気持ちで過ごすことが長生きにも繋がるので、できるだけマインドが乱れないよう注意してあげて下さい。

病気のせいで柴犬の様子がおかしい時も

環境をチェックしてもなにも怒る原因がないのに妙に怒っている場合、なにか病気を発病しているせいでいつもとは違う反応になっているのかも知れません。人間も風邪をひいていると妙に弱気になることがあります。反対に、イライラして怒りやすくなるパターンもあります。怒ったり警戒したりいつもと違う表情をしているにも関わらず原因が分からない時は、身体の調子が崩れている恐れもあるので獣医さんに相談してみて下さい。

犬は言葉を話せないため、詳しい症状を伝えることはできません。けれど異常は敏感に察知するので、不安な気持ちを伝えようとして怒る表情になっている可能性もあります。強い不安感を抱えているせいで怒りっぽくなってしまうことは人間にも当てはまります。なにか心配な事を抱えていて落ち着かない気持ちだと怒りのスイッチも入りやすくなります。元々怒りやすい性格ならともかく、日本古来の猟犬として縄文時代から活躍してきた柴犬は、とても忠実で温厚な性格をおしています。

どの毛色も日本はもちろん海外でも人気があります。その柴犬の情緒が不安定になっている背景には、なにか理由があると考えた方が良さそうです。犬も家族の一員として性格を把握し、楽しく過ごせるよう気持ちを落ち着かせる方法をマスターしておくのが理想的です。気持ちを無視したり頭ごなしに怒鳴りつけないよう、今どんな気持ちなのか常に意識しておきたいものです。

まとめ

柴犬が怒っている時の表情も独特の可愛さがありますが、犬が怒りの表情になるのは不安を感じている可能性もあるので要注意です。あるいは病気が潜んでいる恐れもあります。いずれにしても、吠えたり飛びかかる前に事前にサインを送ってくれるので、気持ちをしっかりキャッチして原因を取り除きましょう。この時点できちんと対応していれば、怒りが爆発することもありません。事前サインを何度も見逃すと突然吠えたり噛みつく性格の犬になってしまうので、ご注意下さい。

信頼関係を結ぶためにも柴犬の気持ちに寄り添う飼育を心がけましょう。

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