お役立ち情報

黒色の柴犬の概略

更新日:

柴犬はそのチャーミングな耳とかわいい表情で世界中で人気を博している日本犬です。柴犬は多色であることで知られており、そのほとんどは赤色になるのですが、中には白色や黒色、胡麻色も生息しています。特に黒色の柴犬はその風貌からオオカミのようにも見え、男性からの人気が高いですし、もとは狩猟に同行させる猟犬としての役割があったそうですから飼い主を守ってくれる心強い存在です。

そんな魅力の高い黒色ですが、色が違うと見た目の特徴だけでなく性格も変化すると言われており、単純に色の好き嫌いで飼い犬を決めるのは得策ではないかも知れません。

柴犬がもっている独特な遺伝的性質

柴犬は抜け毛が非常に多い犬種として知られています。これは柴犬の被毛構造がダブルコートと呼ばれているもので、一般的な日本犬に比べて体温調節用のアンダーコートという体毛が余分に生えているからであると言われています。換毛期になると抜け落ちるのがこのアンダーの部分であり、表面的な体毛であるオーバーコートの部分はほとんど抜け落ちることはありません。

それゆえに愛犬をドッグサロンに連れて行ってヘアーカットを施すのは意味がなく、飼い主は丁寧に抜け毛の後処理をしてやる必要があります。柴犬がどんな色で生れてくるのかも当然遺伝的な性質によるものであり、一般的に赤色>黒色>白色>胡麻色の順に優劣が決まっています。赤色は柴犬全体の80%を占めており黒色は10%となっているようで、世間の柴犬のイメージが赤色であることも頷けます。

黒色の柴犬は顔の頬や目の周辺、胸、耳、お腹などが白くなっていることが多く、黒色がより一層際立ってとてもカッコいい容姿をしています。他犬種であれもう少し配色が多かったりするのですが、柴犬は一度絶滅の危機に瀕してから国に天然記念物として指定されて現在まで数が回復したので4色しか色がないようです。現在ではなるべくそのままの色で保護をするようなこともしなくなってきたので、他犬種との交配回数もそれなりに多くなっていますから、将来的にはまだ見ぬカラーの柴犬が誕生することもあるかも知れません。

黒色の柴犬はどんな特徴や魅力を持ち合わせているのか

黒色の柴犬は全体の10%しかいない希少な存在ですが、そんな黒柴には様々な特徴や魅力があります。外見で目立ったところは平安時代の貴族のような白色の配色です。一般的には黒柴の身体は全体的には黒みがかってはいるのですが、眉毛の部分や口周りの部分などは白色になっていることが多く、何とも言えない可愛らしさがあります。

ただ、この平安貴族のような模様は個体によって模様が若干違っており、はっきりと眉毛だと認知できる犬もいれば、目の上側まで白色が広がっている犬もいるようなので、命を扱うわけですから飼う際にはよく見てからにした方がいいです。この眉毛のような模様を4つ目とも言うようですが、この4つ目は他の色ではなかなかはっきりとしていないため、魅力的な4つ目は黒柴だけの特徴といっても良いです。

平安貴族のようなこの4つ眉。柴犬の表情を豊かに見せる効果があるようで、それによって黒くカッコいい体と、まろ眉やつぶらな瞳を持った可愛い顔とにギャップが生じて多くの人々を魅了しているようです。以上のように黒色の柴犬の容姿に関する性質と言えば、その4つ眉であり、それがあることで他色の柴犬にはない可愛らしさが生まれています。そのため黒柴を飼うのなら、はっきりと4つ眉ができている犬を選んでやることが大切ですし、もしもその犬と別の黒柴との間に子供ができたのなら、より4つ眉の発現率が高くなることが知られています。

黒色の柴犬の性格は他色とどう違うのか


黒色の柴犬は一般的には赤色のものよりも大人しい性格であることが知られています。しかし、これについての科学的な根拠は何もなく、基本的に色によって性格が異なるということはありません。全体に関して言えば、飼い主に対して忠実であり、甘えん坊であることが認知されています。また最も有名な性質と言えば、運動が好きなことであり、これには古来の柴犬の性質が影響しているとも言われているようです。

柴犬のルーツは縄文時代にまでさかのぼるとも言われ、当時は人間の狩猟に同行して狩りの手伝いを行う猟犬としての役割や主人が留守にしている家を守る番犬の役割がありました。それくらい運動能力に優れている犬であったということであり、現在もその名残で運動が好きなのであると言われています。また、神経質な面や頑固なところも見られたり、トイレの使い方をすぐに覚えるような賢い一面もみることができます。

ただ、こういった一面はシニア犬になると反転することも多いようで、例えば運動をシニア犬になると嫌うようになります。その他の性質もシニア犬になると変わっていくかもしれないので、飼育するうえでは丁寧に愛犬の面倒をみて普段と様子が変わっていないかチェックする必要があります。ちなみに柴犬は平均寿命が長い犬種として知られており、15歳まで生きることも珍しくばないです。シニア犬として扱われるようになるのは11歳からだと言われています。

黒柴の取引価格はどのくらいになるか

柴犬は赤色が最も数が多く、次に黒色、白色、胡麻色という風になっています。赤色の取引価格はオスだと16万円ほどで、メスになると17万円ほどとなっているようです。黒色に関してはオスが17万円、メスが19万円となっています。白色の柴犬の場合はオスとメスともに18万円の取引価格となっており、胡麻色はオスが14万円、メスが15万円となっています。上記を考えると柴犬の平均的な価格は色によって大差があるわけではなく、基本的にどの色でも購入することができるようです。

しかし、抜け毛の処理や病気治療などでかなりの金額がかかります。抜け毛の後処理はどの色の柴犬であっても内容は変わらず、ブラッシングによって丁寧に取り去ってやらなけれがなりません。ブラッシングに使うブラシはスリッカータイプやラバータイプのものなどがあり、それぞれ性質が異なります。スリッカータイプはくの字型に曲がった容姿をしており、抜け毛処理性能はなかなか高いと評判です。

ラバータイプのものは最も除毛性能が高いことで有名である反面、犬の皮膚が傷つきやすいことで知られています。前者は高いものなら1万円ほどであり、後者の場合は2000円ほどで購入が可能なようです。ただし、柴犬は皮膚が他犬種よりも弱いので、多少値段は高くても除毛性能を考えたらスリッカータイプの方が柴犬にとっては有益であると考えられます。ちなみに抜け毛処理にはシャンプーも必要ですが、できるだけ薬用のものを使った方が皮膚が清潔になって病気にかかりづらくなります。

まとめ

柴犬は遺伝的な体質によって抜け毛が大量に発生しますし、何色の体毛が生えてくるのかも決まります。赤色は最も遺伝的に優勢な色であり、次に黒色が続いていくようになります。黒色の柴犬は4つ眉という特殊な容姿をもっていることが多く、4つ眉をもっていると非常に可愛らしい印象を与えるため人気が高いようです。内面の差異は色によって認められておらず、基本的に遺伝子的なものであり、後天的に変化することもあります。

取引価格に関しては黒柴は他の色に比べて物凄く高いということもなく大差ないのが現状であり、最も需要の高い白色との価格差は1万円ほどになっているようです。

-お役立ち情報

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.