トリミング

柴犬にもトリミングは必要なのか

更新日:

柴犬は古くから人間の狩猟を手伝ってきた猟犬です。天然記念物に指定されており、主人に忠実で訓練しやすい性格が特徴です。現在では家庭犬として人気となってきていますが、飼育するうえではお手入れが欠かせません。柴犬には特別なトリミングなどは必要ありません。しかし、柴犬の健康を守るためには身だしなみ程度のトリミングが必要となります。トリミングは基本的にペットサロンに連れていくことになりますが、実は自宅でもできることがあります。

自宅で柴犬のトリミングをする場合、必要な道具や手順について確認しておきましょう。

柴犬にトリミングは必要なのか知りたい

柴犬は全身カットが必要ないため、カットをする目的でペットサロンを利用することは少ないでしょう。しかし、ペットサロンでは他にもいろいろなサービスを受けられるため、自宅でのケアが難しい場合は定期的に連れていくのがおすすめです。柴犬はダブルコートの犬種であり、全身をカットする必要はありません。柴犬のような犬種は季節に合わせて毛が生え変わるため、暑い季節でも全身カットは必要ないということです。

逆に全身を短くカットすることにより、上手く体温調整ができなくなってしまうこともあります。毛が元通りに生えてこなくなることもあるため、全身カットは控えた方が良いでしょう。柴犬は全身カットは必要ないということですが、部分カットについては問題ありません。お尻周りや肉球の周りなどをカットすることにより、清潔を保ちやすくなるというメリットがあります。ペットサロンではシャンプーや耳掃除、爪切りなどもしてくれます。

柴犬は非常に抜け毛が多いため、抜ける時期にはブラッシングやシャンプーなどのお手入れが必要となります。きちんとお手入れをしないと健康に良くないですし、定期的にお手入れをしてあげましょう。自宅でのトリミングが難しい場合、トリマーに頼んだ方が安心です。お手入れのために柴犬をペットサロンに連れていく場合、月に1回程度の頻度で良いでしょう。洗い過ぎると皮膚トラブルが発生しやすくなるので注意が必要です。

柴犬を自宅でトリミングするなら

柴犬を自宅でトリミングしたいという人もいるでしょう。そのような場合はコームやスリッカーブラシ、ハサミ、バリカンといった道具を揃えておくことになります。コームにもいくつかの種類があり、目の細かいものや目の粗いものなどがあります。どちらが良いか悩んでいる場合、2つの種類が一体となったものがおすすめです。柴犬はオーバーコートとアンダーコートが密集した犬種であり、いきなりコームを使うと痛がることがあります。

そこで初めはスリッカーブラシなどを使うようにしましょう。ハサミには普通のカットバサミとスキバサミがありますが、柴犬はお手入れする部分が少ないため、小さいものの方が便利です。バリカンは安全にお手入れをしたいという人におすすめです。最近では犬用の商品も市販されているため、それを購入すると良いでしょう。ハサミよりはバリカンの方が怪我をさせる危険性が少なくて済みます。しかし、動かす時の音と振動を嫌がる犬もいるかもしれません。

トリミングでは最初に濡れたタオルを使い、全身の汚れを拭き取っていきます。次に柔らかいブラシを使いますが、最初は犬に何をするのか覚えてもらうことが目標です。嫌がらなくなったらスリッカーブラシを使いましょう。スリッカーブラシを使ったらコームを使用し、カットをしていくという流れです。お手入れは慣れるまで短時間で終わらせることや、終わったらしっかり褒めてあげることがポイントです。

柴犬はどこをカットすると良いのか


柴犬は特別なトリミングは必要ありませんが、カットすると良い部分もあります。まずは足の裏をカットするのがおすすめです。足の裏の毛をそのままにした場合、肉球が滑りやすくなります。特に屋内で飼っている場合はフローリングなどで滑りやすくなるので注意しましょう。また、屋外でも砂や土が足の裏につきやすくなります。そうすると見た目が汚くなるだけでなく、不衛生になってしまいます。足の裏をカットすでは肉球の間からはみ出ている部分をカットすることになります。

コームでとかしてから肉球に覆い被っている部分をハサミやバリカンでカットしていきます。ちなみに、犬の脚は人のように横に広げることはできません。足の裏のカットをする場合、脚は縦方向に持ち上げるようにしましょう。そして、トリミングは一人ではなく、二人で行うとより安全です。カットをする人と抑える人がいれば怪我のリスクが軽減できるでしょう。柴犬はお尻周りのトリミングもおすすめです。この部分を放置しておくと便をした時に汚れがつきやすくなります。

清潔を保つためにカットをすると良いでしょう。まずはお尻の部分をコームでとかして整え、肛門が見えるように尻尾を持ち上げます。そして、肛門に覆いかぶさる部分をカットしていきます。柴犬の場合、特にトリミングを必要とする犬種ではありませんし、お尻周りだけならバリカンだけでも十分綺麗になります。尾の根本を掴んでしっかり持ち上げ、肛門の中心から外側に向かってカットしていきましょう。

柴犬をトリミングする時のポイント

柴犬は辛抱強い犬ですが、頑固な面もあるので、いろいろなお手入れに子犬のうちから慣らしておくことがポイントです。本格的なブラッシングやトリミングは生後6~7ヶ月からスタートするのがおすすめです。子犬のうちから慣らしておくことは大切ですが、あまり小さいうちから行うと皮膚への負担が大きくなるので注意しましょう。多くの犬はブラッシングやトリミングを嫌がります。ブラシを始めて使う場合、犬は大きな違和感を覚えてしまいます。

最初は無理強いせずに短時間で終わらせ、少しずつ慣らしていきましょう。楽しくスタートさせ、楽しい気分のまま終わらせることがポイントです。柴犬の場合、トリミングといっても足の裏やお尻周りをカットする程度です。しかし、バリカンを使って全身を短くカットするサマーカットというスタイルもあります。全身がすっきりするので夏に最適なスタイルに見えますが、サマーカットには注意点もあるので確認しておきましょう。

柴犬はアトピー性皮膚炎になりやすい犬種とされています。そのため皮膚が弱い場合やアトピーがある場合、高齢の柴犬の場合などはサマーカットを避けた方が良いでしょう。短くカットすることで皮膚が刺激を受けやすくなりますし、皮膚トラブルのリスクがさらに高まってしまうためです。サマーカットについては賛否両論あるため、愛犬の体質や外出する時間の長さなどを考慮して挑戦するようにしましょう。

まとめ

柴犬は特にトリミングは必要ない犬種です。自宅でシャンプーやブラッシングなどを行う場合、基本的にペットサロンに連れていく必要はないでしょう。しかし、足の裏やお尻周りなどはカットすると良い部分です。これらの部分をカットする場合、ハサミやバリカンを使用することになります。大人しい柴犬なら一人でもできるかもしれませんが、安全性を考えるなら二人でトリミングを行うのがおすすめです。

トリミングと一緒にブラッシングや耳掃除、爪切りなどもできれば健康維持ができます。自宅で行うのが難しい場合はペットサロンに連れていきましょう。

-トリミング

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.