トリミング

トリミングは柴犬の子犬には注意が必要です

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柴犬は毛が短く二層構造になるダブルコートの犬種で、このダブルコートは上と下毛から形成されており上は剛毛で年中生えています。赤や黒、白や胡麻などの色がありますが、トゲなどの刺激や雨・雪などから肌を守る役割があります。下は綿毛になっているので抜け落ち、水分の浸透を予防したり紫外線から肌を守ることが可能です。体温保持の役割もあり、毛が生え変わるこの換毛期において下毛のケアが大切です。

換毛期は全身の毛が抜けるのではなく、脇腹や顔・頭部、四肢や側胸、背中や大腿部の順番に抜けていく特徴があります。成犬になるとトリミングする飼い主が多いですが、子犬の内は自宅でケアしてあげると良いでしょう。

肌を傷つけないように気をつけましょう

柴犬のトリミングを始める時期として、生後6~7ヵ月以降が良いと言われています。子犬の頃は自宅でケアする方が皮膚を傷つけずに済むでしょう。柴犬には換毛期があり、一律この時期という風に決まっていません。朝昼晩の温度差といった情報を柴犬の体が感知し、ホルモンの作用や毛周期などの兼ね合いから換毛タイミングが決まる仕組みです。住んでいる環境により変わりますので、基本的に春や秋の時期において換毛期がやって来ると言われています。

柴犬の子犬をトリミングするにはいくつか必要なグッズがあります。まだ小さいので手でケアすることもできますが、5ヶ月ぐらいになると大きくなってくるので市販のグッズを使ってケアすることも可能です。基本的に柴犬の子犬のお手入れには、スリッカーブラシやコームがあると十分です。スリッカーブラシは曲がったピンのある金属製ブラシです。簡単に毛を取ることができますが、皮膚にあたると痛がる子もいるので力を入れず使いましょう。

このタイプは毛に挟まったゴミなどを取り除いたり、毛の玉を除去することが可能です。抜け毛を軽く取るためまず最初に使うと良く、通常の固いタイプは皮膚を傷付けることもあるので子犬にはソフトタイプがおすすめです。散歩の途中にケアする人が多く、しつけの一貫として毛の処理を行うと良いでしょう。基本的に忠実な性格なので、静かに毛の処理をさせてくれます。毛を触ってもおとなしくしているという訓練にもなります。

楽しい気分でお手入れしてあげましょう

コームを利用すると便利で、これは細かい目と粗い目が付いたクシです。まずスリッカーブラシで簡単にお手入れした後に利用すると良いでしょう。スリッカーブラシに絡み付いている毛を除去するのにも利用することができ、いろいろなサイズがあるので犬のサイズに合わせ選択することが可能です。子犬の頃は小さめのサイズで良かったり、使う人の手の大きさに合わせて購入するのも良いでしょう。

獣毛ブラシは艶出しやお手入れに慣れてもらうために利用することができ、一般的に豚毛のものが多いです。柔らかいので肌にあたってもそれほど痛くなく、お手入れが初めての子犬や嫌いになってしまった子のケアにも利用することができます。毛のお手入れを嫌う犬は多く、柴犬の中にもいます。最初にブラシを使う時、特に子犬の場合は大きな違和感を感じることが多く、最初無理やりお手入れをしてしまうとトラウマになるかもしれないので注意が必要です。

まずは短時間で終わらせたり、少しずつ慣らしてあげることが大事です。子犬も飼い主も楽しみながら手入れするのが良く、毛をきちんと整えることが気持ち良かったり楽しいものであると感じてくれたら後が楽になります。柴犬を外で飼育している人もいますが、散歩の途中でお手入れしてあげたり、特に夏場は涼しい状態に整えてあげることが大切です。柴犬の子犬でもかなりの量の毛が抜ける子もあるので、丁寧にケアしてあげましょう。

お手入れした後はきちんと褒めてあげましょう


柴犬のお手入れのやり方として、まず毛についた汚れやゴミなどを濡れタオルでふき取りましょう。毛穴を開いて毛が抜けやすくなるよう、蒸しタオルで拭き温かいタオルで全体的に包み込みます。子犬の場合で初めてケアするなら獣毛ブラシを使用します。最初ブラッシングするというより、子犬に何をするのか理解してもらうことを目標とします。子犬が嫌がらないなら、スリッカーブラシなどを使ってお手入れしていきましょう。

スリッカーブラシで毛をきれいに取った後、コームで毛をすいていきます。終わるとお菓子をあげたり、きちんとほめてあげることがポイントです。お手入れに慣れるまで短時間で済ませてあげます。毛のお手入れでは柴犬を嫌な気分にしてしまうと、慣れさせるまでかなり時間がかかるかもしれません。まだ慣れない内は優しくしてあげ、短時間でブラッシングするのが大切です。注意しなければいけない部位として、お尻まわりやお腹まわりになります。

お尻まわりは肛門周りなどデリケートなゾーンになるので、手で覆ってあげて金属ブラシがあたらないよう注意が必要です。お腹まわりは毛が薄くなっているので皮膚が傷付きやすい特徴があります。獣毛ブラシやラバーブラシなどで軽くなでる程度にすると痛がりません。しつけの一貫としてお手入れしたり、スキンシップを図りながらコミュニケーションを図ることが可能です。柴犬の中にはかなり毛が抜ける子がいるので、定期的にケアしてあげると快適に過ごすことができます。

皮膚の病気を気をつけながらケアしましょう

柴犬がドッグサロンを利用する場合、足の裏にある長く伸びた毛を短くしたり、お尻の部分の毛をカットしたりすることになります。他の犬種のようにヘアスタイルなどを楽しむようなカットは行わない人が多いです。特徴的なカットとしてバリカンを利用して毛を短くカットするというサマーカットと呼ばれているスタイルがあります。毛を全体的に短くカットし、一部だけ毛を残すことによっていくつかスタイルを楽しむという方法もあります。

特に夏場は毛が短い方が涼しく、かわいい印象を与えることができるでしょう被毛は体を守る機能があるので、あまり短くカットし過ぎないように注意が必要です。柴犬は丈夫な体質ですが、アトピー性皮膚炎などになりやすい犬種と言われています。皮膚が荒れやすかったりアトピーがあったり、高齢になって座っている時間が長いといった子はサマーカットを避けた方が良いかもしれません。

毛を短く切ることで皮膚が外から刺激を受けやすくなるので、皮膚トラブルなどが増える可能性があります。柴犬は定期的なお手入れが必要ですが、基本的にはスリッカーブラシとコームがあれば大丈夫でしょう。毛が抜ける時期になるとこまめにブラッシングする必要があります。子犬の内はサマーカットはやめておき、成犬になってから行うことをおすすめします。愛犬の体質や生活リズム、外に出かける時間などを考慮してからチャレンジすると良いでしょう。

まとめ

柴犬のトリミングは生後6~7ヵ月以降がおすすめです。子犬の頃は飼い主がケアしてあげて、皮膚を傷つけないよう注意しながら手入れします。ダブルコートになっていて、春や秋になると毛が抜ける時期がやってきます。特に夏場になると涼しい状態にケアすることが必要で、定期的なケアが必要です。子犬の頃は皮膚が弱いので肌を傷つけないよう、やさしくとくことが大事です。スリッカーブラシやコームを利用すると便利で、きれいに毛を除去することができます。

お手入れしながらスキンシップを図ることができ、しつけの一貫にもなります。

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