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柴犬の寿命をチェック

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柴犬は愛嬌のある姿やさまざまな毛色、主人に忠実な性格が魅力的な日本犬です。古来より日本の厳しい気候に慣れており、基本的には体が丈夫な犬種と言われています。遺伝的な疾患も少ないですし、寿命は比較的長いとされています。また、最近では室内飼いが主流になってきており、動物病院も身近になってきたことから柴犬の寿命はさらに延びる傾向にあります。大切な家族の一員である犬にはできるだけ健康で長生きしてもらいたいものでしょう。

柴犬が長生きするために飼い主ができることや気をつけるべきポイントについて知っておくのがおすすめです。

小型犬の柴犬の寿命はどのくらいなのか

犬は人間より早く年を取ることを知っている人は多いでしょう。そのため犬の寿命は人間よりかなり短くなっています。特に子犬の時期は生まれてから1年で人間の16歳くらいにまで一気に成長します。1歳6ヶ月で20歳くらいになり、その後は1年に4歳ずつ年を取ると言われています。犬の年齢と成長について把握しておくことにより、犬との接し方や飼い主の意識が変わっていくでしょう。近年では獣医学の進歩などにより、犬の寿命も延びる傾向にあります。

一般的に小型犬は長生きし、大型犬は短命な傾向にあるとされています。犬全体の平均寿命は10年程度と言われていますが、柴犬の平均寿命は12~15歳程度となっています。小型犬の中でも柴犬は比較的長生きする犬種と言えるでしょう。ちなみに、最近では17~18歳以上まで生きる柴犬も増えてきています。そのため数年後には柴犬の平均寿命が上がるではないかと考えられています。獣医学の発達はもちろん、食事や飼育環境の改善なども犬の寿命に影響を与えているということです。

犬は人間より早く成長するため、当然老化も早くなります。柴犬の12歳と人間の12歳は同じではなく、柴犬が12歳になったら70歳の人と同じくらいと考えることができるのです。つまり柴犬の平均寿命である12~15歳は人間に置き換えると70歳~83歳くらいと言えます。柴犬が20歳まで生きたら95歳になるため、かなり長生きしたと言えるでしょう。

柴犬を長生きさせるためには室内飼いがおすすめ

柴犬は昔から室内ではなく外で飼われることの多い犬種です。外に飼う理由として、汚れるといったことや番犬になるといったことが挙げられます。しかし、柴犬は絶対に外で飼わなければならないというわけではなく、室内で飼っても問題はありません。きちんとしつけをすれば室内で人間と一緒に暮らすことができるでしょう。また、室内飼いは室外で飼うより安全であり、犬の寿命を延ばせると言われています。なぜ外飼いだと寿命が短くなるのかについてはよく分かっていません。

しかし、考えられる原因についてはいくつかあります。それは気候の変化や大気汚染、感染症ノミやダニがつきやすいといったことなどです。室内飼いでもハウスダストなどによるアレルギーのリスクはあります。しかし、日ごろから気をつけていれば予防することはできますし、基本的には室内飼いの方が安全と言えます。また、犬はもともと群れで生きる動物であり、1匹で過ごすのはあまり好きではありません。

柴犬にとっても常に飼い主の顔が見えるのは嬉しいことですし、室内には飼い主の臭いのついたものもあるので安心できます。柴犬は日本の気候に慣れており、外で飼っても問題ないと言われています。また、外飼いは番犬になるなどのメリットもありますが、現代社会の中では犬にとって大きなストレスになることもあるのです。柴犬に健康で長生きして欲しいという場合、外飼いではなく室内飼いをした方が良いでしょう。

柴犬の老化のサインをチェックする


犬は何歳から老化が見られるのか知っておきましょう。個体差もあるのであくまで目安となりますが、一般的には7歳を過ぎると老化が見られるようになります。そのため7歳以上の犬をシニアと呼ぶことが多いです。加齢による体の変化は人間と同じように犬にも起こってきます。そのため早めの対策が必要であり、シニア犬にはあまり無理をさせないようにしましょう。シニア犬といっても見た目はあまり変化がないかもしれませんが、若い頃と比べたら体力が低下していますし、無理をさせると心身ともに疲れ果ててしまいます。

加齢による変化は必ず出てきます。それを発見するのは飼い主の役目となるため、よくある老化のサインを覚えておきましょう。立ち上がるのが遅くなったり、寝ている時間が長くなる、散歩に行きたがらなくなる、食欲が低下するといった変化が老化のサインと言われています。犬もシニア期を迎えると動作がゆったりとして機敏な動きは難しくなります。中には病気を老化と勘違いしてしまう人もいますが、違和感があったらすぐに病院を受診させましょう。

病気の早期発見が長生きに繋がります。犬は本能的に体の不調を隠そうとすると言われています。特に柴犬は我慢強い性格なので体調の変化に気づきにくいかもしれません。そのため日ごろから柴犬の様子を細かくチェックしておく必要があります。柴犬は比較的丈夫で病気になりにくいと言われていますが、年齢を重ねるごとに病気のリスクは高まります。長生きのためには飼い主の健康管理が重要であり、愛犬が若い頃から生活習慣に気をつけていくべきです。

柴犬を長生きさせるためのコツとは

柴犬が健康的に長生きして欲しいという場合、いろいろなことに気をつける必要があります。長生きするのは良いことですが、ただ寿命を延ばすだけでは意味がありません。健康的に長生きをするからこそ意味があるのです。犬はどんな食事を与えるかによって寿命が決まると言われることもあります。特に柴犬は皮膚アレルギーが起きやすい犬種であり、普段の食事には気をつけてあげましょう。ホームセンターやスーパーなどで販売されている安いドッグフードには注意が必要です。

粗悪な原材料が使われていたり、添加物が多く入っていることもあります。そのようなドッグフードを食べ続けたら健康に悪いですし、多少値段が高くても品質の良いドッグフードを選んであげるようにしましょう。柴犬は運動量が豊富な犬種であり、1日に合計で1時間くらいは散歩をさせてあげることが大切です。運動不足は肥満や生活習慣病を引き起こすことがありますし、関節を弱らせる原因にもなってしまいます。

若い頃は問題ありませんが、老犬になると急に歩けなくなってしまうこともあるので注意しましょう。犬も人間と同じようにストレスを感じてしまうことがあります。ストレスを感じると健康に悪いこともあるため、上手く発散させてあげましょう。柴犬は独立心が強い犬種ですが、ずっと放置されているとストレスになってしまうこともあります。毎日きちんとコミュニケーションを取り、柴犬が心地よいと感じる環境を作ってあげることが大切です。

まとめ

柴犬も他の犬種も寿命を延ばすポイントは同じです。食生活や生活環境に気を使い、ストレスなく生きられるようにサポートしてあげましょう。柴犬が長生きをすることは重要ですが、ただ寿命が延びるだけでは意味がありませんし、健康で幸せに生きてくれることが一番です。もちろんどのくらい生きるのかは個体差もあります。健康に気を使っていても平均寿命より短い一生になってしまうかもしれません。

飼い主にできることは大切な愛犬ができるだけ幸せに生きられるようにするということです。日ごろから体調をこまめにチェックし、違和感があれば病院に連れていくようにしましょう。

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