健康

柴犬はなぜくしゃみをするのか

更新日:

柴犬は古くから番犬や猟犬として活躍してきた犬種です。いくつかの毛色があり、忠実な性格や健康的な体質が特徴の犬種ですが、最近では海外でも人気が高まってきています。柴犬も人間と同じようにくしゃみをすることがあります。柴犬がくしゃみをする姿はとても可愛らしいですし、面白く感じるかもしれません。これは生理的に出ることもありますが、病気の症状として出ていることもあるのです。

最近になって増えてきたと感じた場合や一緒に鼻水も出ている場合などは特に注意が必要です。風邪やアレルギーだけでなく、重大な病気が隠されていることもあるので注意しましょう。

柴犬がくしゃみをする原因について

柴犬はなぜくしゃみをするのかということですが、主な理由は鼻を刺激物から守るためです。鼻は病気の原因となる細菌やウイルスなどに常に晒されているため、この刺激物を排除するという目的があるのです。柴犬のくしゃみは生理的な反射によって出ることがあります。鼻に犬自身の毛が触れた時や冷たい空気を吸った時、強い光に晒されたときなどに出るのは生理的なものです。

これらのくしゃみは鼻への刺激を除去するための一時的な反応であり、刺激物がなくなれば体は元の状態に戻ります。また、病気の症状としてくしゃみが出ることもあります。ウイルスやカビ、細菌の感染で鼻の粘膜が刺激された時や異物が鼻の内部を刺激した時、花粉やホコリなどのアレルゲンに晒された時、腫瘍ができた時など柴犬はさまざまな要因でくしゃみをしてしまいます。

鼻以外に原因がある場合や鼻に原因があっても異物や腫瘍の影響を受けている場合、くしゃみをしただけでは原因を取り除くことができません。そのためそれぞれの症状に合った治療が必要となるのです。また、意外と多い病気として歯石の付着というものがあります。高齢の柴犬に多いのですが、歯からの二次的感染による膿が鼻の内部に達した時にくしゃみを引き起こすこともあるのです。

散歩中などに犬は臭いから周囲の情報を集めようとするため、異物を鼻に吸い込む機会が多いとされています。そのため異物によってくしゃみが出てしまうのが最も多いということです。これは本能的なものなので仕方ありませんが、柴犬の様子が心配な時は早めに病院を受診しましょう。

柴犬のくしゃみを引き起こす病気

柴犬のくしゃみの原因で最も多いのは異物ですが、他にもウイルスや細菌、歯根膿瘍、腫瘍といった原因が考えられます。犬ジステンパーウイルスに感染した場合、初期はくしゃみや鼻水、咳といった症状が出ます。やがて下痢や嘔吐などの症状に進み、やがて死に至るということです。6ヶ月未満の子犬は感染しやすいため、新しく迎え入れた子犬にはしっかりワクチン接種をさせましょう。柴犬の子犬がくしゃみをしている場合、風邪の可能性も高いです。

子犬の場合は命に関わることもあるため、様子が気になる場合はすぐに病院に連れて行った方が良いでしょう。口の中のケアが上手くできていない場合、歯石が多量について歯根膿瘍となってしまうこともあります。この時の膿が鼻まで達することにより、鼻水やくしゃみを引き起こすこともあるので注意しましょう。高齢の柴犬でくしゃみや鼻水が止まらない場合、鼻の中に腫瘍ができている可能性があります。特に血混じりの鼻水が出る場合は腫瘍の可能性が高いとされています。

愛犬に腫瘍ができるとショックを受けるかもしれませんが、治療を受ければ快適な生活を送れることも多いです。諦めずにドクターに相談してみましょう。柴犬がくしゃみをしていたら心配になるかもしれません。しかし、実は犬はわざとくしゃみをすることもあるのです。犬は嬉しくて興奮状態にある場合、自信を落ち着かせるためにわざとこの行為をするということです。

生理的なくしゃみと病的な症状の違い


柴犬の生理的なくしゃみと病気の症状の違いについて知りたいという人もいるでしょう。まずはくしゃみが出ている期間をチェックすることが大切です。生理的な反応は単発であり、何度も続くことはありません。しかし、病気が原因の場合は長い期間繰り返し出ていることが多いのです。次にそれ以外の症状があるかどうかも確認しましょう。くしゃみだけでなく、鼻水や涙も一緒に出ている場合は病気が原因と考えられます。

異物が原因の場合は急に症状が連発して止まらなくなったり、顔を擦るといった仕草が見られることも多いです。また、鼻の奥の喉の近くまで異物が入った場合、吐き気や嘔吐といった症状が引き起こされることもあります。高齢の柴犬でくしゃみと一緒に血混じりの鼻水が出ることがあるかもしれません。これは鼻の中に腫瘍ができている可能性があるので注意しましょう。また、歯根膿瘍が原因となっていることもあります。

歯根膿瘍はオーラルケアが不十分だと発生しやすくなるため、普段から自宅でしっかりケアをしておきましょう。最も良いのは歯ブラシを使った歯磨きですが、難しい場合は布で歯を拭くことから始めたり、引っ張りっこする玩具を使って遊んであげると良いでしょう。柴犬はアレルギー性鼻炎を患っている場合、1年の決まった時期にくしゃみが出ることが多いです。これはアレルゲンが季節特有の草花であることが多いためとなっています。衣替えや香水、洗剤などを変えた時にも症状が出ることがあります。

柴犬がくしゃみをしないように対策

柴犬のくしゃみをなくしたいという場合、室内の清潔を保つことが重要です。まずは埃や花粉といった犬が吸い込みやすい異物をきちんと取り除くようにしましょう。そうすることで柴犬が健康で幸せに生活できるようになります。また、部屋の温度や湿度もポイントであり、犬にとって適度な環境を保つようにしましょう。温度は25度くらいで湿度は50~60%を目安にすることが大切です。

自宅の中に観葉植物を置いている場合、犬が種を吸い込んでしまうことがあるため、観葉植物はできるだけ犬が入らない部屋に置くのがおすすめです。犬は嗅覚が優れているため、香水やタバコの煙などが刺激となり、くしゃみをしてしまうこともあります。その場合は空気清浄機などを活用し、犬にとって刺激となる臭いを避けるようにしましょう。最近の柴犬は柔らかい食事を食べることが多く、歯の病気にかかりやすいと言われています。

歯垢や歯石が蓄積すると歯周病などの原因になるため、きちんと歯磨きをしてあげることが重要です。若いうちは特に問題ないということですが、一般的に2歳を過ぎると歯石が溜まりやすくなります。柴犬は口元を触られると嫌がることもありますが、子犬のうちから慣れさせておけば歯磨きをしやすくなるでしょう。愛犬の異常を早めに見つけるためには毎日の健康チェックが大切です。また、柴犬が7歳を過ぎたら定期的に健康診断を受けさせるようにしましょう。

まとめ

柴犬は嬉しい時やストレスを感じた時にわざとくしゃみをすることもありますが、病気によって症状が出ていることも多いです。中には命に関わる病気に繋がってしまうこともあるため、柴犬の様子をよく観察しましょう。この症状だけで病気の種類を見極めることは難しいかもしれません。そのような時は動画を撮影し、病院で見せると診察がスムーズにいくこともあります。

人間と同様に早期発見や早期治療が大切となるため、柴犬の様子に異変を感じたら自己判断ではなく病院に連れていくようにしましょう。特にくしゃみだけでなく、鼻水や発熱、下痢といった症状もある場合は注意が必要です。

-健康

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.