健康

いつでも眠い柴犬のあくびと健康の関係

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柴犬は縄文時代から狩猟の時に連れて行く猟犬として日本人と一緒に暮らしてきました。今でもその時の名残か番犬として飼っている人も多くいます。そんな強いイメージのある柴犬ですが、眠い時の姿はとてもかわいくて長時間見ていても飽きません。特に子犬の頃はその仕草に心が奪われるでしょう。でも、あくびがずっと続いている時や寝ているのにいつも眠そうなのは別の原因があるかもしれません。必要な睡眠時間や注意すべき行動を知っておくことが求められます。

健康的な生活を維持する上で必要な睡眠も場合によっては思わぬ病気が隠れている恐れもあります。

いつも眠い柴犬に必要な睡眠時間は?

柴犬は活発なイメージがありますが、家の中にいる時に見てみると多くの時間寝ているように見えます。大好きな場所を見つけては、丸くなって寝ている仕草を目にします。人間が1日に必要とされている睡眠時間は平均7時間から8時間と言われています。柴犬が必要な睡眠時間はどれぐらいなのでしょうか。柴犬に限ったことではありませんが、成犬に必要な睡眠時間は1日12時間から15時間と言われています。ただし、まとめて取る必要はなく、合計で満たしていれば問題ありません。

子犬や老犬になるとさらに長くなり18時間から20時間は必要と言われています。これでは起きている姿を見られるか心配になります。でも、健康を維持するため、生活をするためには必要なものなので阻害するわけにはいきません。もし10時間以下しか眠れないような時は健康を害する恐れがあるので注意が必要です。睡眠時間を測ることはできませんが、様子がおかしいと思った時には動物病院に連れて行くようにしましょう。このように睡眠時間が長いのには柴犬の習性が関わっています。

狼を起源とする柴犬は外で生活することが多く、身の危険を感じることが突然起こります。そんな時に熟睡していてはとっさな行動が取れません。だからすぐに起きることができるレム睡眠を長めにとって体を休めているのです。熟睡状態にあるノンレム睡眠は全体の2割程度、3時間しかありません。寝ているようで寝ていないのが現実です。

柴犬が眠い時のかわいい仕草を撮影する時の注意

愛犬の眠い時の姿はとてもかわいくて写真に収めておきたいと思います。柴犬の1日は起きて行動しているか、レム睡眠を貪っているかのどちらかになります。熟睡状態のノンレム睡眠と違って、レム睡眠は寝ているのか起きているのかがわかりにくい状態です。丸まってじっとしているとかすかに聞こえる寝息で寝ていることがわかります。柴犬が眠い状態でいられるのは安心している証拠です。気の許せる相手しかいないことがわかれば安心して横になります。もし、知らない人や警戒すべき状態があれば決して横になることはないでしょう。

だからこそ、緩んだ表情やだらけた仕草がかわいく感じるのは当然です。特に子犬はうつらうつらとしている時が一番魅力的です。目をつぶって頭がゆらゆらしている時は、動画で録画しておきたいぐらいです。目も耳も良い柴犬にとってはちょっとした音でも目をさます要因になってしまいます。出来るだけ音を立てずに静かに見てあげましょう。写真を撮る時に注意が必要なのがフラッシュと撮影音です。せっかくのかわいい姿が一瞬でなくなってしまうかもしれません。

フラッシュがONになっていないことを確認して、シャッター音が変えられるようなら気にならないようなものに変えておくと安心です。それでも気がつかれてしまうようなら、動画モードで撮影すると音がしないので安心です。録画したものから気に入ったところだけを切り出して静止画にすれば写真の完成です。

柴犬があくびをしているのは眠いから?


人間は眠い時にあくびが出ると言われています。大きく開けた口から空気を吸い込んで脳へ新鮮な酸素を送り込むためと言う説があります。柴犬もよく見ているとあくびをしている時があります。同じように眠いと言うことが理由なのでしょうか。でも、必要な睡眠時間が長い柴犬が眠くない時なんてあるのか不思議に思います。実は柴犬のあくびには眠いだけではない重要な役割があります。それがカーミングシグナルと呼ばれるものです。確かに眠い時にもあくびをしますが、それだけではありません。

カーミングシグナルはストレスを少しでも和らげようとする時の仕草です。カーミングとは「落ち着いている」または「落ち着かせる」と言う英語です。精神的に気を休めたい時にあくびをしてリラックスします。なにか悪いことをして怒られている時にあくびをすることがあります。こんなに言っているのになんであくびなんかするのとさらに怒ってしまってはかわいそうです。それは怒られて緊張した感情を少しでも和らげようとするための仕草かもしれません。

散歩で友達とあって遊びすぎて興奮した時もあくびを出して落ち着こうとします。飼い主はもう眠いのかもと思って帰ろうとしますが、柴犬はまだまだ遊び足りないと感じているかもしれません。あくびが眠いだけでなく感情のコントロールであることを知っておかないとかわいそうなことをしている恐れがあります。飼い主として前後の行動から見極められるようにしましょう。

十分寝かせてるのに眠い時の注意

十分寝ているはずなのにいつもあくびばかりして起きてこなと思う時は注意が必要です。あくびが眠いだけのサインではないことはは確かですが、それ以外に病気が隠れている恐れもあります。普段のあくびと同じかどうか観察してみましょう。また、いつでも本当に眠いと感じている場合も注意が必要です。あくびの回数が多くなり、ひっきりなしにするようになったら、他の部分を観察しましょう。顎が震えていないか、口臭がきつくなっていないか、舌の色が正常かなどが観察すべきポイントになります。

主に考えられるのが貧血や低血糖症などの血液の問題です。これらの病気は酸素濃度を低下させたり、糖分が不足することになります。十分な量が得られないことで脳が危険信号を送っている恐れがあります。貧血の場合は、寄生虫が原因になっている恐れもあり、自己判断でサプリメントのような追加の栄養素などで対応すると危険なことがあります。早めに検査をすることが大切です。また、不眠症やうつ病になっている恐れもあります。柴犬は人よりも耳や鼻が発達しているため細かな音や臭いに敏感です。

人が気が付けないようなことが気になって眠れない日々を過ごしている恐れもあります。例えば近くで工事が始まったとか、部屋の芳香剤を変えてみたなどの生活の変化が影響しているかもしれません。あくびが多いなと思ったら環境の変化を疑ってみるのも必要です。どうしてもわからない時は動物病院で相談してみましょう。

まとめ

眠い時の柴犬はかわいいとしか表現できません。動物はすべてそうかもしれませんが、目をつぶって丸まっているのを見ると起こすのがかわいそうになってしまいます。もともと睡眠時間が長い柴犬ですが、それはすぐにでも起きられるように気を張っているからです。夢うつつの状態が余計かわいさを増しているのかもしれません。ただし眠いだけでは済まされないような時もあります。普段に比べてあくびが増えた、様子がおかしいと思ったらストレスや病気の恐れも考えられます。

神経質になる必要はありませんが、普段と違うと思ったら躊躇せずに動物病院に連れて行くようにしましょう。

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